- 3,000万円を増やす方法が知りたい
- 3,000万円を運用するときのおすすめが知りたい
- 資産運用する際の注意点と成功のコツが知りたい
3,000万円の資産があり、この資産を運用してさらに増やしていきたいと考えている人もいるのではないだろうか。
最近の国内では低金利が続いている状態で、高額な貯金をしても利息がほとんど増えないのが現状だ。
そのため、お金を増やしたい人のなかには、ただ銀行に預けて利息でお金を増やすことに疑問を抱いている人も少なくないだろう。
本記事では、3,000万円の貯金がある人がそのお金を基に、さらに増やしていくための資産運用の方法やおすすめの投資先について解説する。
3,000万円をさらに増やすなら、資産運用がおすすめ

お金を増やす方法として、最近主流となってきているのが資産運用だ。近年では若い人でも資産運用をして、お金を増やしている人は少なくない。
その理由のひとつが銀行にお金を預けていてもお金を増やせず、現状維持のままとなるからである。
以下では、お金を増やしたい人に資産運用の3つのメリットから、おすすめするポイントを解説する。3,000万円をどのように増やすか考えている人は、ぜひ参考にして欲しい。
銀行預金のみではリターンが得られない
銀行預金のみでは、資産運用をしていて得られるリターンがほとんど得られない。
日本でも過去は銀行預金によるリターンが比較的高かった時代もあり、当時は銀行預金のみでも1~6%の金利となっていた。
しかし、2024年現在は金利は極端に低くなり、金融機関によって違いはあるが普通預金であれば0.02%~0.03%程度のリターンしか得られない。
したがって、銀行預金のみではリスクは低いがお金を増やす方法として現実的であるとはいえないだろう。
これからハイリターンでお金を増やしたいと考えている人は、銀行預金のみだけでなくほかの資産運用方法も検討してみてはどうだろうか。
インフレ対策としての資産運用が必要
今持っている3,000万円のお金をさらに増やしたいと思ったら、インフレ対策ができる資産運用方法を選ぶことが重要だ。
インフレ対策としての資産運用とは、物価の上昇に連動して価格が上昇するような資産を選び、自分のお金を運用していくことである。
たとえば、株式投資や投資信託、不動産信託などがこれにあたる。
つまり、物価の上昇によって企業の業績が良くなり、その結果として価格や価値が上がる資産運用をすることでインフレ対策ができるということだ。
逆に、インフレ対策としての資産運用をせずに銀行預金をするだけでは、資産運用に失敗するリスクは少ないが、お金の価値が下がるとそれだけ資産の価値が下がってしまう。
3,000万円の現金を持っているだけで運用をしなければ、インフレが起こって物価上昇をしたときに損をしたと感じる可能性が高い。
現金の価値が大幅に下がった後に、将来のお金のことが不安になる可能性も高いといえる。
2024年現在は、物価上昇が続いている状態である。
したがって、これから自分の持っているお金を減らしたくないという人は、資産運用をすることでインフレ対策としての資産運用が必要だ。
長期的な運用で複利効果を活用するメリット
複利効果とは、資産運用を行った人が資産運用によって得た利益をさらに活用し、当初の元本にプラスして投資することによってさらに利益を膨らませる効果のことだ。
それに対し、単利とは利益を得ても上乗せせず、当初の元本のまま運用していく方法である。
資産運用では長期的な運用をすることによって、利益を膨らませることが理想だ。
今よりも大きな利益を得たいと思っている人は、複利効果を得て元の元本に利益をプラスし投資をしていくのがおすすめだ。
複利では、単利と異なり受け取った利息を元本に加えて運用する。
毎年の利息を元本に上乗せするメリットは、運用する期間が長期間になればなるほど増えるお金の金額も大きくなることだ。
資産を増やしたいと思っているなら、ぜひメリットの大きい複利で長期間運用して着実に資産を増やしていくメリットを活用してみてはどうだろうか。
3,000万円の資産運用におすすめの投資先

3,000万円の資産を運用したいと思っている人のなかには、投資先に迷っている人もいるのではないだろうか。
資産運用の種類は豊富にあるが、そのなかでも初心者が3,000万円を運用するのに向いている投資先と不向きな投資先がある。
まずは、3,000万円の投資するべき資産運用の種類を把握し、着実にお金を増やしていくコツを掴むのが良いだろう。
以下では、おすすめの投資先とおすすめしない投資先について理由もあわせて説明する。
まとまった金額の投資先に迷っている人は、ぜひ参考にして欲しい。
おすすめの投資先
まずは、3,000万円の資産を運用したい場合に積極的に投資したい投資先を紹介する。資産運用をして得られるメリットが多い、おすすめの投資先は下記の通りだ。
- 債権投資
- 株式投資
- 投資信託・ETF
- REIT
以下では、これらの投資先がなぜ3,000万円の資産運用におすすめなのかを解説する。
債券投資
債券とは資金調達を目的として国や地方自治体、民間企業などが発行している有価証券のひとつだ。
債券を購入すると、まず債券が発行される。
債券の購入は債券の貸し付けるのと同じ意味を持つため、購入すると一定期間が経過するたびに利子を受け取れるという仕組みになっている。また、満期になれば額面の金額が戻ってくる。
債券投資の種類は以下の通りだ。
- 国や地方自治体が発行する公共債
- 民間企業が発行する民間債
- 外国債券
債券投資がおすすめの理由は、定期的に一定の利率の利子を受け取れる比較的安全性が高く現金化しやすい投資先だからである。
発行時に利率が決められた利子と元本を受け取れるため、安全に投資をしたい人にはメリットの大きい投資先であるといえるだろう。
株式投資
株式投資とは、株式会社が事業を行うために株式を発行し、出資をした人が株式と呼ばれる投資の証明書を受け取る資産運用のひとつである。
出資を受け取った人は株主となり、配当や株主優待などが得られる。
企業は株主が出資した資金を元手として事業活動を行い、利益が発生したら株主に配当を分配するという仕組みだ。
また、株主は売買差益(キャピタルゲイン)でも利益を得られる。売買差益というのは、株式を購入した株価よりも高い価格で売り、その差額で利益を得ることだ。
購入時に売却時に株価が下がっていると損をしてしまうリスクもある。
しかし、投資した企業が株式を発行した資金を元手に事業を拡大して業績が伸びれば株価が上がる可能性が高くなり、売買差益で利益を得られる可能性も高くなるだろう。
投資信託・ETF
投資信託とは、複数の投資家からお金を集め、まとまった金額にする。
そして、その資金を投資家自身ではなく資産運用のプロが株式や債券などの投資先へと投資・運用するものである。
投資信託では元本は保証されていなく、それぞれの投資家が投資した金額に応じて利益を分配する仕組みとなっている。
投資は専門家が行うため必ず運用が上手くいくという訳ではなく、市場環境が悪い状態であれば損をすることもあるため注意が必要だ。
また、投資先はそれぞれの投資信託の運用方針に基づくため、投資家がどのような対象に投資先を選ぶかを決めることはできない。
一般の投資信託とETFは異なり、その違いは以下の通りだ。
一般の投資信託 | ETF | |
---|---|---|
上場/非上場 | 非上場 | 上場 |
取引価格 | 一日一回決められた価格 | リアルタイムで変動 |
一般の投資信託に対し、ETFは上場投資信託のことである。投資信託はETFとは異なり、リアルタイムで価格が変動せず、一日一回決められた価格で取引される。
したがって、投資信託では思っていたのと異なる金額で取引が成立してしまう恐れがあることを覚えておこう。
REIT
REITとは、投資家からお金を集めて不動産に投資を行い、その賃貸収入や売却益を投資をした投資家に分配する不動産投資信託のことである。
日本におけるREITは「J-REIT」と呼ばれており、投資先はマンションやオフィスビル、商業施設などである。
REITの利回りは比較的高く、一定の条件を満たせば法人税がかからない。さらに、分散投資が行えて低いリスクで投資ができるのも魅力のひとつだ。
投資を検討している人のなかには、不動産投資に興味がある人もいるだろう。不動産投資は多額の資金が必要となるため条件が厳しく、投資のハードルが高い。
しかし、物件を探して不動産投資ローンを組む必要のないREITであれば、比較的低いリスクで気軽に不動産に投資できる魅力がある。
おすすめしない投資先
おすすめしない投資先でも、資産を大幅に増やしている人もいる。
その情報だけ見てしまうと、おすすめしない投資先に投資してもお金を増やせると思えてしまうため、注意が必要だ。
以下で、これらの投資先がなぜおすすめできないのかを解説する。
先物取引
先物取引とは、将来売買する商品の価格や数を現時点で約束し、約束の日になったらその価格で取引を行う取引のことだ。
取引を行う時点で価格を先に決めてしまう先物取引を行うメリットは、将来取引するときに価格が変動してしまうリスクを回避して取引ができる点だ。
しかし、将来の取引を行うときの金額がわからないということは、現時点では売る側・買う側ともに明確な価格がわからないまま取引を行わなければいけないということでもある。
したがって、先物取引はハイリスク・ハイリターンな取引でもあるため、注意しなければいけない。
つまり、売買を行う時点で急激にその商品の価格が下がっていても、過去に決めた金額で取引をしなければならないため、安く入手できずに損をすることになる。
特に、レバレッジを高くして取引を行えば、損失が発生したときに失う金額も大きくなってしまうだろう。
投資に慣れている人であれば取引を成功させることも可能かもしれないが、未来の価格の予想は非常に難しい点から、リスクが高くおすすめできない取引のひとつである。
FX
FXとは、「Foreign Exchange」の略である。この取引が意味するものは、「外国為替保証金取引」や「外国為替証拠金取引」などだ。
FXで成功するためには、為替レートを常に確認しておく必要がある。
また、そのためにも円高・円安の仕組みについて理解を深めておかなければならない。
為替レートは一定ではなく常に変動している。為替差益で利益を得るためには、為替レートが安いときに買い、為替レートが高くなったら売ることが重要だ。
さらに、FXではレバレッジで取引を行える。レバレッジでは少額から取引を行えるメリットがある。
レバレッジとは、元手よりも大きな資金を動かすことで大きな利益を得られることが期待できる一方で、損失が発生した時にその金額が大きくなるリスクが生じる取引だ。
個人では保証金に対して最大約25倍になるため、上手く運用すれば大きな利益が得られるだろう。
しかし、その一方でレバレッジを高く設定すると損失も大きくなる可能性が高い。
つまり、FXは為替レートに左右されるうえに、ハイリスクハイリターンの取引だといえる。
個人だけでなく国の経済状況によっても取引のしやすさが変わるため、3,000万円を投資するにはリスクが大きく失敗したくない人には不向きな資産運用方法である。
現物不動産投資
現物不動産投資とは、不動産物件を購入して運用する資産運用方法だ。
REITとの大きな違いは、実際に不動産を所有して運用をする点だ。現物不動産投資で運用する物件はさまざまで、具体的にはマンションや戸建て住宅、アパートなどがある。
現物不動産投資はインフレには強いものの、デフレには弱く家賃が下がることもあることに注意しよう。
特に、変動金利を利用している場合は金利が変動すると返済の総額が購入時とは大幅に変わってしまう恐れもある。
また、現物不動産投資を行う際には融資を受けてローンを組むことも可能で、返済が終われば現物は手元に残る。
一見メリットが大きいように思えるが、不動産の場合は空室リスクや経年劣化などの注意点もあり、思うような利益が得られないなど、メリットばかりではないことも覚えておこう。
現物不動産投資は初期投資が大きく、購入する不動産選びも知識がなければ難しい。もちろん、初期費用だけではなく、維持費や管理費など継続的にかかる費用も多いといえる。
投資する費用がほかの資産運用方法よりもかなり高額となるため、3,000万円を運用する方法としてはREITと違っておすすめできない。
ヘッジファンド
ヘッジファンドとは、さまざまな金融商品に投資を行うことで、市場の変動に左右されずに利益を追求するファンドのことである。
ヘッジファンドは専門家がリスクを分散して投資を行うというメリットがあるという一方で、投資する資金はまとまった金額が必要となる。
したがって、富裕層などの限られた投資家しか選べないのがヘッジファンドの特徴だ。
また、投資信託とは異なり、ヘッジファンドでは投資対象となっているファンドや割合などの情報が開示されない。
流動性も低く、決められた解約の時期もあるためにすぐに現金化することもできないデメリットがある。
さらに、投資の専門家が行っても失敗するリスクがあるため安心して任せられない。
元本割れをする可能性もあり、ヘッジファンドが破綻してしまう可能性もあるという大きなリスクがあることも覚えておこう。
ヘッジファンドで成功すれば大きな利益を得られるが、限られた人しか投資できないうえに迅速に現金化できないなど融通が利かない投資方法である。
失敗した時の損失もかなり大きくなるため、着実にお金を増やしたい人にはおすすめできない資産運用方法だ。
暗号通貨
暗号通貨は仮想通貨またはクリプトとも呼ばれる。
通常は取引の先に銀行などの仲介者がいるが、暗号通貨は仲介者がいない状態でインターネット上で商品の対価として使用可能なものである。
暗号通貨ではブロックチェーン技術によって支えられ、不特定多数のユーザーが、24時間365日いつでも世界中で共通のお金でお互いに送金が可能な仕組みを実現している。
仮想通貨にはさまざまな種類があるが、その代表的なもののひとつがビットコインだ。ビットコインを高いときに買ってしまい、その価格が下がってしまえば損をしてしまう。
また、法定通貨や商品へと換金された場合には、損益が発生する仕組みとなっている。利益となった場合には、税務申告をしなければならないのもデメリットのひとつとされている。
暗号通貨はインターネット上での取引であるため、オンライン上でのハッキングなどの被害にも注意が必要だ。
銀行などでは破綻した場合には利用者が守られるが、暗号通貨は利用者が守られないためリスクが大きく、3,000万円という高額な資産を運用するのにはリスクが高いだろう。
3,000万円の投資ポートフォリオ例

投資ポートフォリオとは、金融商品に投資するにあたってどれくらいの配分で異なる金融資産に投資する際の組み合わせのことである。
ポートフォリオを組むことで、自分の予想しているリスクやリターンの割合を分散できるメリットがある。
ポートフォリオを組むときには、どの種類の金融資産をどのくらいの割合にするかを調整していくことが重要だ。
また、分散をさせることによってそれぞれの銘柄を見る手間が増えるとともに、一つひとつの比重が軽くなることで、得られる利益が少なくなることには注意が必要である。
3,000万円の投資ポートフォリオ例には以下の3種類がある。
- 安定型
- スタンダード型
- 積極型
以下では、それぞれのポートフォリオ例について具体的に説明する。
安定型
安定型の投資ポートフォリオに向いているのは、目標の利回りが年率3%程度の人だ。安定型ポートフォリオでは、ミドルリスク・ミドルリターンを目指す場合が多い。
以下が、安定型の投資ポートフォリオの例である。
- 国内債券
- 40%
- 先進国債券
- 20%
- J-REIT
- 20%
- 先進国REIT
- 20%
安定型の投資ポートフォリオの資産運用の特徴は、比較的低リスクであることだ。そのため、新興国への投資など、ハイリスク・ハイリターンの投資は避ける傾向になっている。
したがって、安定型では、ローリスク・ローリターンの債権とミドルリスク・ミドルリターンのREITを組み合わせたポートフォリオとなる。
バランス型
バランス型の投資ポートフォリオはスタンダード型とも呼ばれる。このポートフォリオに向いているのは、目標の利回りが年率3〜5%の人だ。
バランス型のポートフォリオの特徴は、それぞれのアセットクラス(資産クラス)のバランスを考えた配分で投資することだ。
以下が、バランス型の投資ポートフォリオの例である。
- 国内株式
- 20%
- 先進国株式
- 10%
- 先進国債券
- 30%
- J-REIT
- 20%
- 先進国REIT
- 20%
バランス型の投資ポートフォリオでは、リターンが極端に低いものとリスクが高いものを除いた商品にバランスよく投資する。
リターンを狙うことを目的とした商品とリスクを抑えた商品をバランスよく組み合わせて運用したい人におすすめだ。
積極型
積極型の投資ポートフォリオに向いているのは、目標の利回りが年率5%〜8%の人だ。積極型では、安定型と大きく異なりハイリスク・ハイリターンの商品にも比重をかけて投資する。
以下が、積極型の投資ポートフォリオの例である。
- 国内株式
- 10%
- 先進国株式
- 30%
- 新興国株式
- 30%
- 先進国REIT
- 20%
- 新興国REIT
- 10%
積極型の投資ポートフォリオでは、安定型では避けたハイリスク・ハイリターンの新興国新興国株式や新興国REITにも積極的に投資していくのが特徴だ。
ただし、成功すれば大きなリターンが得られる一方で、リスクも高いということを把握しておかなければいけない。
リスクが大きくても良いから大きなリターンを得られる投資ポートフォリオにしたいという人や、ある程度投資に慣れている人は積極型を選んでも良いだろう。
3,000万円の資産運用で注意すべき点

3,000万円の資産運用で注意すべき点は下記の通りだ。
- 余剰資金以上の運用はしない
- 適切なリスク管理をする
- 変動する相場に振り回されない
- 資産運用の定期的な見直しをする
以下で、詳しく解説する。
余剰資金以上の運用はしない
3,000万円の資産運用をするなら、余剰資金内での運用が望ましい。
余剰資金とは、生活費などの必要なお金を引いた手持ちの資産のうち、少し減ってしまっても生活に支障がなく問題がない資金のことだ。
したがって、余剰資金以上に運用をしてしまうことが続くと、生活費まで投資に回すことになりかねない。
資産運用によって利益が得られれば良いが、資産運用にはリスクがあり損失が発生する可能性もあることを忘れないことが大切だ。
損失が発生しても余剰資金以上に運用をすると、場合によってはギャンブルと同じで生活が苦しくなることもあることを常に頭に入れておこう。
適切なリスク管理をする
資産運用を行う際は、適切なリスク管理が重要だ。資産運用のリスクには、主に以下のものが挙げられる。
- 市場リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
資産運用では金融市場を取り巻く金利や株価、為替などの変動によって、保有している資産の価値が下落してしまうリスクがある。
また、投資した先の経営状態が悪化して倒産すれば、元本を取り戻すことは不可能になるだろう。
そのため、適切なリスク管理として分散投資を行う必要がある。
分散投資を行うときには、どの商品にどれだけの比重を置くか、その投資先のリスクの高さも踏まえたうえで検討することが重要だ。
変動する相場に振り回されない
金融商品は常に相場が変動するため、短期的に見て失敗したと思う人もいるだろう。
しかし、変動する相場に振り回されることによって、適切なタイミングで売買できずに損をすることもある。
したがって、長期的な目で資産運用をする場合は変動する相場に振り回されないことが重要だ。
相場は変動するということを意識し、判断力を養う必要があるだろう。
資金運用の定期的な見直しをする
資産運用は定期的にポートフォリオを見直すことが重要だ。資産運用の見直しは定期的に行うとともに、価格が大きく変動するなどのタイミングでも行うのが理想だ。
資産運用の見直しを行うことを「リバランス」という。リバランスを行うことで、より自分に合った投資ができ、利益を追求することが可能となるだろう。
3,000万円の資産運用が成功する人の考え方

3,000万円を資産運用するなら、成功する人の考え方を身につけることが重要だ。
以下のポイントを押さえて考えていくことが、資産運用で成功するための第一歩となる。
- 「長期・積立・分散」が基本
- 資金性格や目標を設定し、自分に合ったポートフォリオを組む
- NISAやiDeCoなど有利な制度を活用
以下で、それぞれを詳しく解説する。
資産運用が成功する人の基本的な考え方は「長期・積立・分散」の3つ
資産運用が成功する人の基本的な考え方は3つあり、それが長期・積立・分散だ。
資産運用は短期的にしか見れないと失敗し、「あのときにもっと長い目で見ておけば良かった」と後悔することになるかもしれない。
もちろん、早いうちにリスクを回避することも重要だ。
しかし、投資する商品のなかには長期的に運用することで利益を得られるものもあるため、すべてにおいて短期的な視点でしか見れない人は失敗しやすくなってしまう。
長期的な視点で資産運用ができるようになれば余裕が生まれ、結果的に将来の利益にもつながるだろう。
また、投資する商品のなかには積立投資に向いている性格のものがある。積立をするタイプの商品は初心者でも始めやすく、リスクを抑えることも可能だ。
さらに、長期に渡って積立を行うことで、最終的に得られる利益の金額も大きくなる。
資産運用で成功するための分散は、ひとつの商品だけでなく複数の商品に投資することだ。
複数の商品に分散して投資することによって、ある商品で損失が出てもほかの商品で利益を出せば、トータルで見たときに損失を少なくできる点がメリットだ。
資産運用で分散を行う場合は、選ぶ商品やバランスを検討しよう。資産運用で成功したい人は、この3つの基本的な考え方をぜひ身につけて欲しい。
自分に合ったポートフォリオを組む
資産運用で同じ3,000万円を投資するとしても、自分に合ったポートフォリオを組むことが最重要である。
たとえば、資金性格や運用目的、今後のライフプラン、目標を達成するまでにかける期間などによってもポートフォリオの内容は異なるだろう。
また、ポートフォリオは自分に合っていると思って組んだとしても、実際に運用することで自分に合わないと感じることもある。
その際は定期的に目標の見直しなどを行い、それに合わせてポートフォリオも都度変更していくことが重要だ。
NISAやiDeCoなど有利な制度を活用する
資産運用を成功させるためには、NISAやiDeCoなどの有利な制度も積極的に活用しよう。NISAとiDeCoは併用可能であるため、両方の制度を活用することもおすすめだ。
NISAは18歳以上であれば利用可能で、自由な目的で投資できる。いつでも引き出しできるのも魅力的である。
それに対し、iDeCoで投資できるのは、原則20歳以上の国民年金の被保険者である。iDeCoは老後資金に備えた積立であるため、引き出し可能期間は原則60歳以降である。
NISAは投資信託・株式の税制優遇であり、iDeCoは私的年金制度で掛金の全額が所得控除の対象となるのが特徴だ。
内容に違いがあるが、どちらも税制優遇が受けられる有利な制度であるため、ぜひ利用してみて欲しい。
3,000万円の資産運用はプロに相談しよう

3,000万円の資産運用は初心者にはハードルが高いと思っている人もいるのではないだろうか。資産運用をしたい金額が高額である場合、プロに相談するのがおすすめだ。
以下で、プロに相談するメリットやおすすめの相談先について解説する。
資産運用をプロに相談するメリット
資産運用をプロに相談するメリットは、以下の通りだ。
- プロの目線から自分に合った資産運用方法を提案してもらえる
- 無理のない運用計画を提案してもらえる
- 自分の知らない投資先や得する情報を知れる
- 知識がある専門家として疑問に答えてもらうことで、不安が解消される
初心者が調べながら資産運用をする場合、自分の知識の範囲内で資産運用の計画を立てることになる。
また、自分に合っていると思っていても客観的な視点で見ると間違った投資先を選んでしまうことにもなりかねないだろう。
それに対し、プロに相談すれば豊富な知識から自分に合った資産運用方法を提案してもらえる。
調べた内容だけでは解消できない個人の悩みにも答えてもらうことで、失敗の少ない運用ができる点が最大のメリットだ。
資産運用の相談先4選
資産運用の相談先としては、以下の4つが挙げられる。
- 証券会社
- 銀行
- IFA
- FP
それぞれの詳細なメリット・デメリットを見ていこう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
証券会社 | 提携先が豊富にある 提案資料が充実している | 転勤によって担当者が変わる可能性が高い 自社商品を中心とした提案を行われる可能性がある |
銀行 | 資産について全般的な相談や質問がしやすい 資産運用のセミナーなどを開催しているため、その場で気軽に質問が可能 | 取り扱っている金融商品が少ない 業務範囲の広さから資産運用について詳しい担当者が少ない可能性がある |
IFA | ライフプランを考慮した投資のアドバイスをしてくれる 独立系のファイナンシャルアドバイザーであるため、長期的な付き合いが可能 | 相談に手数料がかかる 得意・不得意分野があるため、IFAごとにアドバイス内容が異なる可能性が高い |
FP | 資産運用だけでなく現在のお金の課題を整理してくれる 資産状況を把握したうえでのライフプランニングをしてくれる | 相談するFPによって得意・不得意な分野がある 不要な商品を提案されるなど、偏った提案をされる可能性がある |
4つのうちどの相談先を選ぶとしても、それぞれメリット・デメリットがあることを覚えておきたい。
証券会社や銀行は規模が大きいが転勤などによって担当者が変わりやすく、長期的に同じ担当者に相談するのは難しい可能性もある。
また、FPやIFAはお金の専門家ではあるが、得意・不得意な分野がそれぞれあるため資産運用に詳しい人を選ばなければいけない。
これらのメリット・デメリットを比較したうえで、まずはより自分に合っていると思う相談先に相談してみよう。
3000万円運用の成功カギは「長期・分散・積立」の考え方

3,000万円の資産はインフレによって現在よりも価値が下がってしまう可能性もある。その資産を増やすには、資産運用が必要だ。3,000万円の投資先におすすめなのは、債権投資
や株式投資、投資信託・ETF、REITである。
まずは、おすすめの投資先と投資すべきでない投資先を押さえておこう。資産運用でよくある失敗は、以下の通りだ。
- 投資すべきでない商品に投資してしまう
- リスク管理を行わない
- 変動する相場に振り回される
- 自分に合わない投資ポートフォリオを作成して見直しを行わない
成功のためには「長期・分散・積立」の考え方が基本となるため、この3つの考え方を自分のなかに定着させることが必須だ。
また、資産運用はプロへの相談が有効である。
3,000万円の資産運用方法で迷ったら、まずはIFA検索サービスなどの自動診断からプロに相談してみることをおすすめする。