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三井住友カード プラチナプリファードの損益分岐点は?年会費以上にお得なポイント特典を活用しよう

この記事で解決できるお悩み
  • 三井住友カード プラチナプリファードの損益分岐点が知りたい
  • 三井住友カード プラチナプリファードのポイント特典の活用方法が知りたい
  • 三井住友カード プラチナプリファードを作るメリットが知りたい

「年会費33,000円(税込)の元は取れるのだろうか…」「毎月の利用額がどのくらいあれば、プラチナプリファードの価値を最大限に活かせるのだろうか…」三井住友カード プラチナプリファードの申し込みを検討する中で、このような不安や迷いを感じているのではないだろうか。

本カードは、ポイント還元率の高さや充実した特典により、使い方次第で年会費以上の価値を得られる可能性がある1枚だ。

本記事では、実際の利用シーンを想定して、損益分岐点を具体的にシミュレーションする。

さらにワンランク下の「ゴールドカード」との損益分岐点比較や、プラチナプリファードの利用が向いている人の特徴も紹介。

この記事を読めば、自分の想定する利用スタイルでプラチナプリファードの元が取れるか判断できるはずだ。

申込条件原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方
年会費33,000円
ポイント還元率1.00%~15.00%
国際ブランドVisa
対応電子マネーiD
Apple Pay
Google Pay
PiTaPa
WAON
付帯保険海外・国内旅行傷害保険 最高5,000万円
ショッピング補償 年間500万円まで
即日発行
発行スピード最短10秒
目次

損益分岐点を知るために|三井住友カード プラチナプリファードのポイント還元率は?

三井住友カード プラチナプリファードの還元率は高めに設定されているが、利用シーンによっても大きく変わってくる。

通常の買い物に付与される基本ポイントだけでなく、特約店での買い物やつみたて投資など、複数の還元率上乗せプログラムが用意されているためだ。

ここからは、本カードの具体的な還元率やボーナスポイントを見ていこう。

通常ポイント還元率は1%で一般カードやゴールド・プラチナカードより高い

三井住友カード プラチナプリファードの基本還元率は1%だ。

これは一般的なクレジットカードや、同社が提供するゴールドカード・プラチナカードの0.5%と比べて2倍の還元率となっている。

例えば、月に10万円の利用で年間12,000ポイント(12,000円相当)が貯まる計算だ。

還元率0.5%のカードで同じように利用しても、年間に6,000ポイントしか貯まらない。

根本的な還元率が高いため、ガンガン使ってポイントを貯めていきたい人におすすめの1枚といえる。

プリファードストア(特約店)でのポイント還元率は+1~14%

プリファードストアと呼ばれる特約店では、通常の1%に加えて1~14%の上乗せ還元が受けられる。

具体的な対象店舗と還元率の一覧は以下のとおりだ。

スクロールできます
カテゴリ対象店舗還元率
宿泊予約サイトExpedia+14%
Hotels.com+11%
ふるさと納税ふるなび
さとふる
+4%
コンビニエンスストア※タッチ決済のみセブンイレブン(※1)
ローソン
セイコーマート
ミニストップ
デイリーヤマザキ
ポプラ
+6%
コンビニエンスストア※決済方法問わないデイリーヤマザキ+1%
カフェドトールコーヒー
エクセルシオールカフェ
+6%
スターバックス
プロント
モリバコーヒー
+1%
ファストフード(※2)マクドナルド
モスバーガー
ケンタッキーフライドチキン
吉野家
すき家
+6%
ファミレス・和食・中華・寿司(※2)サイゼリヤ
ココス
ガスト
ジョナサン
ステーキガスト
バーミヤン
しゃぶ葉
夢庵
から好し
はま寿司
かっぱ寿司ほか
+6%
交通系ANA
三井のカーシェアーズ
+1%
ETC+2%
タクシーアプリ「GO」+4%
ショッピング阪急百貨店
阪神百貨店
GILT・GLADD
+2%
レジャーユニバーサル・スタジオ・ジャパン
ユニバーサル・シティウォーク大阪
+6%
ドラッグストア(※2)クスリのアオキ
マツモトキヨシ
ココカラファインほか
+1%
スーパーマーケット(※2)オークワ
ライフ
平和堂
その他、全国の地元スーパー
+1%
※1セブンイレブンは別キャンペーンとの併用で最大10%還元
※2数が多いため、一部店舗を省略。詳細は「プリファードストア(特約店)一覧」ページ

コンビニ・飲食店をはじめ、普段から使いやすい店舗が多い。

特約店をうまく活用すれば、日常的な買い物から旅行の予約まで効率的にポイントを貯めることが可能だ。

「三井住友カードつみたて投資」でも最大3.0%のポイント還元

つみたて投資では、投資金額に対して基本の1%ポイントが付与される。

さらに、年間のカード利用額に応じて以下のようなボーナスポイントが加算される。

  • 年間カード利用額300万円以上:+1%(合計2%)
  • 年間カード利用額500万円以上:+2%(合計3%)

なお、つみたて投資の上限額は月10万円までとなっている。

例えば年間カード利用額が500万円以上の場合、月10万円の投資で年間36,000ポイント(基本1%で12,000ポイント+上乗せ2%で24,000ポイント)を獲得できる計算だ。

ただし、つみたて投資に使った金額自体は、年間利用金額としてカウントされない点に注意しよう。

海外での利用(外貨ショッピング)はポイント還元率+2.0%

海外旅行や海外通販での利用時には、通常の1%に加えて2%の上乗せ還元を受けられる。つまり、合計3%の高還元率でショッピングが可能だ。

例えば、海外旅行で20万円利用した場合、6,000ポイント(6,000円相当)が還元される計算となる。海外旅行好きの方には大きなおトク感が得られるだろう。

ただし、この2%上乗せ特典を受けるためには現地通貨建ての決済を選択する必要がある。円建て決済は対象とならない点に注意が必要だ。

新規入会&3ヶ月以内に40万円以上の利用で40,000ボーナスポイント

新規入会特典として、カード発行後3ヶ月以内に40万円以上の利用で40,000ポイントがプレゼントされる。

年会費33,000円(税込)を一気にカバーできる魅力的な特典だ。ただし、以下のような利用は40万円の対象外となる点に注意してほしい。

  • 年会費
  • キャッシング、その他ローンの返済金
  • リボ払い・分割払い手数料
  • 電子マネーチャージ
  • つみたて投資

通常の買い物や公共料金・税金の支払いは対象となるため、うまく組み合わせれば40万以上の利用は十分に可能だ。

「これから3ヶ月以内に家具や家電など、大きな出費の予定がある」タイミングで入会し、一気に40万円を使ってしまうのもよいだろう。

前年利用額100万円ごとに10,000ボーナスポイント(最大40,000ポイント)

プラチナプリファードには、通常のポイント還元に加えて魅力的な年間利用額ボーナスがある。

以下のとおり、前年の利用額が100万円を超えるごとに10,000ポイントが付与され、最大で40,000ポイントまで獲得できる仕組みだ。

  • 100万円超:10,000ポイント
  • 200万円超:20,000ポイント
  • 300万円超:30,000ポイント
  • 400万円超:40,000ポイント

つまり年間の利用額が100万円を超えるごとに、実質的な還元率は大きく上昇する。

ただし、つみたて投資の利用額は、この年間利用額の対象外となるため注意しよう。

三井住友カード プラチナプリファードの損益分岐点を計算

本カードの損益分岐点を計算するために、具体的な利用シーンごとのシミュレーションを行っていこう。

プリファードストアの活用度合いや利用金額によって、年会費33,000円(税込)を回収できるタイミングは大きく変わってくる。

通常利用(特約店利用・海外利用・つみたて投資利用なし)の損益分岐点

もっともシンプルな利用パターンとして、通常の1%還元のみでの損益分岐点を計算してみよう。

年会費33,000円(税込)を還元率1%で回収するためには、年間200万円(月平均16.7万円)の利用が必要となる。

スクロールできます
利用額獲得ポイント(※)年会費との差額
年間100万円20,000ポイント-13,000円
年間200万円40,000ポイント+7,000円
年間300万円60,000ポイント+27,000円
年間400万円80,000ポイント+47,000円
※年間利用額100万円ごとのボーナスポイント10,000ポイントを含む

年間利用額100万円ごとに入る10,000ボーナスポイント(最大40,000ポイント)が大きい。

200万円未満だとこのボーナスポイントが10,000円消滅してしまい、年会費との差額がマイナスになってしまう点に注意が必要だ。

また、年会費無料の一般的なカード(還元率0.5%)と比較した場合の差も見逃せない。

還元率の差から実質的な損益分岐点を計算すると、年間260万円の利用が必要になる。

  • プラチナプリファード(1%)
    • 年間260万円の利用で46,000ポイント(100万円ごとのボーナスポイント計20,000ポイントを含む)
  • 一般的なカード(0.5%)
    • 年間260万円の利用で13,000ポイント
  • 差額
    • 33,000ポイントで年会費(33,000円)を相殺

年間260万円は、公共料金や税金の支払いもカードにまとめれば十分に到達できる金額だ。

このラインを超えられそうなら、一般的なカードよりもおトクに使える可能性が高い。

プリファードストアを積極的に利用した場合の損益分岐点

プリファードストアでの買い物を効率的に組み合わせることで、必要最低限の利用額で損益分岐点に到達することが可能だ。

以下のような利用パターンで想定してみよう。

スクロールできます
利用シーン月間利用額還元率年間獲得ポイント
コンビニ(特約店)利用2.5万円7%(基本1%+特約店6%)21,000ポイント
カフェ(特約店)利用1万円7%(基本1%+特約店6%)8,400ポイント
通常利用3万円1%3,600ポイント
合計6.5万円33,000ポイント

このシミュレーションでは、年会費33,000円をちょうどペイできる33,000ポイントを獲得。

月々の利用額も6.5万円と無理のない金額に抑えられている。

もう少し利用額を増やして、年間利用額100万円に到達できれば、さらに10,000ボーナスポイントをもらうことも可能だ。

プリファードストアを効率的に活用することで、想像以上に早く損益分岐点に到達できるだろう。

ちなみに、7%還元の特約店の利用額を月1万円程度増やせば、年会費を差し引いても還元率0.5%の一般的なカードよりポイントがもらえる計算になる。

つみたて投資を上限(毎月10万円)で行った場合の損益分岐点

まずは、年会費33,000円の回収に必要な最低限の利用額を見てみよう。

スクロールできます
利用シーン月間利用額還元率年間獲得ポイント
つみたて投資10万円1%12,000ポイント
通常利用9.5万円1%11,400ポイント
年間利用額ボーナス10,000ポイント
合計19.5万円33,400ポイント
※年間利用額は通常利用分の114万円のみがカウントされ、100万円超のボーナスポイント10,000ポイントが付与される(つみたて投資120万円は年間利用額の対象外)

この利用パターンで年会費分のポイントを確保できるが、実はもう少し利用額を増やすことで、より大きなメリットを得られる。

以下は通常利用で年間300万円を達成した場合のシミュレーションだ。

スクロールできます
利用シーン月間利用額還元率年間獲得ポイント
つみたて投資10万円2%(基本1%+ボーナス1%)24,000ポイント
通常利用25万円1%30,000ポイント
年間利用額ボーナス30,000ポイント
合計35万円84,000ポイント
※年間利用額は通常利用分の300万円がカウントされ、300万円到達でボーナスポイント30,000ポイントが付与される(つみたて投資120万円は年間利用額の対象外)

ちなみに、一般的なカード(還元率0.5%)で同じく月10万円のつみたて・月25万円の通常利用をした場合との差は以下のとおり。

  • プラチナプリファード:84,000ポイント
  • 一般カード:15,000ポイント(※つみたてによる還元がない想定)
  • 差額:69,000ポイント

つみたて投資を最大限活用し、通常利用で300万円の年間利用額を達成すれば、一般カードと比べて69,000ポイント多い還元となる。

年会費を差し引いても年間36,000円分お得になる計算だ。

資産形成と効率的なポイント獲得を同時に実現できるだろう。

海外利用メインの場合の損益分岐点

本カードには、海外での利用時に基本の1%に加えて2%の上乗せ還元が受けられる特典がある。

通常のクレジットカード利用と海外利用を組み合わせることで、効率的に年会費相当のポイントを回収可能だ。

具体的なシミュレーションを見ていこう。

スクロールできます
利用シーン月間利用額還元率年間獲得ポイント
海外利用5万円3%(基本1%+特典2%)18,000ポイント
通常利用3.5万円1%4,200ポイント
年間利用額ボーナス10,000ポイント
合計8.5万円33,200ポイント
※年間利用額102万円(海外利用60万円+通常利用42万円)となるため、100万円超のボーナスポイント10,000ポイントが付与される

この損益分岐点プランで必要な年間の海外利用額は60万円。これは、海外旅行2回(1回30万円)で達成できる金額だ。

また、海外利用をさらに増やすことで、より大きな還元を得ることもできる。

スクロールできます
利用シーン月間利用額還元率年間獲得ポイント
海外利用10万円3%(基本1%+特典2%)36,000ポイント
通常利用5万円1%6,000ポイント
年間利用額ボーナス10,000ポイント
合計15万円52,000ポイント
※年間利用額180万円(海外利用120万円+通常利用60万円)となるため、100万円超のボーナスポイント10,000ポイントが付与される

さらに、一般的なカード(還元率0.5%)で同じ利用をした場合と比べてみよう。

  • プラチナプリファード:52,000ポイント
  • 一般カード:9,000ポイント
  • 差額:43,000ポイント

一般的なカードと比べて43,000ポイント多い還元となり、年会費33,000円を差し引いても年間10,000円分お得になる計算だ。

もちろん、より海外利用が多ければ、さらに大きな差がつくだろう。

年会費以上の価値が!三井住友カード プラチナプリファードの嬉しい特典

本カードは年会費33,000円(税込)のカードながら、充実した特典により、使い方次第で年会費以上の価値を得られる可能性が高い。

ポイント還元率の高さをはじめ、実用的な付帯サービスまで、その特典を詳しく見ていこう。

ポイント還元率が高い

基本の還元率1%に加え、プリファードストアでの最大15%還元、海外利用時の3%還元、年間利用額に応じたボーナスポイントなど、複数の還元プログラムを用意。

うまく組み合わせることで、高い還元率を実現できる。

特に、Expediaなどの高還元率(+14%)特約店や、コンビニ・飲食チェーンでの7%還元を活用すれば、日常的な利用でも大量にポイントを貯められるのが特徴だ。

Visaの「コンシェルジュサービス」が付帯する

Visaプラチナ会員専用の「Visaプラチナ・コンシェルジュ・センター(VPCC)」が24時間365日利用可能。

レストランの予約や、海外旅行のホテル案内など、さまざまな要望に専任スタッフが対応してくれる(※)

はじめての海外旅行や、急に予定が変わった時のサポートは心強い味方となるだろう。

  • あくまで案内のみで、基本的に手配までは行ってくれない。手配まで代行してほしい場合は、上位カードの「三井住友カード プラチナ」が必要。

国内主要空港のラウンジが無料で使える

国内の主要空港(成田、羽田など35空港)とハワイの「ダニエル・K・イノウエ国際空港」にあるラウンジを無料で利用できる。

出張や旅行の際の待ち時間を快適に過ごせるだけでなく、ドリンクやWi-Fiなども無料で利用可能だ。

通常なら1回の利用で1,000~3,000円程度かかるラウンジを、年間で何度でも利用できるのは大きな価値といえる。

「旅行傷害保険」をはじめ7つの付帯保険から好きなものを選べる

プラチナプリファードは、以下の7つの保険から好きなものを選んで付帯できるのが特徴だ。

  • 国内・海外旅行傷害保険(5,000万円分)
  • スマホ安心プラン(動産総合保険)
  • 弁護士安心プラン(弁護士保険)
  • ゴルフ安心プラン(ゴルファー保険)
  • 日常生活安心プラン(個人賠償責任保険)
  • ケガ安心プラン(交通事故限定入院保険)
  • 持ち物安心プラン(携行品損害保険)

例えば、海外旅行の予定がない人は旅行傷害保険の代わりにスマホ安心プランを選ぶなど、自分のニーズに合わせた保険を付帯できる。

なお、ショッピング保険(年間300万円)は選択制ではなく標準で付帯されるため、普段の買い物も安心だろう。

家族カードが年会費無料で作れる

家族カードを年会費無料で発行できるため、家族の利用分もまとめてポイントを貯めることが可能だ。

家族カードの利用分も本会員のポイントとして加算され、プリファードストアでの高還元率や海外利用時の3%還元なども適用される。

家族みんなで効率的にポイントを貯めたい人には、大きなメリットとなるだろう。

注意点:国際ブランドはVisaのみ!付帯サービス目当ての人には「三井住友カード プラチナ」のほうがおすすめ

国際ブランドはVisaのみとなっており、MastercardやJCBは選択できない。

また、付帯サービス重視の人は、上位カードの「三井住友カード プラチナ」も検討の価値がある。

年会費は55,000円(税込)と高めに設定されているものの、以下のようなサービスが充実している。

  • コンシェルジュによる予約代行サービスあり
  • 国内・海外の両方で空港ラウンジが利用可能
  • 海外・国内旅行傷害保険の補償額が最高1億円

このように、プラチナプリファードは還元率を重視したカードである一方、プラチナは付帯サービスを重視したカードといえる。

特に旅行系サービスの充実を求める人は、年会費の差額以上の価値を見出せる可能性が高いため、プラチナを検討してみよう。

三井住友カード プラチナプリファードとゴールド(NL)を比較

「三井住友カード ゴールド(NL)」は、「三井住友カード プラチナプリファード」のワンランク下に位置づけられているカードだ。

そのため年会費や還元率、サービス内容に大きな違いがある。

まずは、両カードの基本的なスペックを比較していこう。

「三井住友カード プラチナプリファード」と「三井住友カード ゴールド」の基本スペックを比較

まずは両カードの基本スペックを比較表にまとめた。

スクロールできます
項目プラチナプリファードゴールド
年会費33,000円(税込)2,200円(税込)
ポイント還元率1.0%0.5%
プリファードストア還元+1~14%なし
対象コンビニ・飲食店の還元最大7%(※)最大7%
海外利用時の還元率+2.0%なし
つみたて投資の還元率基本1%+前年利用額で最大+2%基本1%+前年利用額で最大+1%
年間利用額特典100万円ごとに10,000ポイント(最大40,000ポイント)100万円以上で年会費無料+10,000ポイント
旅行傷害保険最高5,000万円海外最高2,000万円
ショッピング保険年間300万円年間300万円
国際ブランドVisaVisa、Mastercard
※プリファードストア特約店に、ゴールドカードの対象コンビニ・飲食店が含まれている

ここからは、2つのカードの大きな違いを解説していく。

違い①年会費

年会費は、プラチナプリファードが33,000円(税込)、ゴールドが2,200円(税込)と、約30,000円の開きがある。

また、ゴールドは年間100万円以上の利用で翌年度の年会費が無料になる特典があるのに対し、プラチナプリファードは利用額にかかわらず年会費が発生する仕組みだ。

単純な年会費だけを比較すれば、ゴールドのほうが圧倒的に優位だろう。

違い②ポイントの基本還元率

ポイントの基本還元率はプラチナプリファードが1.0%、ゴールド(NL)が0.5%と2倍の差がある。

さらに、年間利用額ボーナスも以下のように異なる。

  • プラチナプリファード:100万円につき10,000ボーナスポイント、最大40,000ポイント付与
  • ゴールド:100万円で10,000ボーナスポイント+年会費無料

例えば年間利用額300万円で比較したとき、プラチナプリファードの獲得ポイントは60,000ポイントなのに対し、ゴールドは25,000ポイント(+年会費無料)だ。

使えば使うほど差が広がっていくため、高額利用が多い人はプラチナプリファードのほうがおトクに使えるだろう。

違い③つみたて投資のポイント付与率

つみたて投資のポイント付与率ボーナスも、以下のように条件が異なっている。

プラチナプリファード

  • 基本の1%ポイント付与
  • 年間カード利用額300万円以上:+1%(合計2%)
  • 年間カード利用額500万円以上:+2%(合計3%)

ゴールド

  • 基本の1%ポイント付与
  • 前年に年間10万円以上のご利用で:+0.75%(合計1.75%)
  • 前年に年間100万円以上のご利用で:+1.0%(合計2.0%)

プラチナプリファードは前年の利用額が500万円を超えると、最大3%の高い還元率を実現できる。

仮にカード利用額が500万円を超えており、月10万円の上限までつみたてを行った場合、年間12,000ポイントの差がつく計算だ。

  • いずれも、年間利用額につみたて投資自体の金額は含まない

違い④プリファードストア(特約店)や海外利用時のポイント付与率

特約店での買い物や、海外利用時の還元率で両カードには大きな差がある。

プラチナプリファード

  • 特約店で+1~14%の上乗せ還元(例:宿泊サイトExpediaで+14%、コンビニ・飲食チェーンで+6%)
  • 海外利用で+2%の上乗せ還元(合計3%)

ゴールド

  • コンビニ・飲食チェーンで最大7%の還元
  • プリファードストア制度なし(0.5%)
  • 海外利用での上乗せ還元なし(0.5%)

特約店での高還元率は、プラチナプリファード独自の特典だ。

ゴールドでもコンビニ・飲食チェーンで最大7%の還元は受けられるが、それ以外のポイント上乗せはない。

また、海外でのショッピングでも、常に2.5%の差がついてしまうことになる。

利用する店舗や海外旅行の有無によって、プラチナプリファードが圧倒的に優位となる点は押さえておこう。

違い⑤付帯保険

両カードの付帯保険を比較すると、ショッピング保険は両カードとも年間300万円までと同じ補償内容だが、旅行傷害保険の補償額に大きな違いがある。

プラチナプリファードは海外・国内旅行傷害保険として最高5,000万円が補償されるのに対し、ゴールドは海外旅行傷害保険のみで最高2,000万円。

海外旅行を頻繁にする人や、家族で旅行に行くことが多い人は、プラチナプリファードを選んだほうが安心かもしれない。

プラチナプリファードとゴールドの損益分岐点を比較

具体的な利用パターンごとに、どちらのカードがお得になるかシミュレーションを行ってみよう。

通常利用(特約店利用・海外利用・つみたて投資利用なし)の損益分岐点

月々の通常利用のみで比較した場合の実質メリット額(獲得ポイント-年会費)を算出する。

年間利用額プラチナプリファードの実質メリット額ゴールドの実質メリット額
100万円-13,000円15,000円
200万円7,000円20,000円
300万円27,000円25,000円
※ゴールドは年間利用額100万円以上で年会費無料・10,000ポイント
※プラチナプリファードは年間利用額100万円ごとに10,000ポイント

年間利用額が300万円を超えたあたりから、プラチナプリファードの優位性が出てくることが分かる。

基本還元率が2倍で、100万円ごとに10,000ポイントのボーナスを最大40,000ポイントまで付与する仕組みがあるためだ。

一方で299万円以下の利用では、ゴールドのほうが優位となるだろう。

プリファードストアを積極的に利用した場合の損益分岐点

プリファードストアを効率的に活用した場合の損益分岐点を見てみよう。

スクロールできます
利用シーン・年間利用額プラチナプリファードゴールド
年会費-33,000円-2,200円
通常利用25万円2,500円1,250円
Expedia予約20.5万円30,750円(15%)1,025円(0.5%)
対象コンビニ利用15万円(両カード7%)10,500円10,500円
実質メリット額10,750円10,575円
※年間利用額60.5万円のため、いずれもボーナスポイントはなし

このシミュレーションでは、年間60万円程度の利用額で両カードの実質メリットがほぼ同等となることが分かった。

Expediaでの宿泊予約のように、高還元率の特約店を使う機会があれば、比較的少額の利用でもプラチナプリファードの年会費をカバーできる。

もちろん、さらに利用機会が多ければ優位性が広がっていくだろう。

一方で、対象コンビニ利用などはゴールドも同じ還元率(7%)となるため、両カードの差は広がらない。

プラチナプリファードは年会費がかかる分、利用店舗や利用金額によっては、ゴールド優位になる可能性も考えられる。

つみたて投資を上限(毎月10万円)行った場合の損益分岐点

つみたて投資を最大限に活用した場合の損益分岐点を見ていこう。

つみたて投資は月額上限10万円まで、基本の1%ポイントに加えて前年の利用実績に応じたボーナスポイントが付与される。

スクロールできます
利用シーン・年間利用額プラチナプリファードゴールド
年会費-33,000円0円
つみたて投資120万円(2%)24,000円24,000円
通常利用300万円30,000円15,000円
100万円利用ボーナス30,000円10,000円
実質メリット額+51,000円+49,000円
※年間利用額は通常利用分の300万円のみがカウントされる(つみたて投資120万円は対象外)
※ゴールドは年間利用額100万円以上で年会費無料・10,000ポイント
※プラチナプリファードは年間利用額100万円ごとに10,000ポイント

年間300万円の通常利用で、両カードの実質メリット額がほぼ同等となることが分かる。

とはいえ、プラチナプリファードのつみたて投資の還元率が3%になるのは年間利用金額が500万円を超えるタイミングだ。

そのため、両カードのつみたて投資の還元率は2%と変わらず、通常ポイントとボーナスポイントが差を埋める形となっている。

海外利用メインの場合の損益分岐点

海外での利用を中心とした場合の損益分岐点を見ていこう。

プラチナプリファードは海外利用時に基本の1%に加えて2%の上乗せ還元があるため、うまく活用すれば年会費をすぐに回収できる。

スクロールできます
利用シーン・年間利用額プラチナプリファードゴールド
年会費-33,000円0円
海外利用132万円39,600円(3%)6,600円(0.5%)
100万円利用ボーナス10,000円10,000円
実質メリット額+16,600円+16,600円
※それぞれ、年間利用額100万円以上利用のボーナスポイントを含む

年間132万円の海外利用で、両カードの実質メリット額がちょうど一致した。

なお、通常利用と海外利用、いずれもプラチナプリファードの還元率のほうが高い。

そのため、132万円より利用額が増えるほど優位になっていくだろう。

海外旅行や出張が多く海外での利用が多い人は、3%の高還元の恩恵を受けて最大限おトクに使えるはずだ。

三井住友カード プラチナプリファードが向いている人の特徴

これまでの内容を踏まえ、具体的にどのような人にプラチナプリファードが向いているのか見ていこう。

カードの利用頻度が高く、年間利用金額200万円以上が見込まれる人

年間利用額が200万円を超えると、一般的なカードとの基本還元率の差とボーナスポイントにより、年会費を十分にカバーできる。

特に家賃・光熱費や通信費などの固定費をカードに集約している人や、個人事業で経費が多い人に最適だ。

いつもの支出を本カードに集約することで、自然と年間利用額200万円に到達しておトクに使えるだろう。

プリファードストア(特約店)をよく利用する人

プラチナプリファードでは、提携する特約店での買い物で高い還元率を実現できる。

特に、宿泊予約サイトのExpediaでは最大15%、Hotels.comでは最大12%という破格の還元率を誇る。

また、コンビニエンスストアや飲食店などの身近な特約店でも7%の還元を受けることが可能。

例えば、Expediaでの予約が年間20万円程度あれば、その還元分(30,000ポイント)だけで年会費をほぼカバーできるだろう。

日常的な買い物から旅行予約まで、特約店での高還元率を活用することで、一般カードよりもはるかにポイントを貯められるはずだ。

カードを使ってつみたて投資がしたい人

年間利用額の条件はあるが、月額10万円までのつみたて投資で最大3%の高い還元率を実現できる。

例えば、毎月10万円の投資を行えば、年間で最大36,000ポイント(36,000円相当)が還元される計算だ。

長期的な資産形成を考えている人にとって、投資の収益に加えてポイント還元も得られる理想的な選択肢となるだろう。

海外旅行・出張によく行く人

本カードは海外利用時の3%ポイント還元に加え、最高5,000万円の旅行傷害保険や24時間365日のコンシェルジュサービスが利用可能だ。

年間70万円程度の海外利用があれば、これらの特典だけで年会費以上の価値を得られる。

旅行や出張で頻繁に海外へ行く人には、実用的な機能が揃った強い味方となるはずだ。

低めの年会費でプラチナカードを手に入れてステータスをアピールしたい人

本カードの年会費は33,000円(税込)

三井住友カード プラチナの55,000円(税込)や、他社の主要プラチナカード(年会費50,000円~150,000円程度)と比べるとリーズナブルな設定だ。

通常のプラチナカードと同様の見た目とステータスを持ちながら、さらに還元率の高さで年会費を十分にカバーできる。

付帯保険などの面では他のプラチナカードに若干劣るが、ステータスと実用性を両立させたい人にとって理想的な選択肢となるだろう。

三井住友カード プラチナプリファードは損益分岐点が低め!年会費は余裕でペイできる

三井住友カード プラチナプリファードは基本のポイント還元率が1%と高い。

年間利用額100万円ごとのボーナスポイントや、特約店利用・海外利用・つみたて投資利用でのポイント上乗せなど、複数のサービスを組み合わせれば高還元に期待できる。

具体的な利用シーンごとの損益分岐点の目安は以下のとおりだ。

  • 通常利用(特約店利用・海外利用・つみたて投資利用なし)のみの場合
    • 年間利用額200万円程度
  • プリファードストア(特約店)を積極的に利用する場合
    • 還元率7%の特約店で年間42万円、通常利用36万円程度
  • つみたて投資を上限(毎月10万円)で行った場合
    • 年間利用額114万円程度(+つみたて投資年間120万円)
  • 海外利用メインの場合
    • 年間海外利用60万円、年間通常利用40万円程度

特に100万円ごとに10,000ボーナスポイントが付与される(最大40,000ポイント)効果が非常に大きく、利用額が大きいほど実質還元率は大きく高まるだろう。

ただし、本カードはポイント還元に特化している分、付帯保険が弱い、国際ブランドがVisaしか選べないといったデメリットもある点に注意してほしい。

三井住友カード プラチナプリファードは使い方次第で、年会費を大きく超えるポイント獲得が可能だ。

カードの利用額が年間200万円を超える見込みの人や、よく使う店舗に特約店が含まれている人、海外旅行・出張によく行く人は、さっそく本カードを申し込んでポイントをどんどん貯めよう。

この記事を書いた人

株式会社ABCash Technologiesは、「お金の不安に終止符を打つ」をミッションに掲げる、金融教育ベンチャーです。「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供するため、2018年6月より個人向け金融教育サービス「ABCash」を展開しています。ABCashは、パーソナル講師が1人1人に合わせてトレーニングメニューを提案し、家計管理〜資産形成に必要な金融リテラシー習得をマンツーマンで伴走サポートするサービスです。2024年より、金融メディア「ABCashマネポス」を展開しています。

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