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20代のための新NISA完全ガイド!積立額の目安・おすすめ銘柄とは?

この記事で解決できるお悩み
  • 20代におすすめの新NISA活用法を教えてほしい
  • 新NISAで毎月いくら積立すればいいのか教えてほしい
  • 新NISAで運用するときの注意点が知りたい

新NISAが2024年1月に始まったことで、20代から将来の不安などに備えた資産形成を計画的に行いたいという方が増えている。

実際、20代から新NISAを始められれば、複利効果を最大限に活用した長期的な資産運用が可能だ。

本記事は20代のための新NISA完全ガイドであり、始めるべき理由やつみたて投資枠・成長投資枠の活用法などを幅広く解説している。

この記事を読めば、20代の方が新NISAを始めるにあたって押さえるべき事項が網羅的にわかりスムーズな対応が可能なため、ぜひ参考にしてほしい。

目次

20代から新NISAで運用を始めるべき理由

20代から新NISAの開始を検討するにあたり、まずは早めに運用を始めるべき理由を押さえておくのが重要だ。

20代から新NISAで運用を始めるべき理由としては、次の3つが挙げられる。

  • 長期目線で運用を考えられる
  • 複利効果を得られる
  • 非課税効果を長期間受けられる

実際、20代の新NISAに関する利用状況は2024年1月時点でも以下のように32.9%と高く、現時点ではより多くの利用者がいることが予想される。

項目割合
内容も含めて知っており、既に利用している32.9%
内容も含めて知っているが、利用はしていない19.2%
内容はよく知らないが、聞いたことがある31.7%
知らない16.2%
※出典:楽天インサイト株式会社「資産運用に関する調査」

このように新NISAは20代からも人気の税制優遇制度のため、始めるべき理由の詳細について以下で確実に押さえておこう。

長期目線で運用を考えられる

20代から新NISAで運用を始めるべき理由の一つとして、長期目線で運用を考えられることが挙げられる。

長期運用は投資の3大原則である「長期・積立・分散」の一つであり、20代から実践することでリスクを抑えた上で堅実な投資が可能だ。

例えば、20歳から新NISAを活用して投資信託の長期積立を開始した場合、投資の3大原則を満たした資産運用を行うことができる。

仮に20歳から60歳まで積立を継続したとすると運用期間は40年となり、30代以上になると実現しにくい投資を実行できるだろう。

複利効果を得られる

投資により複利効果を得られるのも、20代から新NISAで運用を始めるべき理由の一つだ。

複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで利益を雪だるま式に増幅させられる効果をいう。

例えば100万円を年率5%で運用する場合、複利効果ありとなしのケースで比較すると利益などは以下のように異なる。

スクロールできます
運用期間複利効果あり複利効果なし
元本利益合計元本利益合計
1年100万円5万円105万円100万円5万円105万円
2年100万円10万2,500円110万2,500円100万円10万円110万円
3年100万円15万7,625円115万7,625円100万円15万円115万円
4年100万円21万5,506円121万5,506円100万円20万円120万円
5年100万円27万6,282円127万6,282円100万円25万円125万円
10年100万円62万8,895円162万8,895円100万円50万円150万円
20年100万円65万3,298円265万3,298円100万円100万円200万円

運用期間20年では複利効果なしで200万円なのに対して複利効果ありだと260万円以上となっており、複利効果の威力を実感できるだろう。

複利効果は運用期間が長くなるほど効いてくるため、20代からの新NISAを活用した資産運用と相性が良いといえる。

非課税効果を長期間受けられる

20代から新NISAを始める際、非課税効果を長期間受けられるのもメリットだ。

2024年1月に旧NISAから新NISAへ改正されたことに伴い、非課税保有期間が以下のとおり無期限となった。

 新NISA旧NISA
つみたて投資枠成長投資枠つみたてNISA一般NISA
非課税保有期間無期限無期限20年5年

つまり、20代のように人生の早い段階で新NISAを利用できると、非課税保有期間が長くなるということだ。

また、資産運用で得た利益には20.315%の税金がかかることを考慮すると、非課税保有期間が無期限の新NISAは有効な税制優遇制度といえるだろう。

効率的に投資を行って手元に多くの資金を残したい場合、20代のうちから新NISAを始めるのがおすすめだ。

20代はまず新NISAのつみたて投資枠から始めよう

20代で新NISAを始める場合、まずは少額からコツコツ積立できるつみたて投資枠を利用するのがおすすめだ。

ここでは、つみたて投資枠の概要やメリットについて解説する。

本章の内容を把握することで、20代から新NISAのつみたて投資枠を最大限に活用可能だ。

それぞれの内容の詳細について、以下で順番に見ていこう。

つみたて投資枠の概要

新NISAのつみたて投資枠と旧NISAのつみたてNISAの一覧比較表は、以下のとおりだ。

新NISAのつみたて投資枠旧NISAのつみたてNISA
非課税保有期間無期限20年
投資可能期間2024年から恒久化2023年まで
年間投資枠120万円40万円
非課税保有限度額1,800万円
投資対象商品一部の投資信託一部の投資信託
購入方法積立積立
対象年齢18歳以上18歳以上
併用成長投資枠と併用可一般NISAと併用不可

非課税保有期間の無期限化や年間投資枠の拡充など、新NISAに改正されたことでより優良な税制優遇を受けられるようになったのが特徴といえる。

つみたて投資枠を利用すべきかを検討するにあたり、まずはこれらの基本情報について押さえておこう。

つみたて投資枠のメリット

新NISAのつみたて投資枠に関するメリットは、以下のとおりだ。

  • 非課税保有期間が無期限
  • 毎月最大10万円の積立投資が可能
  • 金融庁が厳選した投資信託から選べる
  • 成長投資枠と併用できる

特に、非課税保有期間が無期限で毎月10万円の積立投資ができるのが魅力といえる。

例えば、20代の方がつみたて投資枠で月10万円の投資信託への積立を年率5%で30年継続した場合のシミュレーション結果は、次のとおりだ。

項目金額
元本3,600万円
運用益4,723万円
合計8,323万円

20代で毎月10万円の積立を継続すると、50代では運用資金が8,323万円になることがわかる。

このうち利益が4,723万円であり本来であれば税金が約96万円かかるが、新NISAのつみたて投資枠を活用すると非課税となるのが大きな強みだ。

また、つみたて投資枠は金融庁が選定した投資信託の厳選銘柄から選ぶことができ、成長投資枠と併用できるのも嬉しいポイントといえる。

これらのメリットを押さえた上で、20代から新NISAのつみたて投資枠を最大限に活用しよう。

20代は新NISAで毎月いくら積み立てる?

20代から新NISAのつみたて投資枠で投資信託の積立を行うにあたって、毎月いくらで積み立てたらいいのか迷う方もいるだろう。

ここでは毎月の積立金額に応じて以下の3ケースで運用シミュレーションを実施し、どの程度のリターンを期待できるかを解説する。

条件50年後の運用資産額想定
ケース1・積立金額:毎月1万円
・年率:3%
・運用期間:50年
1,389万円
(+789万円)
ケース2・積立金額:毎月3万円
・年率:3%
・運用期間:50年
4,168万円
(+2,368万円)
ケース3・積立金額:毎月5万円
・年率:3%
・運用期間:50年
6,947万円
(+3,947万円)

積立投資を行う際は余剰資金の範囲内で行うことが鉄則で、少額からでもいいのでとにかく始めるのが重要だ。

ただし、無理に資金を投資にまわす必要はないため、無理のない金額を毎月コツコツ積み立てることをおすすめする。

それぞれのケースの運用シミュレーション結果について、以下で順番に見ていこう。

ケース1:積立金額が毎月1万円

毎月1万円を投資信託に積立して年率3%で50年間運用した場合のシミュレーション結果は、以下のとおりだ。

※出典:金融庁「つみたてシミュレーター」

月1万円積立でも50年間継続すれば元本600万円に対して運用益が789万円となり、利益の方が多くなることがわかる。

投資信託の積立で老後に1,000万円以上を用意したい場合、毎月1万円以上の積立を目標に継続すると良いだろう。

ケース2:積立金額が毎月3万円

毎月3万円を投資信託に積立して年率3%で50年間運用した場合のシミュレーション結果は、次のとおりだ。

※出典:金融庁「つみたてシミュレーター」

月3万円積立を50年間継続した場合、元本1,800万円に対して運用益が2,368万円となり、合計で4,168万円もの資金になる。

適切な支出管理などを行えば、20代からでも月3万円の積立をするのは不可能ではない。

老後に4,000万円以上の資産を築いて安定的な生活を送りたい場合、20代などの早い段階で月3万円の積立をコツコツ継続しよう。

ケース3:積立金額が毎月5万円

毎月5万円を投資信託に積立して年率3%で50年間運用した場合のシミュレーション結果は、以下のとおりだ。

※出典:金融庁「つみたてシミュレーター」

月5万円積立を50年間行った場合、元本3,000万円に対して運用益が3,947万円となり、合計6,947万円で準富裕層の目安である5,000万円を超える結果となる。

実際、20代でも月5万円以上の積立を行っている方は存在するだろう。

約7,000万円の資産を構築して豊かに生活したい場合、20代から月5万円の積立を目標として行動しよう。

新NISA・つみたて投資枠におすすめの商品は?【20代向け】

20代の方は、新NISAのつみたて投資枠を活用した積立から始めることをおすすめする。

楽天証券における20代が積立投資に選んでいる銘柄ランキング(積立設定件数・月間)のトップ10は、以下のとおりだ。

スクロールできます
ファンド名順位委託会社純資産※1積立100円投資販売手数料管理費用※1運用実績
eMAXIS Slim米国株(S&P500)1位三菱UFJアセットマネジメント63251.3億円なし0.0814%43.8%※2
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)2位楽天1343.13億円なし0.192%
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)3位三菱UFJアセットマネジメント51782.28億円なし0.05775%36.7%※2
三菱UFJ 純金ファンド4位三菱UFJアセットマネジメント3686.86億円なし0.99%39.3%※3
楽天・ぷらす・NASDAQ-100インデックス・ファンド5位楽天817.54億円なし0.198%22.1%※4
iFreeNEXT FANG+インデックス6位大和4985.65億円なし0.7755%53.2%※5
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)7位日興730.15億円なし0.407%39.0%※6
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド8位楽天272.05億円なし0.308%
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド9位楽天4734.95億円なし0.077%43.1%※7
楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)10位楽天49.42億円なし0.297%
※1:2025年4月11日時点の情報
※2:運用期間2023年4月26日〜2024年4月25日
※3:運用期間2024年1月23日〜2025年1月20日
※4:運用期間2024年1月30日〜2024年10月15日
※5:運用期間2024年1月30日〜2025年1月30日
※6:運用期間2023年7月11日〜2024年7月8日
※7:運用期間2023年10月27日〜2024年7月16日

S&P500やオール・カントリーに連動する堅実なインデックスファンドに加えて、FANG+などのよりリターンが期待できるファンドに投資していることがわかる。

インデックスファンドとは?

市場全体の動きを表す特定の指数(インデックス)に連動した成果を目指す投資信託をいう。

また、高配当株式・インド株式・ゴールドに関するファンドもランクインしているのが特徴だ。

これらの銘柄はいずれも販売手数料が無料で、管理費用も低めなのが魅力といえる。

20代で新NISA口座を始める際にどの銘柄に投資すべきか悩む場合、これらのランキングを参考にして自分の目的に応じた投資商品を購入しよう。

ボーナスを受け取った20代は新NISAの成長投資枠も活用してみよう

20代で新NISAを始める際、堅実に投資を継続できるつみたて投資枠をまず利用すべきなのは先述したとおりだ。

ただし、会社員のボーナスなどで余剰資金が増えた場合には、成長投資枠も活用して資産形成を加速させるのも有効といえるだろう。

本章では、新NISAの成長投資枠に関する概要やメリットに加えて、おすすめの活用方法について解説する。

成長投資枠の詳細も理解できれば、投資の選択肢を広げた上で効率的な運用が可能だ。

それぞれの内容の詳細について、以下で順番に見ていこう。

成長投資枠の概要

新NISAの成長投資枠と旧NISAの一般NISAの一覧比較表は、以下のとおりだ。

新NISAの成長投資枠旧NISAの一般NISA
非課税保有期間無期限5年
投資可能期間2024年から恒久化2023年まで
年間投資枠240万円120万円
非課税保有限度額1,200万円
投資対象商品株式・投資信託株式・投資信託
購入方法積立・一括積立・一括
対象年齢18歳以上18歳以上
併用つみたて投資枠と併用可つみたてNISAと併用不可

つみたて投資枠と同様に非課税保有期間が無期限となり年間投資枠も拡充されたのが主な特徴として挙げられる。

ただし、つみたて投資枠では非課税保有限度額が1,800万円と設定されているものの、成長投資枠では1,200万円(年間240万円×5年間)となっていることに注意してほしい。

成長投資枠も活用するかの判断をするにあたり、つみたて投資枠との違いや旧NISAからの改正ポイントを確実に押さえておこう。

成長投資枠のメリット

新NISAの成長投資枠に関するメリットは、以下のとおりだ。

  • 非課税保有期間が無期限
  • 年間で240万円を投資できる
  • 株式や投資信託などから幅広く選べる
  • つみたて投資枠と併用できる

成長投資枠の年間投資枠は240万円であり、つみたて投資枠の120万円と比較して2倍の枠が用意されている。

年間投資枠が拡充された上に非課税保有期間が無期限となったため、ボーナスなどで資金余力がある20代には嬉しいポイントといえるだろう。

例えば、20代の方が成長投資枠で30万円のボーナスで国内株式を購入し、年率10%で5年運用した場合のシミュレーション結果は、次のとおりだ。

項目金額
元本300,000円
運用益183,153円
合計483,153円

本条件で運用できれば、5年後には資金が1.5倍以上になっていることがわかる。

また、新NISA以外の口座で国内株式を購入すると運用益183,153円に対して約37,000円の税金がかかるものの、新NISAの成長投資枠では非課税となるのが魅力だ。

成長投資枠のメリットを理解し、ボーナスなどの余剰資金で無理なく投資できる場合はぜひ利用しよう。

成長投資枠のおすすめ活用方法

新NISAの成長投資枠を上手に活用するおすすめの方法としては、次の3つが挙げられる。

  • つみたて投資枠と同様の銘柄に追加投資する
  • 投資信託のアクティブファンドに投資する
  • 国内株式や米国株式などの個別銘柄に投資する

まず、最も無難なのはつみたて投資枠と同様の銘柄に追加投資する方法だ。

本方法であれば新たに銘柄選定する時間を削減でき、インデックスファンドなどの堅実な投資を成長投資枠でも実現できる。

また、成長投資枠では投資信託のアクティブファンドに投資するなど、つみたて投資枠と比較してより大きなリターンを狙った銘柄の購入も可能だ。

その他、国内株式や米国株式などのつみたて投資枠では投資ができない個別銘柄も購入できるため、ハイリスクハイリターンである攻めの投資にも向いている。

つみたて投資枠の活用に加えて余剰金があればこのような投資も可能なため、20代でボーナスなどを使える方はぜひ利用の検討をしよう。

20代が新NISAで運用するときの注意点

20代に向いている新NISA活用法やおすすめ商品はわかったものの、実際の利用にあたって何に気をつけるべきかも知りたい方は多いだろう。

本章では、20代が新NISAで運用するときの注意点3つについて解説する。

  • 損益通算・繰越控除ができない
  • 過度なリスクテイクはしない
  • 余剰資金以上の投資は控える

これらの内容を事前に知っていると、新NISAを利用して失敗する可能性を減らした上で堅実かつストレスのない投資が可能だ。

それぞれの注意点の詳細について、以下で順番に見ていこう。

損益通算・繰越控除ができない

新NISA口座では、つみたて投資枠・成長投資枠ともに損益通算や繰越控除ができない。

なぜなら、新NISA口座は非課税口座であり、課税口座である一般口座・特定口座とは扱いが異なるからだ。

損益通算は同じ年に発生した利益と損失を相殺する仕組みをいう。

繰越控除とは、損益通算して損失がある時に最大3年間は損失を繰り越して翌年の利益から差引きできる制度だ。

損益通算できる場合とできない場合では、以下のように税金の支払い有無が異なる。

損益通算ができる場合損益通算ができない場合
利用口座特定口座のみ特定口座とNISA口座
損益状況特定口座:利益40万円
特定口座:損失60万円
特定口座:利益40万円
NISA口座:損失60万円
損益通算の可否⭕️可能❌不可
結果損益通算により −20万円 → 税金は発生しない利益40万円に対して税金が発生(損失は通算不可)

つまり、損益通算ができないと新NISAで損失が発生した場合でも特定口座などの他の口座と利益の相殺ができず、他の口座分の利益に対して税金が発生するということだ。

損益通算や繰越控除ができないのは新NISA口座の数少ないデメリットのため、ぜひ押さえておこう。

過度なリスクテイクはしない

新NISAで運用する際、過度なリスクテイクをしてはならない。

その理由は、過度なリスクテイクをしてしまうと相場が下落した時などにメンタル不調や狼狽売りに繋がり、損失を被る可能性が高いからだ。

例えば、リスクが高すぎる商品を購入してしまうと、相場が変動する度に一喜一憂し快適な生活を送れなくなることもあり得る。

投資先を検討する際は自分のリスク許容度を把握し、慎重に商品を購入するようにしよう。

余剰資金以上の投資は控える

新NISAを活用する場合でも、余剰資金以上の投資は控えることをおすすめする。

なぜなら、資産運用は余剰資金で行うのが鉄則であり、生活資金などを投資に回してしまうと安心した生活を送れなくなるからだ。

具体的には、無理なく投資を行いたいなら半年から1年分の生活資金は最低限残した上で、資産運用を行うと良い。

また、新NISAを含めて投資を行う場合、実際に商品を購入する前に「毎月3万円の積立を10年以上継続する」などのルールを決めてから行えば失敗する確率を減らせる。

NISA枠を全部使おうとして無理な投資をしてしまう方もいるため、損失が出てもメンタル不調にならないよう必ず余剰資金で実施しよう。

20代で新NISAを始めるなら!悩んだときはプロに相談

20代で新NISAを始めると多くの恩恵を受けられることはわかったが、悩みが発生したらどうすればいいのか知りたいという方もいるだろう。

新NISAに限らず、困った時には専門家の意見を聞くのが有効だ。

本章では、20代の方が新NISAで悩んだ際に資産運用のプロへ相談するのがおすすめな以下の理由について解説する。

  • 専門家の知識や経験を参考にできる
  • リスク管理や資産配分の方法を教えてもらえる
  • 時間や手間をかけずに投資できる

新NISAを始める前にこれらの内容について把握しておくことで、困ったときは資産運用のプロへ相談するという新たな選択肢を増やすことが可能だ。

それぞれの理由の詳細について、以下で順番に見ていこう。

専門家の知識や経験を参考にできる

20代でまだ投資に慣れていない場合、専門家の力を借りて知識や経験を参考にするのが有効だ。

資産運用のプロに相談すれば、相談者の年齢・資産状況・リスク許容度などの要素を踏まえた上で最適な回答がもらえる。

例えば、資産運用の専門家として以下の3つの相談先がおすすめだ。

  • 証券会社
  • 銀行
  • IFA

証券会社や銀行の担当者は新NISAや投資商品に関する専門知識を有しており、窓口などで丁寧に説明してくれる。

ただし、口座開設や自社商品をおすすめされることもあるため、留意しておこう。

IFA(Independent Financial Advisor)は、証券会社や銀行などの金融機関に属さずに中立な立場からアドバイスをくれるお金の専門家だ。

金融商品の具体的な案内や販売の仲介が可能な「金融商品仲介業者」として登録しており、個別銘柄のアドバイスをしてくれるのも魅力だ。

新NISAや投資で悩みが発生したら専門家へ気軽に相談し、豊富な知識と経験から適切なアドバイスをもらおう。

リスク管理や資産配分の方法を教えてもらえる

新NISAや投資について専門家に相談することで、リスク管理や資産配分の方法を教えてもらえるのも20代の投資初心者にとってはメリットが大きい。

リスク管理を行う際ははじめに自分のリスク許容度を把握し、リスクが高すぎる投資商品を購入しないのが重要だ。

リスク許容度を超えた投資を行うと、相場が下落する度にメンタル不調となり狼狽売りに繋がるため注意してほしい。

また、投資を行うにあたっては適切な資産配分を考えた上でポートフォリオを作成する必要がある。

投資初心者がいきなりポートフォリオを作成するのは難しいものの、資産運用のプロに相談すれば資産状況やリスク許容度などの情報を伝えることで効率的に作成可能だ。

リスク管理や資産配分で失敗したくない場合、専門家に相談して適切な方法や内容を教えてもらおう。

時間や手間をかけずに投資できる

時間や手間をかけずに投資できるのも、専門家へ相談すべき理由の一つだ。

具体的には、専門家へ相談することで以下の時間や手間を効率化できる。

  • 投資の勉強時間
  • 希望銘柄の選定時間
  • リスク許容度の把握
  • ポートフォリオの作成
  • 投資方法の検討時間

これらについて一人で全て実施すると相応の労力がかかるが、初期段階で資産運用のプロへ相談できればこれらの時間や手間をかけずに投資可能だ。

また、専門家へ相談することで安心感を得られるのも魅力といえる。

時間や手間をかけずに投資を効率的に行いたい場合、資産運用のプロへの早めの相談を選択肢の一つとして検討しよう。

20代で新NISAを始めると長期投資により複利効果を最大化できる!

本記事では、20代から新NISAを始めるべき理由やつみたて投資枠・成長投資枠の活用法などについて解説した。

新NISAは非課税保有期間が無期限で、長期投資により複利効果を最大化できるため20代のように長く運用できる方と特に相性が良い。

20代の方はまずつみたて投資枠の利用から始め、ボーナスなどの余裕があれば成長投資枠も併用するのがおすすめだ。

ただし、新NISAはあくまで投資であり損することもあるため、過度なリスクテイクはせず余剰資金で運用するのが重要といえる。

20代から資産運用を始めたいものの不安があるという方は、専門家へ相談して時間や手間をかけずに投資すると良いだろう。

資産運用のプロへ相談することで専門家の知識や経験を参考にできてリスク管理や資産配分の方法についても教えてもらえるため、ぜひ有効活用してはいかがだろうか。

この記事を書いた人

株式会社ABCash Technologiesは、「お金の不安に終止符を打つ」をミッションに掲げる、金融教育ベンチャーです。「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供するため、2018年6月より個人向け金融教育サービス「ABCash」を展開しています。ABCashは、パーソナル講師が1人1人に合わせてトレーニングメニューを提案し、家計管理〜資産形成に必要な金融リテラシー習得をマンツーマンで伴走サポートするサービスです。2024年より、金融メディア「ABCashマネポス」を展開しています。

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