- ビューカードゴールドの損益分岐点が知りたい
- ビューカードゴールドの豪華特典を活用して年会費の元を取る方法が知りたい
- ビューカードゴールドは年会費以上の付帯サービスがあるのか知りたい
モバイルSuicaのチャージや定期券、新幹線のチケット購入など、JR東日本のサービスを利用することでお得なポイントが貯まる「ビューカードゴールド」。
一般カード以上の特典があるため、JR東日本をひんぱんに利用する人にはぜひ利用してほしい。
ただ、年会費が有料であるため、「年会費よりもお得になるにはいくら分の支払いが必要か」について知っておいたほうが良い。
そこで本記事では、ビューカードゴールドの損益分岐点を解説していく。
メリットや向いている人の特徴についても解説するので、自分に合うゴールドカードを探している人は、ぜひ参考にしていただきたい。
ビューカードゴールドの損益分岐点は11万円〜120万円!

ビューカードゴールドに興味がある方のなかには「年会費の元が取れるか気になる……」と不安に感じている人もいるだろう。
支払いに応じてポイント還元があるが、いくら還元されるかは支払う内容によってもさまざまだ。
ここでは、利用の仕方によって異なる損益分岐点を探っていこう。
通常時は年間利用額「120万円」が損益分岐点
特に還元率が多くならない通常の支払いのみをした場合、損益分岐点は「120万円」だ。
- 通常の獲得ポイント:6,000
- 利用特典:5,000
ビューカードゴールドの年会費は11,000円(税込)で、対する通常の還元率は0.5%だ。年間120万円を支払うと、最低でも6,000ポイントを受け取れる。
加えて年間100万円以上の利用で5,000ポイントが付与される特典がある。合計で11,000ポイントとなり、損益分岐点に達する。
新幹線を所定の条件で利用する場合は「11万円」が損益分岐点
ビューカードゴールドでは、えきねっとを利用して「新幹線」のチケットレス購入することで、利用金額の10%が還元される。
つまり、新幹線を上記の方法で購入するだけでポイントを貯めるとすれば、11万円分のチケットレス購入をすれば10%にあたる11,000ポイントが還元されることになる。
オートチャージやJRE MALLを活用した場合は利用の仕方で損益分岐点が異なる
新幹線のチケットレス購入がもっとも効率的に損益分岐点に達するが、ほかにさまざまな特典を利用可能だ。
ここでは、以下の複数の特典を利用した場合の損益分岐点を試算してみよう。
還元率 | 利用金額の例 | 年間の獲得ポイント | |
---|---|---|---|
オートチャージ | 1.5% | 10万円 | 1,500 |
JRE MALL | 最大3.5% | 10万円 | 3,500 |
JRE MALLふるさと納税 | 3.5% | 5万円 | 1,750 |
通常のカード利用 | 0.5% | 100万円 | 5,000 |
実際に「何にどのくらいお金を使うか」は人によって異なるが、上記の例ではポイント合計が11,000を超えているので元を取れていることがわかる。
JREポイント加盟店での利用なら100万円もあれば損益分岐点に達する
ビューカードでは、JRE POINT加盟店での買い物ならカードの提示で100円(税抜)ごとに1ポイントが付与される。
通常の還元率0.5%と合わせると還元率は「1.5%」にもなる計算だ。
年間の利用金額100万円のうち20万円をJRE POINT加盟店で利用すれば、ショッピングで獲得できるポイントは「7,000」にもなる。
これに利用ポイントが5,000つけば12,000ポイントになるため、年会費の元が取れてしまう計算だ。
以下にJRE POINT加盟店をまとめたのでぜひ参考にしてほしい。
エリア | 加盟店 |
---|---|
首都圏エリア | アトレ アトレヴィ プレイアトレ テルミナ グランデュオ nonowa シァル シァルプラット東神奈川 ラスカ シャポー シャポーロコ ビーンズ ペリエ エキュート マーチエキュート エキュートエディション「エキュートエディション渋谷」は対象外です リエール セレオ TRAINIART「東京ステーションギャラリー店」は対象外です LUMINEルミネカードJRE POINTカードは対象外です NEWoManルミネカードJRE POINTカードは対象外です イイトルミネ |
東京駅の店舗 | グランスタ グランアージュ |
東日本エリア | あおもり旬味館 ラビナ &LOVINA A-FACTORY アプリーズ トピコ&アルス 盛岡駅ビルフェザン エスパル フルーツパーク仙台あらはま リビット tekute 宇都宮パセオ エクセル VAL 高崎モントレー イーサイト アズ熊谷 MIDORI ピボット CoCoLo |
損益分岐点を簡単に調べる方法はある?
これまで、一般的な損益分岐点について解説をしたが、人によって年間に支払う金額や利用するサービスの内容は大きく異なる。
そこで、「自分の場合は年間いくらのポイントを獲得できるのか」について気になる方も多いだろう。
実は、「ビューポイントシミュレーター」というサイトを活用すれば、ご自身が1年間に貯められるポイントを瞬時に計算できる。
シミュレーションの方法は簡単で、以下の3つのステップで簡単に獲得ポイントを計算できる。
- 対象のカードを選ぶ
- 利用金額を入力する
- 計算結果が表示される
まず、カードを選択し、次に、以下のどのくらい支払うかを入力すれば簡単に獲得ポイントが試算される。
- 「モバイルSuica」でモバイルSuica定期券を購入(1年間)
- 「えきねっと」での「JR券予約(予約時決済)」
- 「モバイルSuica」でモバイルSuicaグリーン券を購入(1年間)
- 「モバイルSuica」にチャージ、Suicaにオートチャージ
- 携帯電話利用料(1ヶ月)
- インターネット代(1ヶ月)
- 水道・ガス・電気代(1ヶ月)
- その他・クレジット払いのお買いもの(1ヶ月)
- うち、JRE POINT加盟店でのお買いもの(1ヶ月・税抜)
数字を入力するだけで瞬時に計算結果が表示されるので、ぜひ利用してみてほしい。
最後に表示された「1年間の合計ポイント」が11,000以上であれば、実質的に年会費無料で利用できることになる。
年会費以上の価値あり!お得な特典を紹介

前章で紹介したとおり、ビューカードゴールドの損益分岐点は年11万円~120万円だ。そこを下回ると損をしてしまうと気になってしまう人もいるだろう。
ただ、条件を満たすことで還元率が格段にアップしたり、一般カードにはない特典が満載だったりとメリットが多い。
特典をフル活用すれば年会費以上のお得さを感じることは十分に可能だ。
ここでは、年会費以上の価値を感じられる、お得な特典について解説していく。
Suicaへのオートチャージで1.5%還元
ビューカードの還元率は、通常の支払いでは「0.5%」だ。
クレジットカードの基本の還元率は0.5%前後に設定されることが多く、他のクレジットカードと比べても平均的な数値だ。
ただ、ビューカードには「VIEWプラス」というサービスがあり、JR東日本の対象サービスを利用したり、料金を支払ったりすることで還元率が大幅にアップするという大きなメリットがある。
これは一般カードでも設定されている基本機能だが、ゴールドにももちろん搭載されている。
なお、モバイルSuicaへのチャージであれば、オートチャージでも手動でも1.5%の還元率になるのでおすすめだ。
街中でも買い物も、通常の還元率は0.5%だが、オートチャージでチャージしたSuicaで支払えば還元率は実質的に1.5%になる。
常時1.5%還元としても利用可能なので、還元率の高さを重視したい人には特におすすめのゴールドカードだ。
えきねっとで新幹線チケットを買うと最大10%還元
ビューカードゴールドを利用して「えきねっと」で新幹線チケットを購入すると、還元率が最大10%まで大幅アップするのもメリットだ。
具体的には、えきねっとの「新幹線eチケット」を購入したうえでチケットレス乗車をすることで、最大10%が還元される。
10%の内訳は、以下の2つの合計値であることも覚えておこう。
- えきねっとでの新幹線eチケットの購入かつチケットレス乗車:2%還元
- 新幹線eチケットの購入時にゴールドカードで決済した場合:8%還元
普段の買い物では還元率0.5%なので、1万円の商品を購入しても還元されるポイントはわずか50ポイントだ。
還元率が10%になると1万円の新幹線eチケットの購入で1,000ポイントにもなる。
モバイルSuica定期券を購入すると最大6%還元
通勤や通学のために定期券を購入する場合、最大6%もの還元になるので現金よりもはるかにお得だ。
「VIEWプラス」と、モバイルSuicaを合わせた還元率の内訳は以下のとおり。
還元率 | |
---|---|
VIEWプラス | 4.0% |
モバイルSuica | 2.0% ※モバイルSuicaで「モバイルSuica定期券」を購入した場合 |
例えば5万円の定期券をモバイルSuicaで購入した場合、3,000円相当の還元を受けられる計算だ。
新幹線eチケットの購入による還元には及ばないものの、上手く利用することで年会費11,000円(税込)を上回る年間ポイント獲得をすることも十分に可能だろう。
年間利用額に応じてボーナスポイントを獲得できる
年間の利用額累計に応じて「ボーナスポイント」を受け取ることも可能だ。年間利用額の集計の対象になるのは、以下のような支払い項目だ。
- 公共料金、携帯電話料金の支払い
- Suicaチャージ、えきねっとでの利用額
- 日常的な食事や買い物
- ネットショッピング
上記の金額の年間利用額ごとに獲得できるポイントは以下のとおり。
ステージ名 | 年間の利用累計金額 | ボーナスの合計 |
---|---|---|
Gステージ150 | 150万円 | 3,000ポイント |
Gステージ200 | 200万円 | 6,000ポイント |
Gステージ250 | 250万円 | 9,000ポイント |
Gステージ300 | 300万円 | 12,000ポイント |
年間の利用累計額が300万円以上であれば、最大12,000のボーナスポイントを通常とは別に受け取ることができる。
つまり、ボーナスだけで年会費の11,000円(税込)が実質的に無料になる可能性もあるということだ。
年間300万円の利用と聞くと到底達成できそうにないが、公共料金や電話料金、日常的な生活費の支払いなど全てカウント対象であるため、1年間通せば達成は十分に可能だろう。
例えば家賃をクレジットカードで支払える場合、月5万円だとしてもこれだけで年間60万円。公共料金が月平均2万円だとすれば年間24万円、食費が月3万円なら年間で36万円。
これだけでも100万円は簡単にクリアできてしまう。出張や旅行、レジャーなどお金が多く動くイベント支払いを1枚にまとめることができれば、300万円の達成は十分に可能なはずだ。
東京駅構内「ビューゴールドラウンジ」を利用できる
ビューカードゴールドを所有している人が、条件を満たす切符などを所持している場合、東京駅にあるラウンジを無料で利用することができる。
以下の条件を両方とも満たすこと
- ビューカードゴールドまたはSuica CLUB-Aゴールドカードを所持している
- 当日に東京駅を出発する新幹線もしくは特急列車のグリーン車の乗車券を購入しているまたはビューゴールドラウンジ利用券を所持している
利用料金は、本人は無料。同伴者がいる場合は1名あたり3,300円(税込)が必要ではあるが、1名が無料になるだけでも金銭的なメリットは大きいだろう。
出発予定時刻の90分前から最大90分間使用できるので、東京駅の人ごみを避けつつゆっくりと新幹線や特急列車を待ちたい方におすすめだ。
なお、ビューゴールドラウンジで利用できる代表的なサービスは以下のとおり。
- ソフトドリンク
- お菓子
- 新聞・雑誌
- FREE Wi-Fi
- クローク
空港ラウンジや手荷物サービス、旅行保険が充実
ここまで紹介した以外にも、ゴールドカードらしい特典はまだまだある。
- 空港ラウンジの無料利用
- 空港手荷物サービスの優待
- 海外・国内旅行傷害保険が付帯
空港ラウンジサービスは、当日飛行機に登場するゴールドカード会員が、ゆったりと待ち時間を過ごせるサービスだ。
国内の主要空港とハワイの「ダニエル・K・イノウエ国際空港」が対象で、無料でゆったりと利用できるので空港まで移動した疲れを癒してくれるだろう。
また、自宅や勤務先などの指定場所から全国の目的地まで荷物を運んでくれる「旅宅配JAL ABC優待サービス」も利用できる。
通常価格より300円引きなので、目的地までの移動を快適にしたいなら利用する価値は十分にあるだろう。
またゴールドカードらしい特典として海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険が最高で5,000万円も付帯する。
ほかのゴールドカードは最高2,000万円というカードもあることを考えると、5,000万円というのは非常に安心できる数値だ。
ビューカードゴールドが向いている人の特徴

どのクレジットカードが向いているかは人によって異なるだろう。
ここでは、申し込み条件を確認しつつ、ほかのカードよりもビューカードゴールドが向いている人の特徴について解説していく。
向いているのはこんな人
ビューカードには今回紹介したカード以外に一般カードもある。また、そもそも他社も含めるとクレジットカードの選択肢は無限にある。
そのなかでもビューカードゴールドが向いている方の特徴をまとめると以下のとおりだ。
- 旅行や出張で新幹線をひんぱんに利用する人
- 通勤や通学でSuica定期券を利用している人
- Suicaにオートチャージできるクレジットカードがほしい人
まず、おすすめ度が高いのが、新幹線をひんぱんに利用する人だ。「えきねっと」で新幹線eチケットを購入してチケットレス乗車をした場合、最大「10%」も還元される。
一般カードの還元率も5%と非常に高いが、ゴールドカードはさらに2倍という破格の還元率になっている。
他社のクレジットカードと比較しても新幹線利用での還元率は相当に高いので、ひんぱんに出張や旅行に出かける人におすすめだ。
また、通勤や通学でSuica定期券を利用したい人・利用している人にもおすすめだ。
カードタイプの定期券では還元率は1.0%だが、モバイルSuica定期券なら還元率は6%と、一気に6倍にもなる。
申し込みの流れ
申し込みの流れは以下のとおりで、さほど難しいものではない。
- 公式ホームページの「入会申込みはこちら」をクリックする
- 申込者の本人情報を画面の指示通りに入力する
- 申込完了後に審査を受ける
- 審査通過後、自宅にカードが届く
申し込みの完了から自宅にカードが届くまでの期間は、「最短7日程度」だ。
一般クラスのビューカードとどちらがおすすめ?
ビューカードにはゴールド以外に一般クラスのカードもあるため、どちらが向いているか気になる人もいるのではないだろうか。
それぞれの特徴をまとめると以下のとおり。
ビューカード | ビューカードゴールド | |
---|---|---|
券面画像 | ![]() | ![]() |
年会費 | 524円(税込) | 11,000円(税込) |
国際ブランド | VisaMastercardJCB | VisaJCB |
還元率 | 0.5〜5.0% | 0.5〜10.0% |
ポイントの種類 | JRE POINT | JRE POINT |
家族カード | 524円(税込) | 無料 ※2人目以降は年会費3,300円(税込) |
ETCカード | 524円(税込) | 無料 |
スマホ決済 電子マネー | モバイルSuica Apple Pay Google pay | モバイルSuica Apple Pay Google pay |
海外旅行傷害保険 | 最高500万円(利用付帯) | 5,000万円(自動付帯) ※海外旅行は子供特約あり |
国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円(利用付帯) | 5,000万円(利用付帯) |
その他の保険 | カード紛失盗難補償 | カード紛失盗難補償 ショッピング保険 |
申し込み条件 | 満18歳以上の方(高校生不可) | 満20歳以上の安定した収入のある方 |
本カードだけでなくETCカードや家族カードの年会費、最大のポイント還元率、付帯保険までさまざまな違いがある。
今回紹介した損益分岐点を超えられるかどうかで、選ぶべきカードは異なってくるだろう。
一般クラスからの切り替え方法
一般クラスのビューカードからゴールドへ移行する場合、カード情報をそのまま移行することはできない。
ゴールドを新規発行した上で、一般クラスのビューカードを退会する必要がある。
ただ、ゴールドを新規発行したとしても、それまでに貯めたJRE POINTはそのまま自動的に引き継がれる。その点は安心してほしい。
ビューカードゴールドの損益分岐点は11万円から120万円だが年会費以上のメリットも多い

ビューカードゴールドの損益分岐点は利用の仕方によっても異なるが、今回の計算では11万円から120万円になった。
年会費11,000円(税込)が毎年かかってくるのは確かだが、Suicaに関するあらゆる特典によって元を取ることも十分に可能だ。
特に「えきねっとで新幹線チケットを買うと最大10%還元」「モバイルSuica定期券を購入すると最大6%還元」の2つの特典の還元率アップが大きい。
新幹線をひんぱんに利用する方や、定期券を購入する機会が多い会社員や学生なら年会費以上のポイントを得られる可能性が高いのでおすすめだ。
JR東日本管内に住んでいてクレジットカードを作ろうか迷っている人は、ぜひ申し込みを検討してみてほしい。