- GMOクリック証券(FXネオ)とくりっく365の違いが知りたい
- GMOクリック証券(FXネオ)とくりっく365の取引条件の違いが知りたい
- どちらを選べばいいのか分からない
本記事では、GMOクリック証券が提供する「FXネオ」と「くりっく365」という2つのFX関連商品を解説する。
両方とも外国為替を扱うサービスであるが、実は取引方式やスプレッド、取り扱い通貨ペアなど、多くの点で異なる。
それぞれの違いをしっかり理解することは、自分に適したFXサービスを選ぶための大事なステップとなる。
この記事では、まず両サービスに共通する特徴を整理し、そのうえでGMOクリック証券のFXネオの特徴や違いについて比較する。さらに、それぞれのサービスがどのようなトレーダーに向いているかを考察する。
ぜひ、最後までお読みいただき、取引スタイルや目標に合ったサービスを見つけるヒントにして欲しい。
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GMOクリック証券(FXネオ)とくりっく365の共通点とは?

まずは、GMOクリック証券の「FXネオ」と「くりっく365」の共通点から確認しよう。2つのサービスは、どちらも「FX取引」であるという点が、最大の共通項である。
どちらもFX(外国為替証拠金取引)である
FX(外国為替証拠金取引)は、異なる通貨の為替レートの変動を利用して利益を狙う取引だ。
トレーダーは、ある通貨を買う(ロング)か売る(ショート)かを選択し、為替相場の変動によって発生する差益の獲得を目指す。
FXの特徴1:レバレッジ取引ができる
FXの大きな特徴の一つは、証拠金をもとにレバレッジを効かせて、少ない資金で大きな取引ができることにある。
「FXネオ」と「くりっく365」では、どちらも最大で25倍のレバレッジが設定できる。
たとえば、口座に10万円を預け入れた場合、それを証拠金として250万円分(25倍)の取引が可能となる。
FXの特徴2:上昇・下降の両方向で利益が狙える
FXのもう一つの特徴は、売り(ショート)と買い(ロング)の両方向のポジションから取引を始められる点にある。
たとえば、今後相場が上昇すると予想すれば「買い」から入り、逆に下落すると予想するなら「売り」から入る。
これにより、相場が上昇しても下降しても、利益を得るチャンスがある。
FXの特徴3:通貨ペア取引によりスワップポイントが発生する
また、2つの通貨をセットにして、通貨をペアにして取引を行う点も特徴だ。
通貨ペアの代表例は、米ドル/円やユーロ/円だ。「FXでポジションを持っている」場合、どちらかの通貨を買って保有し、相手通貨を売っている状態にある。
このとき、通貨間に金利差が存在すれば、金利差の調整(ロールオーバー)が行われる。ここで発生する金利差調整額が「スワップポイント」と呼ばれるものだ。
「FXネオ」と「くりっく365」では、ポジションを翌日に持ち越す場合にスワップポイントが発生する。
このスワップポイントは、日次の利息のようなもので、ポジションを保持している限り適用される。
なお、スワップポイントは、受け取る場合と支払う場合の両方がある。
高金利の通貨を保有している場合はスワップポイントを受け取れ、逆に低金利の通貨を保有している場合は支払い義務が発生する。
FXの特徴4:24時間取引できる
FX取引は、平日24時間取引が可能だ。よって、「FXネオ」と「くりっく365」のどちらであっても、メンテナンス等の時間を除き取引ができる。
その他の共通点
2つのサービスには、その他にも以下のような共通点がある。
共通点1:税金の取り扱いは同じ
取引から発生した利益(取引差益とスワップ益)にかかる税金の取り扱いは、「FXネオ」と「くりっく365」とで共通している。
- 所得の区分は「雑所得」
- 利益に対して一律20.315%の税率が適用される
- 損益通算が可能。発生した損失は、他の店頭デリバティブ取引や市場デリバティブ取引の損益と通算できる
- 繰越控除が適用される。年間で損失が出た場合には、その損失を最長3年間繰り越して、翌年以降の利益と相殺できる
共通点2:スワップポイントが「売り買い同値」
くりっく365では、スワップポイントは「一本値」で設定されるため、受取額と支払額が同額となる。
FXネオでも、スワップポイントは「売り買い同値」のため、受取額と支払額は同じ額の設定である。
共通点3:どちらもGMOクリック証券のサービス
本記事で取り上げている「FXネオ」と「くりっく365」は、どちらもGMOクリック証券が提供するFX関連商品だ。
同社は、これらに加えて、バイナリーオプション取引ができる「外為オプション(外為OP)」も提供しており、多様な外国為替取引ニーズに応えるサービスを展開している。
繰り返しになるが、「本記事で解説しているくりっく365」は、GMOクリック証券が提供するFX関連商品である。
少しややこしいのだが、「くりっく365」そのものは、東京金融取引所(TFX)が提供する取引所為替証拠金取引のサービス名だ。
トレーダーは、この「くりっく365」という仕組みを使って、米ドルやユーロといった通貨を取引する。
このとき、トレーダーは直接「くりっく365」というサービスと取引するわけではなく、GMOクリック証券などの業者を通じて、くりっく365の取引にアクセスする形となる。

まとめると、「本記事で解説しているくりっく365」とは、取引所取引(くりっく365)にアクセスするための入り口としての役割を果たす、GMOクリック証券の商品のことである。
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GMOクリック証券(FXネオ)とくりっく365の違いとは?

次に、GMOクリック証券の「FXネオ」と「くりっく365」の違いについて見ていこう。両サービスの主要な特徴を比較したうえで、重要なポイントを詳しく解説していく。
FXネオとくりっく365つの違いを一覧表
以下は、「FXネオ」と「くりっく365」における主な違いを表として整理したものだ。
FXネオ | くりっく365 | |
---|---|---|
取引方式 | 店頭取引(OTC) | 取引所取引 |
スプレッド | 独自に設定(原則固定スプレッド) | 取引所が提示するスプレッドで取引される |
スワップポイント | 独自に設定 | スワップポイントの決定は取引所が行う |
手数料 | 無料 | 基本は無料。ただし、ラージ取引とロスカット発生時は手数料が発生。 |
デモ取引 | あり | なし |
通貨ペア数 | 通常銘柄:20通過ペア ラージ銘柄:6銘柄 | くりっく365:25通貨ペア くりっく365ラージ:5通貨ペア |
取引単位 | 1,000通貨単位から | 1万通貨単位から |
証拠金 | 会社が定める(証拠金率4%相当) | 東京金融取引所が定める為替証拠金基準額に基づく(証拠金率4%相当) |
取引方式:店頭取引と取引所取引
FXネオとくりっく365の最も基本的な違いは、その取引方式にある。
FXネオは「店頭取引」方式
FXネオは、「店頭取引(OTC取引)」方式を採用している。これは、取引所を介さずに、FX業者が直接トレーダーと取引を行う仕組みである。
店頭取引の特徴は、FX業者が提供する条件(通貨ペア、スプレッド、スワップポイントなど)を自由に設定できることだ。
たとえば、業者が「原則固定スプレッド」を導入したり、特定の時期に「高スワップポイントのキャンペーン」を実施することが可能なのである。
くりっく365は「取引所取引」
一方、GMOクリック証券の「くりっく365」は、取引所取引の仕組みを活用したFX関連商品だ。
この商品は、トレーダーが「くりっく365」を通じてFX取引を行うための仲介業者として機能する。
すなわち、トレーダーは、GMOクリック証券に口座を開設し、その口座を通じて「くりっく365」にアクセスして通貨取引を行う。
取引は、東京金融取引所が設定した統一ルールに基づいて行われるため、どの業者を使っても、スプレッドやスワップポイントなどの取引条件は同じになる。
つまり、FX業者による条件の違いはなく、公平で透明な取引ができるのだ。
スプレッド:安定性に違いがある
FXネオとくりっく365では、スプレッドの安定性でも大きな違いがある。
FXネオは安定性が高い
FXネオでは、スプレッドは「原則固定」で提供されている。
市場環境によっては、幅が広がることやスリッページ(取引価格が注文時の価格からズレること)の発生もあるが、基本的には、公表された幅で安定的に取引できる。
くりっく365は市場動向による
一方、くりっく365は、取引所の取引状況に基づいてスプレッドが決定される。透明性が高く、業者による違いもないが、市場の状況に応じてスプレッドは変動する。
市場変動時はスプレッドが大きく広がることや極端な状況では取引レートが提示されないこともあるため、損失リスクが伴う。
取り扱い通貨ペアと取引できる単位
FXネオとくりっく365では、取引ペア数と取引可能な単位も異なる。
FXネオは1,000通貨単位から取引可能
FXネオで取引できるのは、通常銘柄で20通貨ペア、ラージ銘柄で6通貨ペアだ。
「取引単位は1万通貨単位」だが、実際に取引が可能な最小単位は1,000通貨単位(0.1取引単位)である。よって、1,000通貨単位から取引できる。
くりっく365は1万通貨単位から
一方、くりっく365では、25通貨ペアと、ラージ取引向けの5通貨ペアが提供されている。
取引可能な単位は、くりっく365で1万通貨単位、くりっく365ラージで10万通貨単位からである。
参考:取扱通貨 | くりっく365 | GMOクリック証券
取引手数料:基本は無料だが違いがある
FXネオは、スプレッド以外に取引手数料は発生しない。ただし、強制ロスカット発動時は「ロスカット手数料」がかかる。
くりっく365では、ラージを除いては、取引にかかる手数料は0円だ。
しかし、くりっく365ラージでは、月間取引枚数が合計100枚までには「1枚990円」、101枚からは「1枚770円」の手数料がかかる。
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GMOクリック証券(FXネオ)とくりっく365はどちらを選ぶべきか?

ここでは、「FXネオ」と「くりっく365」を迷っている方に、選択基準の考え方と、それぞれにおすすめしたいトレーダーの特徴を整理する。
「どちらが良いか」を選択する基準
「FXネオ」と「くりっく365」の選択においては、以下の3つの基準を比較してみると良い。
- 取引の規模とリスク管理
- 小額で始めたいのか、大きな資金を投入して取引を行うのか
- 取引の透明性と信頼性
- スプレッドやスワップポイントの透明性を重視するのか
- 取引コスト
- 手数料やスプレッドがどれくらい安定しているか
これらを比較して、それぞれのサービスについて「おすすめのトレーダー像」を分析してみた
FXネオがおすすめな人
以下のような人には、FXネオをおすすめしたい。
少額から取引を始めたい人
「FXネオ」は、1,000通貨単位から取引を始められる。少額から取引したい人や、複数通貨ペアの取引がしたい人には、FXネオがおすすめだ。
たとえば、1ドル=150円のときに米ドル/円の取引するケースを考えてみよう。
FXネオで1,000通貨単位(15万円相当)の取引をするなら、6,000円(取引額の4%)以上の証拠金を用意すれば良い。
一方で、くりっく365では最低取引単位が1万通貨単位のため、証拠金も10倍必要になる。
取引コストを把握しておきたい人
FXネオは、スプレッドが原則固定で提供されているため、とくに市場が安定している時期にはスプレッドが広がるリスクは小さい。
そのため、取引コストが予測しやすく、頻繁に取引を行うデイトレーダーやスキャルパーには大きなメリットとなる。
デモ取引機能で練習したい人
FXネオでは、スマホアプリ「GMOクリックFX」でデモ取引が行える。口座開設や登録が不要で、アプリをダウンロードするだけで簡単に始められる。
デモ取引の最大のメリットは、本番と同じアプリを使って操作方法や注文方法に慣れることができる点にある。
実際の取引環境に非常に近いため、リアルな体験を通して取引スキルが磨ける。とくに、FX初心者がリスクを負わずに練習を積むには、デモ取引が最も効果的な方法である。
独自のキャンペーンや特典を求める人
FXネオは、店頭取引であるため、キャッシュバックやスプレッド縮小などの独自キャンペーンを展開できる。こうした特典を利用したい人には、FXネオが適している。
たとえば、2024年10月現在においては、FX口座の新規契約者を対象に、取引量に応じて最大100万円キャッシュバックされるキャンペーンが展開されている。
このキャンペーンはFXネオの取引が対象となっているが、くりっく365の取引は対象外だ。
くりっく365がおすすめな人
一方で、以下のような人は、くりっく365を検討すると良い。
透明性の高い取引を求める人
くりっく365は、取引所取引の仕組みを採用しており、価格形成が非常に透明だ。
安心して取引できるため、信頼性の高い取引環境で長期的な取引をしたいトレーダーに適している。
具体的には、くりっく365ではマーケットメイク方式が採用されており、複数の金融機関が提供するレートの中から、最も有利なレートをトレーダーに提示する。
これにより、取引所内で取引が成立しやすくなり、価格の透明性と安定性が確保されている。
スプレッドやスワップポイントも、取引所が統一して設定するため、どのFX業者を通じても同一の条件で取引が行える。
多様な通貨ペアで取引したい人
くりっく365は、25通貨ペアを提供しており、FXネオよりも多様な通貨ペアでの取引が可能だ。
幅広い投資機会を求めるトレーダーや、複数通貨ペアを組み合わせて戦略を立てたいトレーダーに適している。
大口取引を行いたい人
くりっく365ラージでは、10万通貨単位から取引できる。500万通貨まで一度に発注できる点は、とくに大規模な取引や流動性の確保を重視するトレーダーに適している。
効率的に大規模な取引を行える点は、資金運用の効果を最大化したいトレーダーに大きな魅力となる
高い約定力を求める人
くりっく365は取引所取引のため、約定力は高い。約定拒否やスリッページが発生しにくく、市場が急変動している際にも、安定した取引が可能だ。
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GMOクリック証券の「FXネオ」「くりっく365」は取引ニーズに合わせて選ぼう!

「FXネオ」は店頭取引であり、GMOクリック証券が独自に設定した「原則固定スプレッド」などの条件下で取引が行える。
最小1,000通貨単位から取引可能で、少額からの参入やリスク管理のしやすさが特徴だ。
一方、「くりっく365」は取引所取引を採用している。取引できるのは1万通貨単位からで、市場環境によってスプレッドやスワップが変動するため、リスクも高い。
安定したスプレッドと少額取引を求める人には「FXネオ」がおすすめだ。一方、大口取引を希望し、透明性を重視するトレーダーには「くりっく365」が良いだろう。
どちらのサービスも、GMOクリック証券で口座を開設すれば利用可能だ。口座開設は無料で、最短当日に取引を開始できる。
まずは口座を開設し、FXネオのデモ取引を試して、実際に試してから選んでみてはいかがだろうか。
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