MENU

20代におすすめの資産運用をわかりやすく解説!同年代はどんな運用をしているのか?

この記事で解決できるお悩み
  • 同年代がどのような資産運用をしているのか知りたい
  • 20代におすすめの投資先が知りたい
  • 20代の資産運用によくある失敗を知り、対策したい

20代で資産運用を始めるとき、どのような投資先を選べば良いのか悩む人は多い。

近年は、株式や債券、投資信託だけでなく、様々な投資先があり、メリットだけでなくリスクもしっかり理解したうえで、選ぶことが大切だ。

この記事では、20代の資産運用について、おすすめの投資先や20代で失敗しがちな資産運用を解説する。

将来のポートフォリオを形成したいと考える20代に役立つため、資産運用で失敗しないためにも、ぜひ参考にしてもらいたい。

 
目次

20代はどんな資産運用をしているのか?

これから資産運用を始めようとしている人は、同じ20代がどのような運用をしているのか気になることだろう。

一方で、資産運用はもっと先でも良いと考えている20代も少なくはない。

そこで、まずは資産運用の必要性とともに、20代の資産運用状況を紹介する。

なぜ資産運用が必要なのか

20代では将来に向けた貯蓄が必要だ。しかし、現在の日本では銀行預金の金利は非常に低く、低金利時代が続いている。

ライフイベントや老後など遠い将来に向けて貯蓄するためには、銀行に預ける預貯金だけでは資産の増加に期待がもてない。

株式投資や投資信託など、資産運用を取り入れれば、少額から積み立てられる。

資産運用は長期の積立が基本だ。そのため、早く始めれば始めるほど将来に向けた資産形成が可能だ。

また、給与だけでは不足しがちな資産も、資産運用によって得られる配当金や利益を、ライフイベントの資金に充当することもできる。

同年代の資産運用状況とは?

20代で投資を始めている116名を対象としたアンケート調査では、資産の10%以上20%未満を投資している人が20.7%と1番多い結果となっている。

次に多いのは、20%以上30%未満の19.8%だ。

資産運用方法は投資信託を選んでいる人が多く、70.7%となっている。株式投資は44.0%、FXは14.7%だ。

中には株式、投資信託、EFT・REITのように分散投資をしている人もいる。

20代で資産運用を始める人は、安定性と収益性を重視している傾向がある。

また、目標金額を定めて投資を始めている人は5.2%と非常に少なく、漠然とした不安や資産運用の必要性を感じ、とりあえず資産運用を始めた人が多い印象を受ける。

資産運用は少しでも早く始める方が良い

20代で資産運用を始めることは、複利の効果を最大限に発揮できるメリットがある。

複利とは、元金についた利子を含めた金額に、利子がつく仕組みだ。利子のついた元金は年月を経過するとともに増えていくため、資産運用には複利が欠かせない。

雪だるま式に増える複利は、単利で積み立てていくよりも、大きな資産になる。

たとえば、年利5%で月50,000円ずつ積み立てした場合、単利では30年経過後に1,800万円となる。

一方、複利で運用しながら積み立てると、30年目には4,161万円となるのだ。

毎月50,000円を積み立てながら30年継続すると、単利よりも複利の方が約2.3倍の利益を得られることになる。

資産運用を始めるときは、いつまでにどれくらいの金額を積み立てたいか、目的を決めることが大切だ。

しかし、大きな目標に向かって資産を形成するには、積立期間が短くなるほど、毎月の積立金額は高くなる。

経済的な負担を抑えた積立額にするには、20代の若いうちから資産運用を始めるのが良い。

早く始めることで、毎月の積立額を抑えることができ、生活への負担も軽減されるだろう。

資産運用は、長い期間にわたり、複利で運用しながら資産を育てていくものだ。

同じ資産額を目指すなら、積立期間は長いが毎月の負担が少ない20代から始めることをおすすめする。

 

20代の資産運用におすすめの投資先

資産運用で選ぶ投資先は多いが、20代におすすめの投資先を紹介する。

実際に、20代がよく選ぶ運用方法やおすすめの投資先を詳しく解説するので、ぜひ参考にしておいてほしい。

同年代が利用している運用方法とは?

20代が選ぶ資産運用方法には、以下のような投資先がある。

  • 株式
  • 債券
  • 投資信託
  • ファンドラップ
  • EFT・REIT
  • 不動産
  • 外貨預金
  • FX

とくに人気があるのは投資信託と株式だ。

近年は、iDeCoやNISAなどを利用して、個人でも投資信託や株式に投資する動きが進んでいる。

また、2024年1月からは新NISAが始まり、非課税枠の恒久化やつみたて投資枠と成長投資枠が併用可能になるなど、さらに投資がしやすい環境が整った。

NISAやiDeCoを活用することで、利益が非課税になるなどメリットも大きいため、年代を問わず多くの人が利用している。

また、為替相場を利用して利益を得るFXや、不動産に関わる収益を求めるREITに興味を持つ人も増えている。

20代におすすめの投資先

ここでは、20代におすすめの投資先を4つ紹介する。

  • 投資信託
  • 株式投資
  • 債券投資
  • 不動産投資

投資の仕組みやリスク・リターン、投資のしやすさなどを解説しているので、これから投資を始める20代の人は、ぜひ参考にしてほしい。

投資信託

投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を一つにまとめ、運用の専門家が株式や債券、不動産投資信託(REIT)などの様々な資産に分散投資する金融商品だ。

専門的な知識がなくても、専門家が運用を代行してくれるため、比較的始めやすい投資先だ。

また、投資信託なら、自然と分散投資ができ、リスクも分散できる。

なお、現在日本で購入できる投資信託は6,000銘柄程度あり、運用先には、ローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンの商品が揃っているので、目的に合わせて選べる。

20代で、初めて投資信託を始めるなら、まずは少額から、ローリスクローリターンの銘柄から始めるようにしてほしい。

また、投資信託のなかには、「ETF」と呼ばれる上場投資信託もある。

株式と同じようにリアルタイムでの取引ができる投資先もあるので、積極的な投資をしたい人は検討してみると良いだろう。

株式投資

株式投資は、企業などの株を購入し、定期的に配当金を得る資産運用方法だ。

近年の株式投資では、少額から始められる投資方法も増えてきており、証券会社によっては1株から購入できる銘柄もある。

そのため、少額から資産運用を始めたい20代にもおすすめだ。

ただし、株式投資で成功するためには、国内だけでなく、海外の経済状況、各企業の発展状況などを把握する必要がある。

経済の動向に関する知識や興味がない20代には、株式投資をする際は、経済の動向や将来予測などに興味を持つことも大切だ。

なお、1つの企業の株を購入するということは、一極集中の投資方法となる。一極集中の投資は、下落したときに、すべての資産が減少してしまう。

株式投資をするときは、複数の株を検討し、安定したリスクの低い企業の株などに、分散して投資することが大切だ。

債券投資

債券投資とは、国や企業がお金を借りるときに発行する債券を購入し、利息を得る投資方法だ。

債券に投資すると、定期的に利息を受け取ることができ、償還日(満期)が来ると元金が戻ってくる。

日本国債は最低利率年0.05%と利率は低いが、銀行で預け入れるよりも効率よく資産運用が可能だ。

つまり、債券投資はローリスク・ローリターンの投資方法だといえる。

20代で、貯金のように資産運用を開始したいという人には、債券投資がおすすめだ。

不動産投資

不動産投資には現物とREITの2つの投資方法がある。

一般的な不動産投資といえば、土地や建物を購入し、不動産価値の上昇や賃貸で収益を得る方法だ。

しかし、不動産投資は初期投資に大きな費用が発生するため、20代にとっては手が出にくいといえるだろう。

一方、同じ不動産投資でもREITは、不動産投資法人が投資家から投資資金を集め、複数の不動産に投資をする方法となっている。

株式投資と類似しているが、REITの投資対象は不動産であり、株ではない。

REITも、上場株式と同様に取引所で売買されており、換金性に優れているというメリットがある。

ただし、注意しておきたいのは、REITは価格変動が非常に激しいことだ。短期的な利益を求めてしまうと、損失につながる可能性がある。

不動産投資やREITは、長期の投資方法として考えるなら20代にもおすすめだ。

 

20代の資産運用に成功するためのポイント

20代の資産運用で成功するポイントは大きく分けると2つだ。

  • 資産運用で欠かせない運用手法
  • 20代から始めた方が良い投資信託の方法

それぞれ、詳しく解説するので、資産運用を開始するときは覚えておこう。

資産運用でおすすめの手法

資産運用で欠かせない方法は、以下の3つだ。

  • 長期
  • 分散
  • 積立

20代がこれから資産運用するとき、3つの法則を徹底することをおすすめする。

長期

長期投資は、大きなリスクを回避し、得られる利益の安定性が期待できる。

短期投資では、限られた期間内で得られる運用成果は変動が大きいことが特徴だ。一方、長期投資によって複利の恩恵を受けられるため、安定した収益につながる。

20代で投資を始めるときは、長期間を見据えて、継続できる積立額を選ぶことが重要となる。

2008年には「リーマン・ショック」が起こり、株が大暴落を起こした過去があるのだ。短期的な資産運用では、今後も同じように株価が暴落する可能性は十分に考えられる。

しかし、リーマンショックによって大きく目減りした資産は、その後時間をかけながら、プラスへと反転し、その後大きく成長していることも事実だ。

資産運用の世界では、短期的には、資産が上下すると考えられる。そのため、長期を見据えてゆっくりと資産を育てていく事は大切だ。

分散

資産運用では、リスクがゼロになるということはない。いかにリスクを低くし、資産を形成するかが大きなポイントだ。

リスクを避けるためには、一極集中の投資はおすすめできない。同じ値動きをする投資先ばかりに集中した投資は、値崩れを起こすとすべての投資先でマイナスとなる。

一方、異なる値動きをする投資先を選んでいれば、損失を被る資産と成長する資産で、総合的に大きなリスクを避けられる。

これを「分散投資」といい、資産運用では欠かせない手法だ。

20代で資産運用を始めるなら、値動きが異なる投資先を選ぶようにしなければならない。

1つの事柄に対し、相対する値動きが認められる投資先を選んでおけば、投資先すべての資産が減少する事は回避できるメリットがある。

資産運用するうえで、分散投資は欠かせない。20代から始める資産運用は、長い年月をかけて資産を形成するため、特に分散投資を重視しておこう。

積立

20代で資産運用を始めるとき、まとまった費用を運用するよりも、コツコツ積み立てながら資産を形成しようとする人は多いことだろう。

投資においては、大きな費用を運用資金とするよりも、生活に影響が出ない程度の資金で、毎月コツコツ積み立てることが大切だ。

例えば、近年さまざまな年代から人気のあるNISAやiDeCoでは、毎月少しずつ積み立てる資産運用方法だ。

もしも無理な積立額を設定してしまうと、たちまち生活費が不足してしまい、将来どころか日々の生活に困ってしまう。これでは本末転倒だ。

資産運用を始めるときは、必ず継続できる積立額を確認し、長く少しずつ積み立てて資産形成することを目指そう。

なお、20代はライフプランやライフスタイルが変わりやすい。退職や転職によって、資産運用の継続が困難となってしまわないよう、十分に検討することが大切だ。

20代の投資信託ならNISAやiDeCoがおすすめ

20代で長期の資産運用を見据えて投資信託を始めるなら、NISAやiDeCoがおすすめだ。

NISAやiDeCoは、長期間の活用によって様々なメリットが生まれる。特に注目すべきは、利益に対する非課税枠と計画的な積み立てができることだ。

ここでは、20代の投資信託におすすめのNISAとiDeCoについて詳しく解説する。

NISAとは?

NISAは、2014年1月から始まった少額投資非課税制度だ。

2024年1月に始まった新NISAでは、非課税で投資できる枠が大幅に拡大され、利益に対する非課税期間が恒久化された。

つまり、投資している期間はずっと利益に対する税金が課せられない。

新しい制度のNISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がある。

  • つみたて投資枠
    • 定期的に買付する積み立て
  • 成長投資枠
    • 定期的な積立型と一括または分割投資

つみたて投資枠では120万円、成長投資枠では240万円と、毎年360万円まで非課税で資産運用が可能だ。

双方の投資枠は併用が可能で、1人あたりの生涯投資枠は総額1,800万円となっている。

なお、売却によって空いた非課税枠は、翌年以降に再度利用できるようになるため、常に1,800万円を超えない状態なら、売買しながらの資産運用も可能となる。

NISAは、いつでも売却ができるため、現金が必要になったときは、資金の引きだしができるメリットもある。

NISAは、ライフイベントなどで途中引きだしも可能な積立投資を探している20代の人におすすめだ。

iDeCoとは?

iDeCoは、「個人型確定拠出年金」と呼ばれ、年末調整や確定申告で、所得控除を利用しながら積み立てられることが大きな特徴だ。

毎月積み立てながら資産形成を目指す私的年金で、拠出した金額は全額が所得控除の対象となる。

年間の総所得から所得控除として差し引くことで、所得税や住民税の軽減に繋げられるメリットがある。

iDeCoで積み立てる金額は、毎月5,000円からで、月々の限度額は加入資格によって異なるため注意が必要だ。

  • 自営業者
    • 68,000円
  • 会社に企業年金のない会社員
    • 23,000円
  • 企業型確定拠出年金に加入している会社員
    • 20,000円
  • 公務員
    • 20,000円
  • 専業主婦(夫)
    • 23,000円

ただし、iDeCoは原則60歳にならなければ、積立額を引きだすことはできない。

一方で、受取額は公的年金等控除や退職所得控除を利用できるため、積立時と同様、節税に繋げられる特徴がある。

iDeCoは、老後の資金を準備したいと考えている20代におすすめの資産運用方法だ。

 

20代の資産運用でよくある失敗とその対処法

20代が資産運用を始めるとき、よくある失敗例を紹介する。

資産運用に欠かせないポイントを欠かした結果、大きな損失を招いてしまうケースは多い。

そのため、資産運用で成功したポートフォリオだけでなく、よくある失敗例や対処法を知っておくことも大切だ。

過度なリスクテイク

資産運用では、全損失を避けることが重要だ。過度なリターンを追うと、必ず大きなリスクを追ってしまう。

資産運用では、希望通りに相場が推移するとは限らない。そのため、ローリスク、ローリターンなど安定的な商品での運用が大切だ。

利益を追い求めるばかりに、過度なリスクテイクをしてしまうと、思わぬ損失につながる可能性がある。

感情的な取引は避け、じっくり考えながら、投資先を検討することが大切だ。

また、20代で資産運用を始める人の多くは、働きながらであることが多いと考えられる。

例えば、仕事中にスマートフォンばかり見て、資産運用の指図ばかりしていると、本業である仕事に差し支える。

資産運用は、長年をかけて、少しずつ資産を形成していくものだ。本業をおろそかにして集中するものではない。

可能な限り、本業に差し支えが出ない程度の資産運用を心がけることが大切だ。

将来に向けた資産形成も大切だが、20代にとって、社会的信用を築くことが重要であることを忘れてはいけない。

余剰資金以上の投資

資産運用には、余剰金以上の資金を投資してはならない。

余剰金とは、生活に必要な資金だけでなく、将来に向けて確実に積み立てられるものも含まれる。

つまり、投資で損失が出ても、将来慌てることがない資金で資産運用することが大切だ。

もちろん、資産形成のための貯蓄として投資を選ぶ20代もいる。損失が出にくいローリスクローリターンの商品を選んでいるからと、安心している人も多いだろう。

しかし、ローリスクであっても、リスクはゼロではない。どのような投資先を選んでも、分散投資を忘れてはいけない。

投資する額は、手取りの収入に対して15%未満とすることが理想だ。例えば、手取り収入が20万円なら月額3万円以内の投資にした方が良いといえる。

なお、20代で投資を始めるときは、月額1万円未満から始めることをおすすめする。月収に変動がある人は、最低限の月収をもとに積立額を決めておくと良い。

最初から投資額を多く設定する人は、途中で積立額が生活を圧迫してしまう可能性が高い。無理のない余剰金を投資額に充てることが大切だ。

相場に振り回されて冷静な判断ができない

資産運用で株式や投資信託をしていると、相場の変動に驚く場面は多くあることだろう。

20代になり働きだすと、景気の行方が気になる人も多い。しかし、景気以上に株価や金融商品の値動きは激しいと考えておくべきだ。

株価や金融商品の値動きに、一喜一憂してしまうと、暴落したときにすぐに売却に走ってしまう可能性がある。

また、市場相場の上昇を見て、慌てて投資先を変更し、損失を出してしまうことは少なくない。

市場相場に対し、感情的な取引は損失を招くリスクが非常に高い。

長期間の資産運用のなかでは、市場相場が上昇と下落を繰り返しながら今に至っている。

これまでの相場の流れや、現在の市場の動きをよく確認し、長い目で将来を予測することが大切だ。

 

20代の資産運用はプロに相談しよう

20代で資産運用を始めるときは、プロに任せることがおすすめだ。

近年、資産運用を始める人は多くいるため、相談ができる相談窓口は豊富になっている。そこで、資産運用で失敗しないための相談先を紹介する。

資産運用に興味を持っている20代は、ぜひ参考にしておいてほしい。

資産運用における相談先

資産運用で株式投資や投資信託を相談しようと考えたとき、相談先は証券会社だけだと思っていないだろうか。

実は、証券会社以外にも、気軽に相談できる資産運用のプロも存在している。資産運用の専門家を紹介するので、自分にあう相談先を探すときに役立ててほしい。

証券会社

証券会社は、資産運用の窓口としてプロフェッショナルが集まっている金融機関だ。

市場の動きに精通しているだけでなく、豊富な経験を持つ強みがある。投資の知識を全く持っていない初心者なら、安心して相談できる窓口だといえるだろう。

ただし、証券会社によって取り扱う商品は異なる。

主に、自社が扱っている商品を中心に資産運用を始めることになるため、ニーズに適しているかを自分で判断することが大切だ。

証券会社に相談するときは、その窓口でどのような金融商品を取り扱っているのかを確認してから、足を運ぶことをおすすめする。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金に関する全般の相談が可能な専門家だ。資産運用やライフプランニングなど、相談できる内容は多岐にわたる。

いわば、人生にかかわるお金の専門家だ。

なお、FPの相談窓口は主に2つある

  • 企業系FP
  • 独立系FP

企業系FPは、企業に属しているため、自社の金融商品を販売する立場だ。しかし、商品に対する知識や経験は豊富で、ライフサイクルに合わせた資産運用の相談ができる。

独立系FPは、どこの企業にも属さず相談業務が主な事業だ。ライフスタイルやライフプランに合わせて、将来も含めた幅広いお金の相談ができる。

商品を取り扱わないため、中立の立場でアドバイスをできる一方で、資産運用に伴う手続きはできない。

自分の人生で必要となる筋道を立ててくれるため、現状の解決から将来の目標に合わせて相談したい20代には、資産運用の相談はFPがおすすめだ。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー

IFA(独立系ファイナンシャルバイザー)は、FPと同じくお金の相談ができる専門家だ。

FPは税金や相続など幅広い分野がある一方で、IFAは資産運用に特化したアドバイザーだといえる。

金融機関と提携しているIFAは多く、相談から金融機関への取り次ぎまで対応してもらえるメリットがある。

証券外務員の資格を持っているため、中立な立場で資産運用に関するアドバイスをしてくれる専門家を探している20代には、IFAをおすすめする。

自分に合ったアドバイザーの選び方

将来に向けた大切な資産は、信頼できる専門家に相談することが大切だ。

相談料だけで決めてしまう20代も多いが、専門家がどのような分野に精通し、自分自身のニーズを満たしてくれる相手かどうかを見極めるようにしよう。

資産運用のアドバイザーを決めるときは、6つのポイントに注意しておくと良い。

  • 資産運用に関する経験が豊富にあるか
  • 運用中の相談はどれくらい対応してくれるか
  • 相談したい分野の知識を持っているか
  • 相談窓口が短期間で何度も変わることはないか
  • どのような立場でアドバイスしてくれるか
  • 取り扱っている金融商品はどのようなものか

アドバイザーのなかには、自社で取り扱っている金融商品を販売したいがために、ニーズに合わない商品を提案する場合もある。

相談内容に対して適切なアドバイスがもらえるか、プロでなければ分からない専門的知識や経験を活かして適切な提案となっているかなどは、重要なポイントだ。

資産運用は、長期にわたって継続する。そのため、長く相談窓口としてアドバイスしてくれる相談先を選ぶようにしよう。

 

20代の資産運用は「長期・分散・積立」が基本

将来に向けて資産運用をするなら、20代から始めることをおすすめする。

目的に合わせた資産を形成するためには、計画的に少しずつ積み立てることが大切だ。期間が長ければ長いほど、1回あたりの積立額は少額に設定できる。

30代になって慌てて資産運用を始めるより、20代から開始した方が負担は減ると考えられるのだ。

すでに、20代で資産運用を始めている人は多く、投資信託や株式投資を投資先として選ぶ人が多い傾向だ。運用先で迷ったときは、検討材料にしてみると良い。

なお、資産運用を始めるときは、「長期・分散・積立」を徹底しておく必要がある。

少しずつ積み立てながら、リスクを軽減しつつ、長い時間をかけて資産を形成する考え方だ。

運用益が非課税となる「NISA」や「iDeCo」の制度を活かして、上手な資産運用を目指すようにしたい。

はじめての投資では、一極集中の投資や、高額な資金を一括で投資に充当してしまう失敗例が多い。

生活費に影響を与えるほどの積立額を設定することも、継続が困難となるリスクが高い。

投資先を間違えてしまうと、ハイリスクな商品を選んだり、同じ値動きをする金融商品を選び、大きな損失を招いてしまうこともある。

資産投資の方法で迷ったときは、専門家に相談しよう。投資の知識がなくても、専門家が丁寧に教えてくれるため、安心できる資産形成の方法を教えてもらえるはずだ。

信頼できるパートナーに出会い、資産運用の第一歩を踏み出そう。

 

この記事を書いた人

株式会社ABCash Technologiesは、「お金の不安に終止符を打つ」をミッションに掲げる、金融教育ベンチャーです。「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供するため、2018年6月より個人向け金融教育サービス「ABCash」を展開しています。ABCashは、パーソナル講師が1人1人に合わせてトレーニングメニューを提案し、家計管理〜資産形成に必要な金融リテラシー習得をマンツーマンで伴走サポートするサービスです。2024年より、金融メディア「ABCashマネポス」を展開しています。

目次