- 円安下でFX取引を始めるのは有利か知りたい
- 円安・円高のどちらでFX取引を始めるのがいいのか知りたい
- 円安・円高でFX取引の戦略がどう変わるのか理解したい
FX(外国為替証拠金取引)は2通貨の為替差益を得る取引のため、円安でも円高でも利益を狙える。
しかし、為替相場が大きく動くなか、円安と円高ではどちらが有利に進められるのか気になる方もいるだろう。
本記事では、FX取引における円安・円高時の戦略や注意点を解説する。これからFXを始めたい方はもちろん、取引中の方にもぜひご覧いただき、日々の運用に役立ててほしい。
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FXを始めるなら円安・円高のどちらが狙い目?

FXは為替変動により利益を得る金融商品であるが、運用の際に円安・円高の影響はあるのだろうか。FXにおける利益の仕組みとあわせて見ていこう。
円安・円高は外貨に対する円の価値を示す
為替相場は日々変動している。円安とは、外貨に対しても円の価値が下がった状態、円高とは外貨に対して円の価値が上がった状態のことをいう。
ドルと円の関係を例に見ていこう。1ドル150円であったのが155円になると、1ドルを買うために、5円多くの資金が必要になる。
ドルに対して円の価値が下がっているため円安ドル高である。逆に1ドルが140円になると、10円少なく1ドルを買える。
ドルに対して円の価値が上がっているので円高ドル安というわけだ。
円安・円高の影響を感じる機会は、日常生活にも多い。円安になると、輸入品は値上がりするが、円高になると値下がりする。輸入品の「円高還元セール」が実施されるのはこのためだ。
逆に、輸出品は円安になると割安になるため売れやすくなり、円高になると割高感が出て売れにくくなる。輸出業にとっては、円安が有利だ。
インバウンドについても同様で、円安になると、日本を訪れる外国人観光客が増加する。一方、日本からの海外旅行費用は高額になり、手を出しにくくなる。
このように、円安・円高はどちらが良いとは一概にいえないが、経済活動に大きく影響をおよぼすことがわかる。
為替相場が変動する理由
為替相場が変動する理由は、通貨の需給と供給の変化にある。円を買いたい人が多ければ円高になり、円を売りたい人が多ければ円安になる。
通貨の需給が変化する理由には、下記が挙げられる。
- 国際情勢の変化
- 金利・物価の変動
- 経済指標、要人発言
- 紛争・戦争
- 為替介入 など
例えば、ある国の政情が不安定になると、経済活動が停滞する可能性が出てくる。そのため、通貨の需要は下がり安くなる。
また、物価が上昇した場合には、インフレを抑えるために国は金利を上げる政策を取る。そうすると、通貨への需要が高まるため、通貨高に向かいやすくなる。
なお、急激な為替相場の変動は、経済に与える影響が大きい。相場安定化のため、国が為替介入を行うこともある。
ドル円はもちろん、クロス円についても介入時は数円動くことも少なくない。
FXで利益を得る仕組み
FXは、キャピタルゲインとインカムゲインを目指せる投資である。
通貨を売買する際に発生する差額による為替差益がキャピタルゲインだ。
ある通貨を買い相場が上がったときに売る、もしくはある通貨を売り相場が下がった際に買い戻すことによって利益を得る。
例えば、140円のときに1万ドルを買い、141円になって売ると、1万円の利益となるわけだ。
インカムゲインは、通貨間の金利差で得られるスワップポイントである。
FXでは実際の通貨を保有しているわけではないが、日付を跨いでポジションを保有していると金利差調整が発生する。
金利が高い通貨のポジションを持ち越せば、スワップポイントが得られ、金利が低い通貨のポジションを持ち越せばスワップの支払いが必要になる。
スワップは、政策金利によって決まり、為替相場の影響は受けない。保有ポジションが値上がりしても値下がりしても、規定のスワップポイントが付与される。
なお、FXは一定の証拠金を差し入れ、損益のみの受け渡しを行う差金決済で取引する。国内FX会社では、証拠金の最大25倍のレバレッジ取引ができる。
リスクは高くなるが、少ない資金でもFX取引が可能だ。
FXは円安・円高どちらの局面でも始められる
FXは為替相場の変動を利用して利益を得る投資方法であるため、円安からでも円高からでも投資をスタートできる。
例えば、ドル円の取引で円高を予想しているなら、ドルを売って円を買えば、相場が円高方向に動いたときに利益となる。
逆に円安を予想しているなら、円を売ってドルを買い、円安になったときに円を買い戻せば良い。
このように、FXは円安・円高の局面に関わらず収益を狙える。ただし、基本的には、値動きのトレンドの流れに合わせるほうが利益を出しやすいことが特徴だ。
そのため、円安局面と円高局面では、取るべき戦略が変わってくる。
日本はマイナス金利政策以降、円安トレンドが続いている。
マイナス金利が解除となり円高方向に動いたものの、諸外国よりも金利が低いことから、トレンドの転換にまでは至っていない。
しかし、今後さらに日本と外国の金利差が縮小すれば、トレンドの転換も起こるだろう。
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円安時のFX取引のポイント

円安が続くなかFX取引を行う場合には、次のポイントを押さえると有利に進めやすい。
- 円売り外貨買いで利益を最大化する
- トレンド転換に注意する
- レバレッジを有効活用する
円売り外貨買いで利益を最大化する
FX取引で着実に利益を重ねるには、トレンドに従うことがポイントだ。円安局面は、外貨に比べて円が弱くなっているため、円を売ってほかの通貨を買う取引が適している。
外貨買いでは、中長期的にスワップポイントを狙った投資もやりやすい。ドル円をはじめ、メジャーなクロス円ペアは流動性が高く、動きもわかりやすいのでおすすめだ。
円安のトレンドでは、値上がり益とスワップの両方を期待できる。
ただし、スワップポイントが得られても、相場が反転するとポジションはマイナスになることもある。トレンドのチェックは随時行おう。
トレンド転換に注意する
円安局面で円売りの取引を行う際は、日米の金利状況に注意が必要だ。
日米の金利差は、足元の円安トレンドを支える要素の一つである。
日本はマイナス金利政策を取ってきたが、アメリカはインフレ対策として利上げを行ってきた。
しかし、2024年に入り日本はマイナス金利政策を解除、アメリカはインフレ対策から雇用対策へ向け、2024年9月には4年半ぶりの利下げに転じた。
今後日米の金利差が縮小されれば、円安トレンドは終了する可能性もある。
また、円安が急激に進んだ場合には、日銀による為替介入のリスクがあることも忘れてはならない。急速な円安に対して円買い介入が実施されると、一時的にドル円は急騰する。
為替介入が行われたからといって、大きくトレンドが転換するとは限らない。
しかし、短時間に逆方向へ数円の価格変動が生じれば、損失は拡大し、証拠金の状況によってはロスカットのおそれもある。資金とポジションの管理には十分に注意しよう。
レバレッジを有効活用する
国内のFX取引に必要な証拠金の額は、取引金額の4%以上と規定されている。
つまり、必要証拠金の額は取引したい通貨のレートによって変わる。
円安局面では円高のときよりも必要な証拠金の額が多くなるため、レバレッジを活用して、効率的な資金管理を行うのがおすすめだ。
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円高時のFX取引のポイント

一方、円高が進んでいるときのFX取引で押さえておきたいポイントは以下の3点だ。
- 外貨売り円買いが基本
- 外貨売りポジションは長く持ち越さない
- スワップ運用は低レバレッジに抑える
外貨売り円買いが基本
円高局面では、トレンドに沿って外貨を売り円を買う取引が適している。
市場でドルが売られることによって円高になる場合には、円安に向かうときよりも動きは急激になる傾向が見られる。安易な逆張りはリスクが高くなるため、推奨されない。
外貨売りポジションは長く持ち越さない
高金利通貨を売って低金利通貨を買うと、スワップポイントの支払いが発生する点に注意が必要だ。
日本は金利が低いため、対円で売りポジションを持ち越すと、多くの通貨でスワップポイントを支払わなければならない。
長期にポジションを持ち続けると、スワップはまとまった金額となり、収益を圧迫する。
せっかくポジションに益が乗っても、決済までの時間がかかれば、スワップに利益を取られてしまう。
外貨売りは短期取引をメインにし、ポジションを長く持ち越さないようにしよう。
スワップ運用は低レバレッジに抑える
円高局面では、高金利の外貨でスワップ運用を行うのも有効な手法だ。円安局面よりも、少ない資金で外貨の買いポジションを増やせるからである。
また、中長期でトレンドが転換すれば、スワップポイントに加え売却益も期待できる。
ただし、トレンドではさらに円高に進むリスクがあるため、レバレッジは低く抑えることがポイントだ。
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FX取引で円安・円高を活用するためのポイント

FX取引で円安・円高を活用するには、トレンドを見誤らないことが大切だ。以下の点に注意して取引を行おう。
取引タイミングを見極める
円安・円高を戦略に入れたトレードでは、トレンドを正確に掴むことが重要だ。テクニカル分析を活用して、適切な取引タイミングを見極めよう。
間違っても、直近の価格の値ごろ感から判断してはならない。
トレンドの方向性を見るには、移動平均線やトレンドラインを用いると良い。
移動平均線は、一定期間の平均価格を結んだ折れ線グラフだ。上向きなら上昇、下向きなら下落トレンドであることを判断できる。
エントリーポイントを判断するのに役立つのが、トレンドラインだ。
上昇トレンドのときは安値を結んだサポートライン(下値支持線)に跳ね返されたポイント、下降トレンドのときは高値を結んだレジスタンスライン(上値抵抗線)に跳ね返されているポイントでエントリーすると良い。
エントリー後反転した場合には、それぞれのラインを少し超えたところにストップを置いて損切りする。
また、移動平均線は、短期・長期を重ねるとトレンドの転換を判断できる。
短期線が長期戦を上抜けた場合は上昇トレンドの、長期線が短期線を下抜けたときは下降トレンドのサインとなる。
国際情勢や金融政策、経済指標をチェックする
為替相場を判断するには、チャートのテクニカル分析と併せて、為替変動の要因となる国際情勢や金融政策、経済指標の確認が必要だ。このような本質的な変動要因を分析することを、ファンダメンタルズ分析という。
経済指標は短期での値動きに影響する。なかでも市場への影響が大きいのが、アメリカの雇用統計や新規失業保険申請件数、CPI(消費者物価指数)などが挙げられる。
また、FOMC(連邦公開市場委員会)の声明や議事録は今後の金融政策にも関わるため、市場への影響度が大きい。
内容はもちろんのこと、予想外のサプライズがあった場合には、相場は大きく変動する。エントリーや決済の際には必ず確認しよう。
必ずリスク管理を行う
FX取引で、為替変動を予測することはどんなに経験の豊富なプロでも難しい。そのため、リスク管理は必ず行おう。
レバレッジ取引は大きな利益を得られる一方、レートが逆方向に動けば損失も大きい。
証拠金が不足してロスカットになれば資金の大部分を失ってしまい、取り戻すことが難しくなる。取引する際には、ロスカットを起こさないように、レバレッジに余裕を持とう。
トレードスタイルにもよるが、5~10倍程度、安全性を高めるなら3倍程度に留めておくと良い。
基本的に、FXはある程度の損失を出しながらも、それを上回る利益を出すことを目指す投資である。
損失を最小限にするためには、ストップロスの設定も重要だ。テクニカル分析などの根拠を持って設定しよう。
このほか、保有ペアとは反対の値動きをする通貨ペアにも投資する、FX以外の資産にも投資するなどのリスク管理方法もあるので、状況に応じて検討してみることをおすすめする。
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円安・円高に応じた戦略でFX取引を始めよう

FX取引では、円安・円高どちらの局面もエントリーポイントになり得る。しかし、トレンドを生むのは通貨の需要である。
通貨の強さから見ると、円安時には外貨を買う戦略が、円高時には円を買う戦略が有効である。
ただし、円安・円高どちらの局面であっても、FX取引はリスク管理が重要だ。特に、FXはレバレッジ取引ができるため、利益も損失も大きくなりやすい。
また、通貨もメジャー通貨とマイナー通貨では、値動きもリスクの大きさも異なる。目先のレート変動やスワップポイントにばかりに着目し、リスクの高い通貨を選択しないようにしよう。
FX取引で利益を上げるには、取引タイミングを見極めることが重要だ。各種分析を活用し、経済指標やニュースに注意しながら、取引を行おう。
FX取引は、投資のなかではハイリスクとされるが、資金管理とポジション管理を適切に行うことで、リスクをコントロールできる。
取引単位は従来1万通貨単位であったが、1,000通貨や100通貨、1通貨などから取引できるFX会社もあり、少額からの投資が可能だ。
興味がある方は、ぜひ口座を開設して取引を始めてみてほしい。
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