- JCBプラチナの審査基準が知りたい
- JCBプラチナの審査通過のコツが知りたい
- JCBプラチナの審査に落ちるケースが知りたい
JCBプラチナは、日本発の国際ブランドである「JCB」が発行しているハイステータスなカードだ。
発行を検討しているが、「申し込み前にどのような審査基準が設定されているのか」や「審査通過のコツが知りたい」と考えている人も多いのではないだろうか。
また、JCBプラチナの審査に落ちるケースを把握したうえで、審査に臨みたい人もいるだろう。
そこで本記事では、JCBプラチナの審査難易度や審査通過のコツ、審査に落ちる理由などについて詳しく解説する。
本記事を読み終える頃には、JCBプラチナの審査における知識が豊富になり、スムーズにカード発行が完了するだろう。
JCBプラチナの審査は厳しい?必要な年収は?

「JCBプラチナ」と聞くとステータスの高いカードであるとイメージできるため、審査に通るか不安と感じる人も多いだろう。
カード発行前に不安を払拭するために、本項ではカードランクの視点から見た審査難易度と想定年収について詳しく紹介する。
- カードランクの視点から見た審査難易度を推測
- 必要な想定年収を推測
カードランクの視点から見た審査難易度を推測
JCBプラチナのカードランクはブラックカードに次ぐハイランクのカードに定められており、一般的に審査難易度の高いカードだと予測できる。
JCBが提供しているランクごとで予想されるカードの審査難易度は、次の通りだ。
ブラックカード | JCBザ・クラス |
---|---|
プラチナカード | JCBプラチナ |
ゴールドカード | JCBゴールドカード JCB GOLD EXTAGE |
一般カード | JCB一般カード JCB CARD W JCB CARD S |
JCBプラチナはゴールドカードや一般カードよりも高いランクに位置づけられているため、安定収入がないと審査に通らない可能性が高い。
そのため、会社員や公務員など安定した雇用形態でないと、審査に通る確率が低いことが予想できるだろう。
必要な想定年収を推測
JCBプラチナの公式サイト内に必要な年収は記載されていないが、年収500万円以上を確保していると審査に通る可能性が高い。
また、年収400万円台の場合でも通過する場合があり、JCBゴールドで実績を積んでいると審査に通る可能性がさらに高くなる。
年収300万円台は審査に通るかギリギリのラインではあるが、年収400万円台と同じくJCBゴールドの実績があると審査に通る場合がある。
そのため、ハイステータスなカードであるとはいえ、比較的発行できる可能性が高いカードだといえるだろう。
JCBプラチナの審査基準とは

JCBプラチナは審査基準を公式サイト内で公表していないものの、既存情報からある程度推測できる。
審査の際に使われる情報を紹介するため、自分が審査に通る可能性があるか判断する材料にしてほしい。
- 属性情報
- 信用情報
- インビテーションなしでも申し込める
属性情報
JCBプラチナの審査に通るためには、属性情報が安定しているかがカギを握る。
属性情報とは、クレジットカードの利用料金の支払能力を持っているかを見極めるための申込者個人に関する情報のことだ。
確認される情報は、主に次の項目が挙げられる。
- 年齢
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数
- 雇用形態
- 家族構成
- 住居形態(持ち家または賃貸)
- 居住年数
JCBプラチナは20歳以上で継続的に安定した収入が求められているため、属性情報が重要視されていることが予測できる。
そのため、年齢や年収などの属性情報を安定させることが、審査通過への近道となるのだ。
信用情報
JCBプラチナの審査に通るには、信用情報にキズが付いていないことが重要となる。
信用情報とは、クレジットカードやローンの申し込みや契約に関する情報で、客観的な取引事実を登録した個人情報のことだ。
登録されている情報は、主に次の項目が挙げられる。
- 申し込み・契約内容
- 支払状況
- 借入金額
- 借入状況
- 過去の滞納・延滞有無
信用情報にクレジットカードやローンの支払いを遅延した履歴が登録されていると、最低でも5年間は申し込めない。
信用情報は現状の申し込みのみならず将来的な申し込みにも悪影響を及ぼす危険性が高いため、期日までに支払い続けることが重要だ。
インビテーションなしでも申し込める
JCBプラチナはインビテーション(招待)が必須ではないため、気軽に申し込める。
プラチナカードの中にはゴールドカードの利用実績に応じてインビテーションが届く場合がある一方で、JCBプラチナは公式サイトから申し込み可能だ。
そのため、審査担当者から属性情報や信用情報に問題ないと判断されると、発行できる確率が高い。
ただし、JCBプラチナの審査通過に自信が持てない場合は、JCBゴールドの利用実績を積み上げてインビテーションを狙うのも1つの手段だ。
JCBプラチナの審査通過のコツ

JCBプラチナの審査は厳しいとはいっても、審査に通るコツを把握していれば、無事にカードを発行できる可能性が高まる。
カードの発行を検討している場合は、本項で審査通過のコツを確認して申し込むことをおすすめする。
- 良好なクレヒスを構築する
- 申し込むカードを1枚に絞る
- キャッシング枠の申し込みは避ける
良好なクレヒスを構築する
JCBプラチナの審査に通るためには、良好なクレヒスを構築しておくことが必須となる。
クレヒスとは、クレジットヒストリーの略称でクレジットカードやローンの利用履歴に基づく信用情報のことだ。
良いクレヒスを構築するには、クレジットカードやローンなどの毎月の支払いに遅延を発生させないことが重要だ。
一方、クレジットカードやローンなどの支払いに遅延が発生してしまうと、クレジットカードの発行やローンの契約ができない。
そのため、携帯電話やサブスクなどの少額支払いであったとしても、遅れなく支払い続けることがJCBプラチナ発行のカギを握る。
申し込むカードを1枚に絞る
JCBプラチナを発行する際は、申し込むカードを1枚に絞って、多重申し込みをしないことが重要だ。
審査に落ちた場合に備えて別のカードに申し込みを行うと、審査担当者から「同時に複数のカードを発行しようとしている」と見なされる危険性が高い。
また、クレジットカードを同時申し込みした履歴は信用情報に登録され、最低でも半年間は申込履歴が登録される。
信用情報に多重申し込みの履歴が登録されてしまうと、審査に落ちるリスクが高くなるため、避けるのが得策だ。
そのため、JCBプラチナに申し込む際は、他社カードを同時に申し込まないことを心に留めておこう。
キャッシング枠の申し込みは避ける
JCBプラチナの審査に通る確率を上げるためには、キャッシング枠への申し込みを避けるのが得策である。
キャッシング枠とは、ショッピング枠とは別に設定されているクレジットカードで現金を借りる枠のことだ。
申し込み時にキャッシング枠の設定を希望すると、ショッピング枠とは別の審査が行われ、審査に落ちる危険性が高くなる。
また、他社からすでにお金を借りている場合は、「お金を借りる目的でカードの発行を試みている」と判断されかねない。
そのため、申し込み時におけるキャッシング枠は、0円に設定するのが無難だ。
JCBプラチナの審査に落ちる理由

JCBプラチナの審査では不適切な手続きをすると、思わぬ理由で審査に落ちてしまう危険性がある。
審査に際に後悔しないためにも、本項で審査に落ちる理由をあらかじめ把握しておこう。
- 申し込み内容に誤りや虚偽申告がある
- 信用情報に問題がある
- 加入資格を満たしていない
申し込み内容に誤りや虚偽申告がある
申し込み時の年収・勤務先・勤続年数などの内容に誤りや虚偽申告があると、審査に落ちる危険性が高い。
申し込み内容に誤りや虚偽申告が発覚すると、過失や故意にかかわらず、「審査に通るために悪質な行為をした」と見なされる場合がある。
「審査に通りたい」という気持ちから申し込み内容に誤りや虚偽申告をすると、今後の審査にも悪影響を及ぼすリスクが高い。
特に年収や他社からの借入状況などの項目に誤りや虚偽申告が見つかると、「返済能力に問題がある」と疑われやすい。
そのため、過失や故意にかかわらず、1項目ずつていねいに申し込み内容を入力することが必須だ。
信用情報に問題がある
過去に携帯電話・奨学金・サブスク・各種ローンなどの支払いを遅延した履歴がある場合は、審査に落ちる危険性が高い。
信用情報に問題があると最低でも5年間信用情報機関に登録されるため、履歴がある間に申し込んでも審査に通らないのだ。
信用情報機関に金融事故が登録されている間に申し込んだとしても、かえって心証を悪くすることになりかねない。
また、クレジットカードやローンを支払った履歴がまったくない場合も、返済能力が判断できず審査の際に不利になる可能性がある。
そのため、審査に通る確率を上げるためにも毎月遅れなく支払ったり、支払い履歴を残したりすることが重要だ。
加入資格を満たしていない
JCBプラチナに限ったことではないが、加入資格を満たしていないと審査には通らない。
JCBプラチナで定められている加入資格は、次の通りだ。
上記の加入条件から20歳未満の人や申込者本人に安定した収入が見込めない人は、申し込めない規定となっている。
JCBプラチナに申し込む際は、最低でも年齢と収入の条件を満たしてから申し込まなければならないのだ。
JCBプラチナの審査に落ちた際の対処法

JCBプラチナの審査に向けて対策を講じていたものの、何らかの理由により審査に落ちてしまう場合がある。
審査に落ちた際にどのような対策を取れば良いのか紹介するので、該当している人は参考にしてほしい。
- 下位ランクのカードでクレヒスの実績を積む
- 審査に落ちた時から6ヵ月空けて再申し込みする
下位ランクのカードでクレヒスの実績を積む
JCBプラチナの審査に落ちた場合は、下位ランクに位置付けられているカードでクレヒスの実績を積むのが効果的だ。
インビテーション(招待)なしで申し込める下位ランクカードの例は、次の通りだ。
- JCB CARD W
- JCB CARD W plus L
- JCB CARD S
- JCBゴールド
- JCB GOLD EXTAGE
上記の下位ランクカードを利用して毎月遅れなく支払いを続ければ、JCBプラチナの審査に通る確率が上がることが予想される。
特にJCBゴールドを発行するとインビテーションが届く可能性があるため、JCBプラチナを発行したい場合に有効な手段だ。
審査に落ちた時から6ヵ月空けて再申し込みする
JCBプラチナの審査に落ちた場合は、落ちたタイミングから6ヵ月を空けて再申し込みすることをおすすめする。
審査に落ちた情報は信用情報機関に少なくとも6ヵ月間登録されるため、半年間再申し込みをしても審査に通らない可能性が高い。
万が一、6ヵ月未満の間に申し込むと「お金に困って申し込んだ」と見なされて、今後の審査が不利に働くリスクがある。
また、年収や勤続年数などが原因で審査に落ちたと判断した際は、年収500万円以上や勤続年数3年以上など、条件を満たす努力が必要だ。
なお、信用情報が原因で審査に落ちた可能性がある場合は、信用情報機関が提供している「情報開示」を利用する方法を試す価値がある。
JCBプラチナの審査の流れ

JCBプラチナはステータス性の高いカードであるとはいえ、インビテーション(招待)なしで申し込める利便性に優れたカードだ。
他社が取り扱うプラチナカードの中にはインビテーションが必須となるクレジットカードもあるが、JCBプラチナカードは自分の意思で自由に申し込める。
ただし、申し込む際は他社プラチナカードと同様に、申し込み条件や必要書類を事前に把握しておく必要がある。
スムーズにカードを発行できるために、本項で申し込み条件や必要書類、申し込みからカード発行までの流れを詳しく解説する。
申し込み条件
公式サイトに掲載されているJCBプラチナの申し込み条件は、次の通りだ。
申し込み対象年齢は2024年12月3日より25歳以上から20歳以上に引き下げられており、以前よりもカード発行のハードルが下がっている。
また、具体的な年収は掲載されていないが、安定した収入が求められているため、最低でも年収300万円以上が望ましいといえる。
申し込み条件に加えて、信用情報に問題がないかも確認したうえで審査に臨めば、カード発行ができる可能性が高まるだろう。
申し込み時に必要なもの
申し込みを行う際は必要事項を入力するだけではなく、必要書類を事前に準備しておく必要がある。
本人確認書類として提出が認められている公的書類は、次の通りだ。
- 運転免許証または運転経歴証明書
- マイナンバー(個人番号)カード
- 在留カード
顔写真付き公的書類に加えて、安定した収入があるのかを確認するために次の収入証明書類の提出を求められる場合がある。
- 源泉徴収票
- 納税証明書
- 確定申告書
- 給与明細書
- 青色申告決算書
- 収支内訳書
- 課税証明書(所得証明書)
本人確認書類および収入証明書類は、いずれも準備をするのに時間がかからない証明書であるため、あらかじめ準備しておくとスムーズにカードを発行できるだろう。
申し込みからカード発行までの流れ
JCBプラチナはハイステータスなカードではあるが、申し込みからカード発行までが比較的簡単に完了する。
申し込みからカード発行までの流れを把握するためにも、本項であらかじめチェックしておこう。
- 申し込み方法を選択する
- 必要事項を入力する
- 必要書類を提出する
- 入会審査
- カード発行・受け取り
① 申し込み方法を選択する
JCBプラチナの公式サイトにアクセスすると、「ナンバーレスを申し込む」または「カード番号ありを申し込む」を選択可能だ。
ナンバーレスで申し込むと最短5分でカード番号が発行され、すぐにネットショッピングや店舗で利用できる。
また、ナンバーレスは発行スピードがカード番号ありよりも早く、不正利用をされるリスクを軽減できる効果がある。
なお、即時判定の受付時間は9時〜20時に設定されているため、受付時間を過ぎた場合は翌日受付扱いとなることに注意が必要だ。
② 必要事項を入力する
「カード申し込みフォーム」が表示されたら、必要事項の入力を開始する。
入力する主な項目は、次の通りだ。
入力事項 | ●氏名 ●生年月日 ●職業 ●副業の有無 ●年収 ●メールアドレス ●国籍 ●支払口座 |
---|
支払口座を設定した後にさらに必要事項を入力すれば、申し込み完了となる。
なお、1項目でも入力内容を誤ったり、虚偽申告をしたりしてしまうと審査に落ちるリスクが高くなるため、注意して入力する必要がある。
③ 必要書類を提出する
必要事項の入力時は支払口座の登録の他にも、本人確認書類などの必要書類を提出しなければならない。
運転免許証やマイナンバー(個人番号)カードなどの本人確認書類を提出する際は、書類の画像データのアップロードと顔写真を送付するだけで完了する。
スマホで書類の画像データのアップロードや顔写真を送信できるため、仕事の休憩時間や帰宅後のスキマ時間などを活用して気軽に申し込み可能だ。
④ 入会審査
必要事項の入力と必要書類のアップロードが完了すると、申し込み内容に基づいて入会審査が実施される。
審査では年収・勤務先・勤続年数などに加えて、過去の支払い履歴や他社借入状況などを確認したうえでカードを発行するか決定する。
なお、審査結果は、申し込み時に入力したメールアドレス宛に届く仕様となっている。
⑤ カード発行・受け取り
審査に通過すると、カード発行手続きが行われる。
「ナンバーレス」と「カード番号あり」のどちらを選んだとしても、約1週間程度で申し込み時に入力した自宅住所宛に届く。
また、カードを受け取る際は運転免許証・マイナンバー(個人番号)カード・在留カードなどが必要になる場合があるため、あらかじめ用意しておくとスムーズに受け取れる。
JCBプラチナの審査を理解してハイステータスカードを手に入れよう

JCBプラチナは、JCBカードの中でJCBザ・クラスに次ぐハイステータスなプラチナカードだ。
カードランクから見た審査難易度は一般カードやゴールドカードよりも高く、一般的に審査難易度の高いカードだといえる。
想定年収は最低でも300万円以上が必要だと考えられ、500万円以上を確保していると審査に通る確率が高い。
実際の申し込み時における審査基準は、年収・勤務先などが掲載されている属性情報や支払状況・過去の滞納有無などを掲載されている信用情報に基づき審査が実施される。
審査を通過するためには良好なクレヒスを構築することや、申し込むカードを1枚に絞るなど工夫をする必要がある。
一方、申し込み内容に誤り・虚偽申告がある、信用情報に問題あるなどの原因により、審査に落ちる可能性が高い。
万が一、審査に落ちてしまった場合は下位ランクのカードでクレヒスで実績を積んだり、半年間空けて申し込んだりする工夫が必要だ。
JCBプラチナは審査のハードルが高めに設定されているが、審査の概要を理解してハイステータスカードならではの恩恵を受けよう。