- ビューカードスタンダードとビューカードゴールドの違いが知りたい
- ビューカードゴールドへの切り替えがおすすめなケースが知りたい
- ビューカードゴールドへの切り替え方法が知りたい
現在ビューカードを所持している人の中には、上位ランクの「ゴールド」に切り替えたいと考えている人も多いだろう。
一般ランクの「スタンダード」とゴールドでは、特典や付帯保険に大きな違いがある。
年間利用額が100万円を超える人や、付帯保険を手厚くしたい人は、ゴールドへの切り替えがおすすめだ。
しかし、ゴールドはスタンダードと比べて年会費が11,000円(税込)とやや高い。
ゴールドが自身に合っているかどうか判断するためには、還元率や付帯保険がスタンダードとどのように違うか理解しておく必要がある。
そこで本記事では、ビューカード スタンダードとゴールドを徹底比較し、ゴールドへ切り替えるのはどのような人が最適かを解説していく。
本記事を読み進めれば、ゴールドへの切り替えタイミングから切り替え時の手順、注意点まで余さず理解できる。
スタンダードとゴールドの違いを理解した上で、切り替え手続きへ進んでみよう。
ビューカード スタンダードとビューカード ゴールドを比較

一般ランクのスタンダードとゴールドには、以下の点で違いがある。
- 年会費
- ポイントアップ特典
- 年間利用ボーナス
- 付帯サービス
- 付帯保険
- 国際ブランド
- 利用可能枠(利用限度額)
それぞれどのような違いがあるのか、比較しながら解説していく。
年会費はゴールドの方が高い
年会費はスタンダードの場合524円(税込)、ゴールドの場合は11,000円(税込)かかる。
付帯する特典を活用できないと、年会費分ゴールドの方が損をしてしまう。
とくに、カードを所持する際のコストをなるべく抑えたい人はデメリットに感じるだろう。
ただし、年会費が高い分、ゴールドにはスタンダードにない豪華特典や手厚い付帯保険がある。
次の項目からは、ゴールドがスタンダードと比べて優れている点についても解説していくため、ぜひ読み進めてほしい。
ポイント還元率はゴールドの方が高め
カード利用で貯まるポイントについては、ゴールドの方が高くなりやすい。
基本還元率については、どちらも0.5%と変わらない。Suicaオートチャージでのポイント還元率も1.5%と共通している。
ただし、以下のようなJR東日本のサービスでは、ゴールドの方が還元率が高い。
サービス | スタンダード | ゴールド |
---|---|---|
基本還元率 | 0.5% | 0.5% |
Suicaオートチャージ | 1.5% | 1.5% |
新幹線eチケット購入 | 5% | 10% |
モバイルSuicaグリーン券購入 | 5% | 10% |
モバイルSuica定期券購入 | 5% | 6% |
とくに新幹線チケットとグリーン券購入は、5%から10%と大きな差がある。
新幹線を頻繁に利用する場合は、ゴールドランクの方がポイントを貯めやすいだろう。
年間利用ボーナスにも違いあり
スタンダードとゴールドには、年間利用額に応じてボーナスポイントがもらえる特典が付帯している。
もらえるポイントの合計は、スタンダードは最大5,250ポイント、ゴールドは最大17,000ポイントだ。詳細は以下の表を参考にしてほしい。
利用額 | スタンダードでもらえるボーナス | ゴールドでもらえるボーナス |
---|---|---|
30万円 | 250 | – |
70万円 | 1,250 | – |
100万円 | 2,750 | 5,000 |
150万円 | 5,250 | 8,000 |
200万円 | – | 11,000 |
250万円 | – | 14,000 |
300万円 | – | 17,000 |
スタンダードは利用額30万円からボーナスが付与され、150万円が上限となる。
一方、ゴールドは100万円の利用で5,000ポイントの特典と、最大300万円までボーナスが3,000ポイントずつ増えていく仕組みだ。
カード支払いで年間数百万円の決済をする人は、ゴールドの方がお得になりやすい。
付帯サービスはゴールドの方が豊富
付帯サービスについては、ゴールドの方が豊富に用意されている。
スタンダードにはないゴールド限定の特典は以下のとおりだ。
- ビューゴールドラウンジ利用可能
- 空港ラウンジサービス
- 空港宅配サービス優待
- 会員限定デジタルサイト
- 会員限定イベント・優待
- 年間400万円以上で選べる特典
条件達成で東京駅にあるビューゴールドラウンジを無料で利用できる特典や、国内の主要空港のラウンジ利用サービスがある。
JR東日本の有益な情報を紹介するサイト「VIEW Premium」や、「ステーションプラス」でのホテル・飲食店優待なども、ゴールド会員限定の特典だ。
厳選ホテルの宿泊招待(抽選)やJRE POINT(20,000ポイント)などの豪華特典がもらえる「選べる特典」もある。
付帯保険はゴールドの方が手厚い
付帯保険の内容は、付帯額と付帯内容どちらも異なる。
付帯保険 | スタンダード | ゴールド |
---|---|---|
海外旅行傷害保険 | 最高500万円 | 最高5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 |
ショッピング保険 | – | 年間300万円 |
ゴールドは最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険と年間300万円のショッピング保険がある。
一方、スタンダードは旅行保険が最高1,000万円、ショッピング保険は付帯していない。
旅行傷害保険については、スタンダードは「利用付帯」、ゴールドは「自動付帯」という違いもある。
利用付帯は、交通機関や商品など特定の支払いにカードを使用した場合のみ補償されるが、自動付帯はカードを所持しているだけで保険が適用される。
国際ブランドはスタンダードの方が多い
国際ブランドの選択肢は、スタンダードは3種類、ゴールドは2種類だ。
スタンダード | ・JCB ・Visa ・Mastercard |
---|---|
ゴールド | ・JCB ・Visa |
スタンダードはMastercardを選べるが、ゴールドは選べないという違いがある。
Mastercardブランドのカードを所持したい人は、ゴールド切り替え時に別のカードを用意するか、スタンダードを持ち続けよう。
利用可能枠はゴールドの方が大きくなる
カードの利用可能枠(利用限度額)は、ゴールドの方が高く設定されている。
スタンダードの場合は最大100万円、ゴールドの場合は最大200万円だ。
ただし、あくまで上記は最大値であり、利用可能枠は人によって異なる。
月々のカード支払いが高額になりやすい人は、利用可能枠が大きいゴールドの方を検討してほしい。
ビューカード ゴールドに切り替えるべきタイミングとは

スタンダードからゴールドへの切り替えがおすすめなのは、以下のようなタイミングだ。
- 年間利用額が一定を超えそうな場合
- 年に新幹線利用が4回以上ありそうな場合
- 付帯保険を手厚くしたい場合
なぜ切り替えがおすすめなのか、ケース別に理由を解説していく。
年間利用額が400万円を超えそうな場合は切り替えがおすすめ
カードの年間利用額が400万円を超える見込みがある人は、「選べる特典」があるゴールドに切り替えよう。
選べる特典では様々な豪華商品が用意されている。たとえば、JRE POINT(20,000ポイント)を選べば、年会費分の元を簡単に取れるだろう。
さらに、400万円に至るまでの年間利用特典で、17,000ポイントのボーナスも付与される。
年間利用額が150万円を超えそうな場合は年会費の元を取れる
年間利用額が150万円を超えそうな人にも、ゴールドの切り替えはおすすめだ。
ボーナス特典により150万円利用で8,000ポイントに加えて、通常ポイント7,500ポイントで合計15,500ポイント貯まる。
年会費以上のポイントが貯まる上に、豪華サービスも受けられるだろう。
年間利用額が100万円でも年会費の元を取れる可能性が高い
カードの年間利用額が100万円を超えそうな場合も切り替えを検討したい。
利用特典で5,000ポイント、通常ポイントで5,000ポイント貯まるため、ポイントアップ特典なしで10,000ポイント獲得できる。
後はSuicaのオートチャージや新幹線チケット、定期券購入のポイントアップ特典を活用すれば、年会費の元を取るのは難しくない。
新幹線利用が年4回以上だと実質年会費無料になりやすい
ゴールドランクには、新幹線チケット購入で最大10%還元の特典がある。
そのため、新幹線を頻繁に利用する人には切り替えがおすすめだ。
たとえば、2025年3月現在の東京から新大阪の新幹線料金は、指定席の場合片道14,720円(往復29,440円)となる。
ゴールドのポイントアップ特典を利用すれば、往復1回で3,000ポイント近く貯まる計算だ。
移動する距離にもよるが、4回程度往復で新幹線を利用すれば、年会費の元を取れる可能性は高い。
付帯保険を手厚くしたい場合はゴールドに切り替えたい
付帯保険を充実させたいと考えている人は、ゴールドへの切り替えを検討しよう。
スタンダードの旅行傷害保険は国内最高1,000万円、海外最高500万円だが、ゴールドになると海外・国内どちらも最高5,000万円と大幅に手厚くなる。
また、ゴールドにはショッピング保険がついているメリットもある。
出張や旅行先でのトラブルが不安な人は、付帯保険が手厚いゴールドがおすすめだ。
ビューカード ゴールドに切り替える方法

ここからは、ビューカード スタンダードをゴールドに切り替える方法について解説する。
実際にどのような手順で切り替えるのか知りたい人は、ぜひチェックしておこう。
切り替えではなく新規発行となる
スタンダードからゴールドへ切り替える際は、ゴールドを新規発行する必要がある。
カード番号は引き継ぎできないため、公共料金やサブスクリプションの支払いに利用している場合は注意しよう。
また、ゴールドを新規発行してもスタンダードは自動で退会にならない。
旧カードを使用しない人は、ゴールドへの引き継ぎを終えたら退会処理をしよう。
ポイントは引き継ぎされる
カード番号は引き継げないが、JRE POINTについては自動で引き継ぎされる。
ただし、新カードが届く前に退会するとポイントを引き継げない可能性がある。
スタンダードの退会は、ゴールドが自宅に届き、Suica残高や定期券の引き継ぎが終わった後に行おう。
ビューカード ゴールドに切り替えるときの注意点

ビューカード スタンダードをゴールドに切り替える際は、各引き継ぎを忘れず行おう。
引き継ぎが終わった後は旧カードを使わない場合、退会手続きも必要となる。
ここでは、スタンダードからゴールドへの切り替え時の注意点を解説していく。
Suicaの残高引き継ぎまたは払い戻しをする
Suicaの残高が残っている場合は、引き継ぎまたは払い戻しの手続きをしよう。
Suicaのチャージ残高を新カードへ引き継げるかどうかは、ビューカードの種類によって異なる。詳細は以下を参考にしてほしい。
種類 | 引き継ぎ可否 | すべきこと |
---|---|---|
定期券機能付きビューカード | ⚪︎ | 多機能券売機で手続き |
定期券機能なしSuica機能付カード | × | ・ATMで払い戻し・期限内に使い切る |
旧カードが定期券機能付きの場合は、JR東日本の駅に設置中の多機能券売機で残高を移し替えできる。
定期券機能なしの場合は、移し替えができない。残高を期限内に使用する、または駅に設置されたATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」で払い戻しの手続きをしよう。
設置されている駅については、公式サイトをチェックしてほしい。
定期券の引き継ぎをする
定期券機能付きビューカードを所持している場合は、ゴールドカードへ引き継ぎしよう。
定期券情報は、Suica残高と同様、多機能券売機で移し替えできる。
手続きの際は旧カードと新カード両方が必要となる。旧カードを退会するのは手続きが終わった後にしよう。
旧ビューカードを退会する
Suica残高や定期券の引き継ぎが完了し、旧カードをこれから使用しない場合は退会手続きを行う。
ビューカード スタンダードの退会手続きでは、退会届とカードの送付が必要だ。
退会届は公式サイトからのダウンロード、または以下の番号から取り寄せて入手する。
また、ゴールドカードが届いた後は、クレジットカードの支払い設定を見直そう。
退会したカードの番号を公共料金やサブスクリプションの引き落としに設定し続けたままだと、滞納扱いとなる可能性がある。
年間100万円以上利用する人はビューカード ゴールドへの切り替えがおすすめ!

ビューカード スタンダードとゴールドを比較すると、付帯サービスの面で大きな違いがあるとわかる。
たとえば、ゴールドにはスタンダードにはない「選べる特典」「空港ラウンジサービス」などがある。
最高5,000万円の旅行保険に加えて、ショッピング保険がある点も魅力だ。
ポイントアップ特典や年間利用ボーナスなどで実質還元率も高く、年間数百万円のカード利用をする人は年会費の元を取りやすい。
ただし、年会費524円(税込)のスタンダードと比べて、ゴールドは年会費11,000円(税込)かかる。
年間100万円以上利用しない場合、ボーナスが付与されず年会費分が負担になる点に注意しよう。
また、切り替え時は新規発行が必要となる。Suica残高、定期券の引き継ぎや支払い設定の変更は忘れず実施しよう。
メリット・デメリットをまとめると、ゴールドへの切り替えがおすすめなのは「年間利用額が100万円以上の人」「新幹線を頻繁に利用する人」などだ。
年会費の元を取れる見込みがある人は、スタンダードからゴールドへ切り替えて特典を大いに活用してほしい。
ビューカードゴールドの切り替えに関するQ&A
