- スワップポイントの仕組みがわからない
- スワップポイントでどうやって利益を出すのか知りたい
- スワップポイントがいつ、どれくらいもらえるのか知りたい
FX取引をしていて、「スワップポイント」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
しかし、日常生活で馴染みのない言葉なので、「スワップポイントの意味がわからない」「スワップポイントで稼ぐ方法を知りたい」など基本的な内容で悩んでいるかもしれない。
そこで本記事では、FXにおけるスワップポイントの意味や受け取るタイミングを解説した後、利益を狙う方法を説明する。
計算方法や実際に受け取ったり支払ったりするスワップポイントの金額も算出しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
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FXのスワップポイントとは?

ここでは、FXにおけるスワップポイントについて解説する。発生するタイミングや実際の値も説明しているので、ぜひ確認して理解を深めていただきたい。
そもそもの言葉の意味
スワップポイントとは、FXのトレードにおいて異なる通貨の金利の差にもとづいて発生する利益またはコストのことだ。
FXでは通貨ペアを売買するが、各国の通貨には異なる金利が設定されている。
異なる通貨ペアの金利の違いがスワップポイントとして計算され、ポジションを持っていれば毎日発生する。
つまり、金利が高い通貨を購入し、金利が低い通貨を売るトレードではスワップポイントを得られるわけだ。
一方で、金利が低い通貨を購入して金利が高い通貨を売るトレードではスワップポイントを支払うことになる。
なお、スワップポイントはFX会社が独自に設定しているため、同じ通貨ペアでも使用するFX会社によって少しずつ値が異なる。
主要なFX会社における米ドル円の値を以下の表にまとめているので、ぜひチェックしていただきたい。
FX会社 | 米ドル/円の買い(2024年10月1日) | 米ドル/円の売り(2024年10月1日) |
---|---|---|
DMM FX | 197 | -200 |
松井証券FX(MATSUI FX) | 197 | -237 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 194 | -194 |
LINE FX | 193 | -203 |
みんなのFX | 200 | -210 |
各FX会社は10,000通貨単位の取引を基準にスワップポイントを発表している。
つまり、DMM FXユーザーが米ドル円で10,000米ドルを2024年9月30日に購入した場合、翌日の10月1日までポジションを持っていれば197円の利益を得られるわけだ。
それぞれのFX会社は営業日ごとにスワップポイントを発表していて、違う値になることもある。
スワップポイントをメインに取引をおこなうのであれば、定期的に使用しているFX会社が発表するスワップポイントカレンダーをチェックする方が良いだろう。

FX取引でスワップポイントを受け取るケースと支払うケース
トレードをしている通貨ペアで金利に差があることによって発生するスワップポイントは、買いもしくは売りのどちらでトレードを始めるかで利益にもコストにもなる。
たとえば、金利の高いドルを購入して低金利の円を購入すると、高金利の通貨を保有しているのでスワップポイントを受け取ることができる。
一方で、円を購入してドルを売却する場合は低金利通貨の円でポジションを持つことになり、スワップポイントをコストとして支払うことになるわけだ。
なお、スワップポイントは通貨間の金利の比較に過ぎず、円を購入したからといって必ずしも支払うわけではない。
日本円よりも低い金利の通貨をペアに選択すると、日本円を購入することによって利益を得ることも可能だ。
スワップポイントの具体例
以下の表は、人気のFX会社のDMM FXで取り扱いのある通貨ペアのスワップポイント一覧だ。
通貨ペア | 買い(2024年10月1日) | 売り(2024年10月1日) |
---|---|---|
米ドル/円 | 197 | -200 |
ユーロ/円 | 179 | -182 |
ポンド/円 | 270 | -273 |
豪ドル/円 | 119 | -122 |
ニュージーランドドル/円 | 121 | -124 |
スイスフラン/円 | 70 | -73 |
ユーロ/米ドル | -60 | 57 |
豪ドル/米ドル | -17 | 14 |
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FX取引でスワップポイントを受け取るのはいつ?

通貨間の金利差によって利益にもコストにもなるスワップポイントだが、「毎日付与されるのか」「どのタイミングで受け取れるのか」と疑問に思っている人もいるのではないだろうか。
ここでは、受け取ったり支払ったりする時間を解説する。
また、3日分または4日分のスワップポイントがまとめて受け取れたり支払ったりするケースについても説明しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
通常、スワップポイントは日本時間の午前7時(夏時間では午前6時)に発生する。
この時間は、ニューヨーク市場のクローズ時間と一致する。
このように、スワップポイントは基本的にポジションを保有したまま翌取引日に持ち越した場合に付与されるのだ。
スワップポイントが付与される具体的な時間
多くのFX業者は各営業日のクローズ時点を基準にしているため、翌取引日にポジションを持ち越した場合、スワップポイントを受け取ることができる。
たとえば、2024年9月30日(月)に米ドル円で買い取引をおこない、ポジションを2024年10月1日(火)に持ち越すと受け取れる仕組みだ。
もし米ドル円の売り取引であれば、このタイミングでスワップポイントを支払うのだ。
なお、FX会社の営業終了時間は夏と冬によって異なる。たとえば、DMM FXのクローズ時間は夏時間なら午前6時、冬時間なら午前7時だ。
また、FX会社によってもクローズ時間は違う。主要なFX会社の取引終了時間は以下の表にまとめているので、ぜひチェックしていただきたい。
FX会社 | 夏時間のクローズ時間 | 冬時間のクローズ時間 |
---|---|---|
DMM FX | 午前6時 | 午前7時 |
松井証券FX(MATSUI FX) | 午前5時55分 | 午前6時55分 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 午前6時 | 午前7時 |
LINE FX | 午前5時50分 | 午前6時50分 |
みんなのFX | 午前5時50分 | 午前6時50分 |
3日分もしくは4日分のスワップポイントがまとめて付与されるケース
毎日発生するスワップポイントだが、週末や祝日が絡むケースでは3日分もしくは4日分がまとめて付与されるケースがある。なぜなら、FX市場が土日祝日は休場するためだ。
取引が行われない土日祝日は資金の受渡日にならないため、通常の週末では土日の休場分を含めた3日分がスワップポイントとして発生する。
なお、多くのFX業者では水曜日のクローズ時間をまたいだ木曜日の朝を迎えると、スワップポイントが支払われたり付与されたりする。
また、祝日が絡むと3日分以上がまとめて発生するケースもあるため、ポジションを保有するタイミングがトレードにおける利益やコストに影響を及ぼすことを覚えておいていただきたい。
受け取ったスワップポイントは現金化も可能
トレードで受け取ったり支払ったりしたスワップポイントは、為替差益に追加して反映される。
つまり、スワップポイントを受け取った場合は為替差益以上に利益が出るのに対して、支払った場合は為替差益よりも利益が小さくなるのだ。
なお、FX業者によっては、ポジションを決済しないまま受け取ったスワップポイントを現金化することもできる。
そのため、引き出した資金を使って新たにトレードをしたり生活費に充てたりと、自身の好きなように使うことが可能だ。
ただし、FX業者によっては最低出金額や手数料を設定しているケースがあるため、出金時にはあらかじめ取引条件を確認しておいていただきたい。
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スワップポイントを活用してFXで利益を出す方法

FXは為替の値動きで利益を狙う投資法だと考えている人も多いだろうが、スワップポイントでも利益を出すことができる。
ボラティリティ(価格変動)の大きい為替レートと違って安定しているため、上手に活用することで長期的な利益を狙えるだろう。
特にスキャルピングやデイトレードといった短期売買ではなく、長期的にポジションを保有する投資家にとって非常に有効な投資手法である。
ここでは、通貨間の金利差を効果的に活用してFXで利益を出す方法を見ていこう。
長期的に高金利の通貨を保有する戦略
堅実に利益を積み重ねやすいスワップポイントを狙うなら、長期的に、米ドルやユーロといった高い金利通貨を保有する戦略がおすすめだ。
なぜなら、金利が高い通貨を保有していれば、持っているだけで安定して利益を得られるためだ。
たとえば、米ドルやユーロ、ポンドなどの高い金利の通貨を低い金利の通貨とのペアで購入すれば、毎日高いスワップポイントを受け取ることができる。
スワップポイントは毎日入ってくるため、長期的に保有すれば安定して利益を得られるだろう。
また、高い金利の通貨を選択するメリットはほかにもある。
金利は変更されるものなので、長期的に保有していると通貨ペアとの立場が入れ替わるケースがあるが、最初に大きく差が開いていれば逆転が起こりにくいのだ。
なお、スワップポイントで安定して利益を得ていても、為替が大きく動いて通貨価値が下がると損失が膨らんでしまう。
そのため、トレードをしている間も、定期的に為替レートをチェックしていただきたい。
高金利通貨の価値が大幅に下がる前に決済できるように、事前に指値注文を入れておくのもリスク管理の選択肢として考えられるだろう。
通貨ペアごとのスワップポイントが高いものを選ぶ戦略
スワップポイントで利益を狙うなら、以下の表を確認して利益を得やすい通貨ペアを選ぶ戦略も有効だ。
通貨ペア | 買いスワップポイント(2024年10月1日) | 売りスワップポイント(2024年10月1日) |
---|---|---|
米ドル円 | 197 | -200 |
ユーロ円 | 179 | -182 |
ポンド円 | 270 | -273 |
豪ドル円 | 119 | -122 |
ニュージーランドドル円 | 121 | -124 |
スイスフラン円 | 70 | -73 |
ユーロ米ドル | -60 | 57 |
豪ドル米ドル | -17 | 14 |
たとえば、米ドル円やユーロ円、ポンド円で10,000通貨の取引をすれば、たいていのFX会社で毎日約200円のスワップポイントを獲得できる。
米ドル円のトレードでは米ドルを保有するだけで利益を得られるため、再現性高く稼げるだろう。
かつてはメキシコペソ円やトルコリラ円、南アフリカランド円なども利益を狙いやすい通貨ペアとして知られていたが、現在は米ドル円やユーロ円と比較すると高いとは言えない。
また、メキシコペソやトルコリラ、南アフリカランドは為替レートの変動が激しく、スワップポイント以上に為替で損失が膨らむ恐れもある。
リスクをコントロールしてFX投資をしたいのであれば、これらの通貨が絡む通貨ペアは避けるべきだろう。
米ドル円やユーロ円、ポンド円にもリスクがあるが、重大な政策決定や指数発表を除けば比較的レートが安定していてリスクを管理しやすい。
スワップポイントにも税金がかかる
スワップポイントにも税金がかかるため、利益を得た場合は確定申告をする必要がある。
株式や投資信託などの取引で利用する「特定口座(源泉徴収あり)」の口座を利用すれば、入金時に税金が源泉徴収されるので確定申告は不要だ。
しかし、FX取引での為替差益やスワップポイントの利益は自動で税金が計算されておらず、確定申告をして利益の約20%を納税しなければならない。
なお、スワップポイントで利益が出ている場合でも、為替差益によって損失が出ているなら相殺可能だ。
これを損益通算と言い、FX全体で収支を合算することで課税額が減ることもあるだろう。
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スワップポイントの計算方法と実際の金額例

「スワップポイントでどのくらい稼げるかイメージできない」という人も多いだろう。そこでここでは、米ドル円とユーロ円、ユーロドルで実際に獲得できる金額について解説する。
取引量ごとに発生するスワップポイントをまとめているので、イメージを掴む際に役立てていただきたい。なお、スワップポイントはDMM FXの2024年10月1日の値を使用する。
米ドル/円
米ドル円は、FX取引においてトップクラスの人気を誇る通貨ペアだ。取引量が多く流動性が高いため、FXにおける手数料であるスプレッドが狭いという特徴がある。
なお、米ドル円では米ドルの方が高金利なので、米ドルの購入取引だと利益が出るのに対し、売却取引ではコストを支払うことになる。
米ドル円の取引量に応じたスワップポイントは以下の通りだ。
取引量 | 買い | 売り |
---|---|---|
10,000通貨 | 197 | -200 |
50,000通貨 | 985 | -1,000 |
100,000通貨 | 1,970 | -2,000 |
ユーロ円
ユーロ円は円が絡む場合に限定すると、米ドル円の次に取引量が多い通貨ペアだ。ユーロの方が高金利なので、ユーロを保有していればスワップポイントを受け取れる。
ユーロ円の取引量に応じたスワップポイントは以下の通りだ。
取引量 | 買い | 売り |
---|---|---|
10,000通貨 | 179 | -182 |
50,000通貨 | 895 | -910 |
100,000通貨 | 1,790 | -1,820 |
ポンド円
ポンド円は、イギリス通貨のポンドと円の取引だ。米ドルや円、ユーロと比較するとポンドはボラティリティが大きく、為替レートが動きやすい。
またイギリスの政治情勢や経済政策からも影響を受けやすいため、米ドル円やユーロ円よりもスワップポイントが変わりやすいと言えるだろう。
取引量 | 買い | 売り |
---|---|---|
10,000通貨 | 270 | -273 |
50,000通貨 | 1,350 | -1,365 |
100,000通貨 | 2,700 | -2,730 |
なお、実際に受け取れたり支払ったりするスワップポイントの金額は、(保有通貨数量÷100)×FX業者が発表するスワップポイントで求められる。
この計算式がわかっていれば、ほかの通貨ペアでも自身でスワップポイントを計算可能だ。
DMM FXの2024年10月1日の値(米ドル円)で50,000通貨の米ドルを保有している場合、(50,000÷10,000)×197円=985円のスワップポイントを受け取ることができる。
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FXはスワップポイントを意識して堅実に利益を狙おう

スワップポイントとは、FXのトレードにおいて異なる国の通貨の金利差によって発生する利益やコストのことだ。
2つの通貨を取引するFXでは、それぞれの通貨に異なる金利が設定されていて、その金利差で利益を得たりコストを支払ったりする。
もし高い金利の通貨を保有しているのであればスワップポイントを受け取り、低い金利の通貨を保有しているのであれば支払う仕組みだ。
またスワップポイントは、レートの値動きで獲得できる為替差益と並んでFXで稼ぐために重要な要素である。
特にスワップポイントで利益を狙いたいのであれば、米ドルやユーロといった金利の高い通貨を長期的に保有するのが適した選択肢と言えるだろう。
なお、スワップポイントは通貨ペアだけではなく、以下のようにFX業者によっても異なる。
FX会社 | 米ドル円の買い(2024年10月1日) | 米ドル円の売り(2024年10月1日) |
---|---|---|
DMM FX | 197 | -200 |
松井証券FX(MATSUI FX) | 197 | -237 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 194 | -194 |
LINE FX | 193 | -203 |
みんなのFX | 200 | -210 |
そして週末や祝日が絡むと3日分、4日分をまとめて受け取ったり支払ったりするケースもある。したがって、利益を狙うなら取引タイミングを意識していただきたい。
そしてこれからFXを始めるのであれば、信頼できる会社を選択し、スワップポイントを狙った取引をしてみてはどうだろうか。
オンラインで口座開設が完了するFX会社も増えているので、誰でもFXを始めやすくなっている。
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