- クレジットカードの審査基準を教えてほしい
- クレジットカードの審査から発行までの流れを教えてほしい
- クレジットカードの審査落ちの原因と対処法を教えてほしい
新たにクレジットカードを発行したいものの、入会審査に通るか不安な方は多いだろう。
実際、審査は申込者の支払能力を確認する観点で必須であり、審査基準を満たせていないと通過するのは難しい。
そこで、本記事では入会審査に関する基準や審査で落ちてしまう原因などについて解説する。
この記事を読めば、入会審査に関する全貌がわかり、審査基準を理解した上でスムーズなカード発行ができるためぜひ参考にしてほしい。
審査なし・甘いクレジットカードは存在しない!

まずは、審査なし・審査が甘いクレジットカードは存在しないという事実を知ってほしい。
なぜなら、決済した後に利用者が支払いできないと、カード会社が損失を被る可能性があるからだ。
具体的には、支払いでは後払い方式が採用されており、利用者が店舗で決済を行うとカード会社が代金を立て替えて支払いを行う運用となっている。
つまり、入会審査は申込者の支払能力を確認する観点で重要で、後払い運用は利用者とカード会社の信頼により成立しているのだ。
なお、銀行融資などのように、サービス提供者が損失を被る可能性があるものは基本的に審査が必要となる。
新規発行では審査が必須であり、通過できてはじめて利用できるようになると認識しておこう。
クレジットカードの審査難易度を左右するのは何?

審査なしのカードが存在しないことはわかったものの、審査の難易度は何によって左右されるのか気になっている方は多いだろう。
本章では、審査の難易度が変わりうる次の2つの項目について解説する。
- カード会社
- カードランク
これらの内容について知っておくことで、審査の通過しやすさに関する知識を深めて効率的な手続きが可能だ。
それぞれの項目の詳細について、以下で順番に見ていこう。
カード会社
審査の通過しやすさは、発行するカード会社によって異なる。
その理由は、審査の通過しやすさはこれらの設定を行っているカード会社によって異なるからだ。
例えば、A社の審査に落ちてもB社の審査は通過するということは、十分にあり得る。
ただし、各カード会社では審査の基準が非公表なことに注意してほしい。
カード会社によって審査の通過しやすさが異なるものの、審査が厳しいなどと明言するのは難しいことを押さえておこう。
カードランク
審査の通過しやすさは、カードのランクによっても異なる。
なぜなら、カードのランクが高くなるほど審査の通過が厳しくなる傾向があるからだ。
各カードのランクには、以下のような種類がある。
- ブラック
- プラチナ
- ゴールド
- 一般
カードランクが高いものほど利用限度額が高くなるのが特徴だ。
例えば、楽天カードのランクに応じた利用限度額は次のとおりだ。
楽天カードのランク | 利用限度額 |
---|---|
楽天ブラックカード | 300万円〜1,000万円 |
楽天プレミアムカード(プラチナ相当) | 〜300万円 |
楽天ゴールドカード | 〜200万円 |
楽天カード | 〜100万円 |
利用限度額が高いハイランクのカードを保有するには、利用者の支払能力とカード会社からの信用が必要なことがわかる。
よって、ランクが高くなるほど審査の基準も厳しくなるのだ。
これらの内容を踏まえた上で、慎重に応募するようにしよう。
クレジットカードの審査基準とは

カード会社やランクによって審査の通過しやすさが変わることはわかったが、審査基準についても知りたいという方もいるだろう。
しかし、具体的な審査基準はどのカード会社でも基本的に公開されていない。
ただし、以下の2点について重点的に確認されることを押さえておいてほしい。
- 信用情報
- 属性情報
これらの内容を押さえておくことで、審査を効率的に攻略可能だ。
それぞれの内容について、以下で順番に見ていこう。
信用情報
カードを発行するにあたって、申込者の信用情報が重要視される。
なぜなら、信用情報は過去の取引実績などを登録した個人の情報であり、申込者に返済能力があるかを判断する重要な指標の一つとなるからだ。
例えば、信用情報としては以下のような内容が挙げられる。
項目 | 内容 | 登録期間 |
---|---|---|
本人を特定するための情報 | 氏名 生年月日 性別 住所 電話番号 勤務先 勤務先電話番号 運転免許証等の記号番号等 | 契約内容に関する情報等が登録されている期間 |
契約内容に関する情報 | 登録会員名 契約の種類 契約日 貸付日 契約金額 貸付金額 保証額等 | <契約日2019/9/30以前> 契約継続中及び完済日から5年を超えない期間 <契約日2019/10/1以降> 契約継続中及び契約終了後5年以内 |
返済状況に関する情報 | 入金日 入金予定日 残高金額 完済日 延滞等 | <契約日2019/10/1以降> 契約継続中及び契約終了後5年以内 |
取引事実に関する情報 | 債権回収 債務整理 保証履行 強制解約 破産申立 債権譲渡等 | <契約日2019/9/30以前> 当該事実の発生日から5年を超えない期間 (ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間) <契約日2019/10/1以降> 契約継続中及び契約終了後5年以内 (ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年以内) |
申込みに関する情報 | 本人を特定する情報(氏名、生年月日 電話番号及び運転免許証等の記号番号等) 並びに申込日及び申込商品種別等 | 照会日から6ヵ月以内 |
返済に関する残高金額や延滞の有無、債務整理を行っているかなどの情報があることがわかるだろう。
審査では、JICCなどの信用情報機関にカード会社が照会を行って申込者の信用情報を確認する。
信用情報に傷がある場合、審査で落ちてしまう可能性が高いことを押さえておこう。
属性情報
カードを発行する際、属性情報も重要といえる。
その理由は、属性情報は申込者個人に関する情報であり、申込者の返済能力を確認する有効な指標だからだ。
例えば、属性情報には以下のような内容が挙げられる。
- 氏名
- 住所
- 勤務先
- 年収
- 勤続年数
- 雇用形態
- 家族構成など
年収や雇用形態などから申込者の収入や返済能力を判断していることが推測できるだろう。
自身の属性を事前に把握した上で応募手続きをしよう。
クレジットカードの審査に必要なもの

クレジットカードの審査概要は理解できたものの、具体的に審査に必要なものがわからずに困っている方もいるだろう。
本章では、審査に必要な以下の3点について解説する。
- 本人確認書類
- 収入証明書
- 引き落とし口座情報
これらの内容を事前に押さえておくことで、万全の体制で発行手続きが可能だ。
それぞれの内容について、以下で順番に見ていこう。
本人確認書類
本人確認書類とは、氏名や住所などの個人情報が記載されている官公庁が発行した書類のことだ。
審査では、本人確認書類を提示することで第三者によるなりすましや不正取引を防止できる。
具体的な本人確認書類は、以下のとおりだ。
- 運転免許証
- マイナンバー書類
- 健康保険証
- 住民票の写し
- 公共料金の領収書など
本人確認書類を提出する際は、申込情報と不整合がないことを確認しよう。
また、これらの書類を事前に用意しておくことも、スムーズな手続きを行う観点で重要だ。
収入証明書
収入証明書とは、個人の収入を証明する書類の総称のことだ。
収入証明書を申込者が提出することで、カード会社は申込者に返済能力があるのかを確認できる。
具体的な収入証明書は、以下のとおりだ。
- 給与明細書
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 納税通知書など
カード会社から収入証明書の提出を求められるケースとしては、以下のようなものがある。
- 1社からの借入希望額が50万円を超える場合
- 他社を含めた借入残高の合算額が100万円を超える場合
借入金額によって書類が必要になるケースがあることがわかるだろう。
申込先からこれらの提出を求められた場合、速やかに送付できるようにしておこう。
引き落とし口座情報
審査では、引き落とし口座情報も必要となる。
なぜなら、引き落とし口座情報がないとカードの利用金額を引き落としできないからだ。
銀行の通帳など、口座番号や口座名義が分かるものを用意しておくことをおすすめする。
なお、銀行の預金残高は審査には影響しないため、安心してほしい。
引き落とし口座情報を事前に把握し、応募の際にスムーズな手続きを行おう。
クレジットカードの審査〜発行までの流れ

入会審査において何が必要になるかは把握できたものの、応募してからカード発行までどのような流れなのかイメージできていない方もいるだろう。
本章では、申し込みから発行までの流れについて解説する。
具体的な流れは以下の3ステップだ。
- 入会申し込み
- 審査
- カード発行
これらの流れを知っておくことで、発行手続きをスムーズかつ効率的に実行できる。
それぞれのステップについて、以下で順番に見ていこう。
STEP1:入会申し込み
まずは、カード会社の公式サイトから入会申し込みを行う。
Webフォームの申し込みでは、以下の内容を入力するのが一般的だ。
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 支払い口座情報など
申し込みにあたっては本人確認書類が必要となり、ケースに応じて収入を証明する書類の提出を求められることがある。
これらの書類を準備してから申請手続きをすることで、スムーズな手続きが可能だ。
STEP2:審査
入会申請が完了すると、カード会社にて発行の審査が行われる。
入会申請の際に誤った情報や嘘の内容を入力すると、審査が遅延するケースや審査に通過できないケースが考えられるため注意してほしい。
審査期間は、一般的に1〜2週間程度かかることを押さえておこう。
審査が完了すると、登録したメールアドレスや電話番号にカード会社からの連絡がくる運用だ。
STEP3:カード発行
審査に通過すると、カードが発行される。
カードが手元に届いたら、以下の対応を行おう。
- 種類を確認する
- 契約内容をチェックする
- 裏面に署名する
- 暗証番号を設定・確認する
必要に応じて、カード会社のオンラインサービスに登録することで、よりスムーズな利用が可能だ。
申請から発行までの流れを押さえ、効率的に手続きを実施しよう。
クレジットカードの審査落ちの原因とは

クレジットカードを新規発行するにあたって、なぜ審査で落ちてしまうのか気になっている方は多いだろう。
本章では、以下の審査落ちする原因5選について解説する。
- カード会社の条件を満たしていない
- 申請内容に不備がある
- 以前に支払いを遅延したことがある
- 数種類のカード会社に短い期間で申請している
- 在籍確認ができていない
これらの原因を知っておくことで、審査落ちする確率を減らすことが可能だ。
以下でそれぞれの対処法を含めて、順番に見ていこう。
カード会社の条件を満たしていない
カード会社の条件を満たしていないと、審査落ちすることになる。
ただし、カード会社の審査基準は基本的に公表されていないため、詳細について知るのは困難だ。
ただし、年齢制限や本人に収入があるかなどを条件として公表しているカード会社もある。
申請をする前に、発行条件があるか確認するようにしよう。
申請内容に不備がある
申請内容や提出した書類に不備があると、審査に落ちてしまう。なぜなら、これらの不備があるとカード会社で正確な審査ができないからだ。
例えば、申請内容と提出書類に相違がある場合などが挙げられる。申請や書類提出は慎重に実施するようにしよう。
以前に支払いを遅延したことがある
以前に支払いを遅延したことがあると、審査で通らない場合がある。その理由は、過去に支払い遅延があると返済能力がないと判断される可能性が高いからだ。
また、支払い遅延などの情報は信用情報登録機関に登録される。カードの発行を見据え、支払いは普段から遅延しないよう心がけよう。
数種類のカード会社に短い期間で申請している
数種類のカード会社に対して短い期間で申請している場合、審査落ちすることがある。
なぜなら、審査では他社でに申請しているかを確認しており、数種類の申請により資金繰りに困っていると判断される可能性があるからだ。
複数社への申請を希望するなら、6ヶ月以上の期間を空けた上で応募することをおすすめする。
在籍確認ができていない
審査落ちする原因として、在籍確認ができていないことも挙げられる。
在籍確認は、一般的に勤務先への電話により実施される。
なお、在籍確認は勤務先などへの電話で主に行われるものの、担当者名で電話してくれるなどプライバシーに配慮してくれる場合が多い。
在籍確認を確実に行い、発行をスムーズに行おう。
クレジットカードの入会審査は信用情報などが重要!

本記事では、クレジットカードの入会審査や審査落ちする原因などについて解説した。
結論として、審査なしや審査が甘いカードは存在しない。
また、審査の通過しやすさはランクなどによって異なり、過去の支払い状況などが重視される。
審査落ちを防止するにあたり申請や書類提出を不備なく行い、在籍確認を確実に行うなどの対応が有効だ。
新規でカード発行を検討している場合、これらの内容を踏まえた上でスムーズに手続きを行おう。