くりっく365取引ができるおすすめのFX会社7選！取引所FXの取扱業者を徹底比較

くりっく365（取引所FX）とは、東京金融取引所（TFX）に上場しているFX（取引所為替証拠金取引）の総称だ。

取引の透明性・公平性が高く、安心してFX取引を行えるのが最大のメリットである。

本記事ではそんなくりっく365でFX取引ができる、おすすめのFX会社7選を紹介する。

また、取扱業者全社の比較も行っているので、くりっく365に興味がある人はぜひ参考にしてみてほしい。

くりっく365を取り扱うFX会社の選び方

それではまず、くりっく365を取り扱っているFX会社の選び方について説明する。くりっく365は透明性・公平性の高いFXだが、取扱業者によって取引手数料などが若干異なる。

くりっく365の取扱業者一覧

くりっく365の取扱業者一覧は次のとおりだ。

以上のように、くりっく365は全15社で取り扱っている（2024年9月時点）。これらの中から、取引手数料やその他の項目を比較し、自分に合ったFX会社を選ぶ必要がある。

• 日産証券は2024年4月をもってくりっく365事業を岡三証券に譲渡
• 出典：くりっく３６５公式ホームページ「くりっく３６５取扱会社一覧」

取引手数料で比較する

それでは、くりっく365を取り扱っているFX会社の取引手数料を比較してみよう。

証券会社	手数料（片道）
	通常	ラージ
AIゴールド証券	220円	取扱なし
auカブコム証券	無料	取扱なし
FXブロードネット	無料	1,100円
GMOクリック証券	無料	770〜990円
インヴァスト証券	0〜330円	取扱なし
サンワード証券	275円	2,750円
立花証券	0〜110円	取扱なし
フジトミ証券	無料	1,100円
岡安商事	無料	1,100円
岡三オンライン証券	無料	1,018円
外為オンライン	無料	1,100円
岩井コスモ証券	無料	1,100円
大起証券	220円	取扱なし
大和証券	無料	取扱なし
豊トラスティ証券	660〜1,100円	取扱なし

通常通貨ペアの場合、多くのFX会社は取引手数料を無料としている。ラージ通貨ペアの取引手数料は「GMOクリック証券」が最も安い結果となった。

ちなみに通常通貨ペアとラージ通貨ペアの違いは、スプレッドと取引単位だ。ラージ通貨ペアは取引単位が10万通貨となる代わりに、通常通貨ペアに比べてスプレッドが狭い。

全体の取引コストを抑えたいなら、ラージ通貨ペアでの取引を検討してみよう。

※くりっく365のスプレッドは東京金融取引所の配信レートの準じているため、取扱業者前者で共通の金額となっている

通貨ペアで比較する

続いて、くりっく365を取り扱っているFX会社の通貨ペアを比較してみる。ちなみに取り扱っている通貨ペアは全社共通だ。

その中で、通常の25通貨ペアのみを扱っているFX会社と、ラージ5通貨ペアを合わせて30通貨ペアを取り扱っているFX会社に分かれる。

証券会社	通貨ペア
AIゴールド証券	25通貨ペア
auカブコム証券	25通貨ペア
FXブロードネット	30通貨ペア
GMOクリック証券	30通貨ペア
インヴァスト証券	25通貨ペア
サンワード証券	30通貨ペア
立花証券	25通貨ペア
フジトミ証券	30通貨ペア
岡安商事	30通貨ペア
岡三オンライン証券	30通貨ペア
外為オンライン	30通貨ペア
岩井コスモ証券	30通貨ペア
大起証券	25通貨ペア
大和証券	25通貨ペア
豊トラスティ証券	25通貨ペア

ラージ通貨ペアを含めて30通貨ペア取り扱っているFX会社は、約半数の8社だ。そのうち大手証券会社は「GMOクリック証券」のみとなっている。

通常通貨ペア

ラージ通貨ペア

レバレッジ、ロスカット基準で比較する

続いて、くりっく365を取り扱っているFX会社のレバレッジとロスカット基準を比較してみる

証券会社	レバレッジ	ロスカット基準
			AIゴールド証券	25倍	50％未満
auカブコム証券	25倍	75%未満
FXブロードネット	25倍	100％未満
GMOクリック証券	25倍	50％未満
インヴァスト証券	1倍・5倍・10倍・25倍	80％以下
サンワード証券	25倍	100％以下
立花証券	25倍	70％未満
フジトミ証券	25倍	100％以下
岡安商事	25倍	50％以下
岡三オンライン証券	1倍・2倍・5倍・10倍・25倍	50〜100％
外為オンライン	25倍	100％未満
岩井コスモ証券	25倍	75%以下
大起証券	25倍	50％未満
大和証券	1倍・2倍・5倍・10倍・20倍・25倍	50〜100％
豊トラスティ証券	25倍	50％未満

ほとんどのFX会社はレバレッジ25倍で取引する。つまり、必要な証拠金は取引金額に対して1/25（×0.04）だ。

1米ドル=150円のときに1万米ドルを取引すると、「150万円×0.04」で必要証拠金は6万円位なる。

一方、「インヴァスト証券」「岡三オンライン証券」「大和証券」の3社については、利用者自身でレバレッジを設定可能だ。

くりっく365を取り扱うおすすめのFX会社7選

それでは先ほどの比較を踏まえて、くりっく365を取り扱うおすすめのFX会社7選を紹介する。

インヴァスト証券

	インヴァスト証券
取扱通貨ペア	25通貨ペア
手数料	通常：0〜330円 ラージ：取扱なし
レバレッジ	1倍・5倍・10倍・25倍
ロスカット基準	80％以下

インヴァスト証券は「みんなのFX」で知られる証券会社だ。インヴァスト証券のくりっく365は、月間の取引枚数によって手数料が変わる。

	通常	ボリュームディスカウント（月間取引枚数計）
		1,000枚以上	3,000枚以上
1枚あたり（税込）	330円	88円	0円

手数料は完全無料ではなく、ラージ通貨ペアも取り扱っていないが、インヴァスト証券はレバレッジの倍率を「1倍・5倍・10倍・25倍」で選択できる。

さらにロスカット基準は「80％以下」と比較的高めに設定されているので、FX初心者でも安全に取引できるのが大きなメリットだ。

また、インヴァスト証券は取引ツールの使いやすさに定評があるので、初めてFX取引をする人も安心して利用できる。

外為オンライン

	外為オンライン
取扱通貨ペア	30通貨ペア
手数料	通常：無料 ラージ：1,100円
レバレッジ	25倍
ロスカット基準	100％未満

外為オンラインは口座開設数68万を超えている人気のFX会社だ。そんな外為オンラインのくりっく365はラージ通貨ペアも扱っており、通常よりも狭いスプレッドで取引できる。

また、ロスカット基準が「100％未満」と高めに設定されているので、FX初心者でも安心して取引できるのがポイントだ。

さらに、外為オンラインなら「iサイクル2」を利用して自動売買取引が行える。

自動売買取引なら感情に左右されることなく取引できるので、「自分で決めたルールを守るのが苦手」という人にもおすすめしたい。

GMOクリック証券

	GMOクリック証券
取扱通貨ペア	30通貨ペア
手数料	通常：無料 ラージ：770〜990円
レバレッジ	25倍
ロスカット基準	50％未満

GMOクリック証券は口座開設数100万を超えている人気のFX会社だ。ラージ通貨ペアを取り扱っており、しかもラージ通貨ペアの取引手数料が最安となっている。

GMOクリック証券はロスカット基準が「50％未満」と低めに設定されているので、初心者から一方進んだ準中級者におすすめのFX会社だ。

簡単にはロスカットが発生しないので、中長期的に腰を据えて取引したい人はGMOクリック証券を検討してみよう。

auカブコム証券

	auカブコム証券
取扱通貨ペア	25通貨ペア
手数料	通常：無料 ラージ：取扱なし
レバレッジ	25倍
ロスカット基準	75%未満

auカブコム証券は、三菱UFJ証券ホールディングスとauフィナンシャルホールディングスの出資により設立された証券会社だ。

そのため、信頼性の高いFX会社を選びたい人におすすめする。

また、auカブコム証券はデモ取引が可能なので、本取引を始める前に練習したいというFX初心者にもおすすめしたい。

取引ツールの使い勝手も比較的良いので、安心して取引できる。

大和証券

	大和証券
取扱通貨ペア	25通貨ペア
手数料	通常：無料 ラージ：取扱なし
レバレッジ	1倍・2倍・5倍・10倍・20倍・25倍
ロスカット基準	50〜100％

大和証券は大和証券グループの子会社であり、大手証券会社として安心した取引ができるFX会社だ。

ラージ通貨ペアの取り扱いはないが、レバレッジを「1倍・2倍・5倍・10倍・25倍」から選べる。

また、ロスカット基準についても「50％・60％・70％・80％・90％・100％」から選択できるので、同じくりっく365でも自由度の比較的高い取引を提供しているのがポイントだ。

岡三証券

	岡三証券
取扱通貨ペア	30通貨ペア
手数料	通常：無料 ラージ：1,018円
レバレッジ	1倍・2倍・5倍・10倍・25倍
ロスカット基準	50〜100％

岡三証券は東証プライムと名証プレミアに上場しているFX会社だ。

同社のくりっく365は、高機能な分析チャートや発注機能を搭載した取引ツールを利用できるのが、大きなメリットとなっている。

他社のくりっく365にはない独自の分析チャートを提供しているので、FX中級〜上級者におすすめのFX会社だ。

ラージ通貨ペアの取引手数料が他社よりも若干安いのもメリットと言えるだろう。

FXブロードネット

	FXブロードネット
取扱通貨ペア	25通貨ペア
手数料	通常：無料 ラージ：1,100円
レバレッジ	25倍
ロスカット基準	100％未満

FXブロードネットはインストール不要のオンライン取引ツールを提供しており、誰でも気軽にくりっく365の取引を始められるFX会社だ。

取引ツールのカスタマイズ性も高いので、自分にとって見やすいチャートを作成できる。

また、ロスカット基準が「100％未満」と高めに設定されているので、安心して取引したいFX初心者にもおすすめだ。

くりっく365取引を成功させるためのポイント

それでは最後に、くりっく365取引を成功させるためのポイントを紹介する。

くりっく365のメリット・デメリットを理解する

まずは、くりっく365のメリット・デメリットを理解することが大切だ。最大のメリットは、「信頼性・安全性の高い取引」である。

くりっく365は「マーケットメイク方式」と呼ばれる方法により、取引提示価格が決まっている。

これは、複数のマーケットメイカーにより提示された価格の中から、最も安い売値、最も高い買値をリアルタイムに提示するものだ。これにより、利用者は最も有利な価格で取引が行える。

一方、くりっく365には「スプレッドが高い」というデメリットがある。一般的なFX（店頭FX）に比べるとスプレッドが高いため、取引1回当たりのコストがその分増える。

そのため、基本的には取引手数料が無料のFX会社を選ぶのがいいだろう。

少額から始めて中長期的な取引を心がける

くりっく365取引を成功させるためには、「少額から始めて中長期的な取引を心がける」ことが大切だ。

まず、FX初心者は少額から取引をスタートして、FXそのものの仕組みや、くりっく365の特徴などを学びながら日々取引してほしい。

その中で、自分なりの取引スタイルを少しずつ築いていこう。

さらに、一般的なFXに比べるとくりっく365はスプレッドが高いため、中長期的な目線での取引を心がけてほしい。

取引回数が増えるとその分コストも増し、利益が圧迫される可能性がある。

そのため、1日に何度も取引をするスキャルピングやデイトレードには向かない。

数日〜数週間、あるいは数ヶ月という長期目線で取引をする、スイングトレード・ポジショントレードを意識しよう。

あなたにぴったりの取扱業者を見つけてくりっく365を始めよう

本記事では、くりっく365でFX取引ができるおすすめのFX会社7選を紹介した。最後に改めて、取り扱っているFX会社の比較表を掲載しておく。

証券会社	ロスカットライン	レバレッジ	手数料（片道）		通貨ペア
			通常	ラージ
AIゴールド証券	50％未満	25倍	220円	取扱なし	25通貨ペア
auカブコム証券	75%未満	25倍	無料	取扱なし	25通貨ペア
FXブロードネット	100％未満	25倍	無料	1,100円	30通貨ペア
GMOクリック証券	50％未満	25倍	無料	770〜990円	30通貨ペア
インヴァスト証券	80％以下	1倍・5倍・10倍・25倍	0〜330円	取扱なし	25通貨ペア
サンワード証券	100％以下	25倍	275円	2,750円	30通貨ペア
立花証券	70％未満	25倍	0〜110円	取扱なし	25通貨ペア
フジトミ証券	100％以下	25倍	無料	1,100円	30通貨ペア
岡安商事	50％以下	25倍	無料	1,100円	30通貨ペア
岡三オンライン証券	50〜100％	1倍・2倍・5倍・10倍・25倍	無料	1,018円	30通貨ペア
外為オンライン	100％未満	25倍	無料	1,100円	30通貨ペア
岩井コスモ証券	75%以下	25倍	無料	1,100円	30通貨ペア
大起証券	50％未満	25倍	220円	取扱なし	25通貨ペア
大和証券	50〜100％	1倍・2倍・5倍・10倍・20倍・25倍	無料	取扱なし	25通貨ペア
豊トラスティ証券	50％未満	25倍	660〜1,100円	取扱なし	25通貨ペア

くりっく365は透明性・公平性を追求したFX取引なので、FX会社ごとに大きな違いはない。

ただし、取引手数料や取引ツールの使いやすさなど、細かいところに違いがあるので、しっかりと比較をした上で、自分に合ったFX会社を選んでほしい。

FX取引やくりっく365を始めるのに十分な知識が身に付いたら、さっそくFX口座の開設に申し込もう。

FX口座によっては口座開設キャンペーンを実施しているので、お得な機会を逃さずに申し込んでほしい。