- スイングトレードに向いているFX会社が知りたい
- スイングトレードに最適なFX口座の特徴を理解したい
- FXでスイングトレードを効果的に行うための口座選びをしたい
FX取引をする際、スイングトレードという手法を聞いたことがある人は多いのではないか。
本記事では、スイングトレードの概要や取引に最適なFX口座について分析し、解説していく。
まず、スイングトレードについての概念や特徴を説明したあと、スイングに適したFX口座を選ぶステップと、重要なポイントを解説する。
おすすめのFX口座についてはランキング形式で紹介し、個性ある口座をより詳しく紹介していく。
これからスイングトレードを始めたい方や、より良い取引条件を求める方には、口座選びの有益な情報源となるはずだ。
スイングトレードの可能性を引き出すFX口座を見つけ、自信をもって取引に臨んで欲しい。
\ 条件達成で最大100万円キャッシュバック/
スイングトレードのメリット・デメリット

まず、スイングトレードがどのような取引手法かを確認したうえで、メリットとデメリットで特徴を整理していく。
スイングトレードは
スイングトレードは、数日から数週間という中期的な時間軸で行う取引手法だ。この手法は、市場の中期的なトレンドを捉えて利益を狙うことを目的とする。
デイトレードほど頻繁に取引する必要がなく、ポジショントレードほど長期にポジションを保有しない、これら二つの中間に位置する取引スタイルである。
スイングトレードのメリット
スイングトレードは、他の取引スタイルと比較すると、以下のようなメリットがある。
- 常に相場を監視する必要がない
- 数日から数週間の取引スパンなので、1日中相場を監視し続ける必要がない。
- 日中のストレスは相対的に低い
- 短期的な価格変動を捉える必要がないため、精神的な負担は比較的少ない。
- 大きな値動きを捉えやすい
- デイトレードのような小さな値動きではなく、中期的なトレンドに乗って、より大きな値動きを狙える。
- 取引コストが比較的小さい
- 取引頻度が少ないため、スプレッドや手数料といったコストを抑えやすい。
スイングトレードのデメリット
一方で、スイングトレードには以下のようなデメリットやリスクがある。
- 取引時間外のリスクがある
- スイングトレードでは、取引時間外にポジションを持ち越すため、夜間や週末明けに大きな相場変動が起こると、損失拡大のリスクがある。
- 相場変動リスクに晒される時間が長い
- 相場に向かう時間が長くなるため、相場の動向を気にしてストレス状態に耐える時間も長くなる。
- ポジション管理が難しいこともある
- 証拠金維持率やスワップポイントを考慮した資金管理が求められる。とくに、スワップポイントがマイナスになる通貨ペアの場合、長期保有によりコストが積み重なるため、適切な資金管理が重要になる。
- 利益確定までに時間を要することがある
- 中期的なトレンドを狙うため、利益が確定するまでに時間がかかることが多い。即時の結果を求めるトレーダーには不向きな側面がある。
\ 条件達成で最大100万円キャッシュバック/
スイングトレードにおすすめのFX口座の選び方

スイングトレードの特徴を確認したところで、どのようなFX口座を選ぶと良いかを見ていこう。
スイングトレードに適したFX口座を選ぶステップ
まず、選定のステップから確認しよう。以下のステップを踏むことで、FX初心者でもスイングトレードに最適な口座を選択していただける。
ステップ1 自分にとって重要な選定基準を順位付けする
FX口座選定のポイントには、以下のようなものがある。ただし、すべてを同様に確認していては時間がいくらあっても足りない。
自分に合った口座を効率的に選ぶため、取引の目的に応じて各ポイントに優先順位を付けて、「独自の選定ポイントリスト」を作ろう。
- スプレッド
- スワップポイント
- 取り扱い通貨ペアの種類
- 証拠金維持率と追証制度
- 取引ツールや情報提供サービス
- 約定力とシステムの安定性
- 入出金の利便性
- 最低入金額と取引単位
- 顧客サポート
- その他の提供サービス
ステップ2 FX口座を絞り込む
ステップ1で作成した「独自の選定ポイントリスト」をもとに、検討すべきFX口座を絞り込んでいこう。
この際、すべての項目を一度に比較するのが難しい場合は、「1回目は1〜3までで絞り込み、2回目は4〜6を確認する」といった具合に、複数回に分けて段階的に絞り込むと良い。
ステップ3 デモ口座で試してみる
十分に絞り込めたら、デモ口座を開設し、実際の取引環境やツールの使いやすさを確認すると良い。
スプレッドやスワップポイントは公式サイトでも確認できるが、取引ツールだけは実際に試してみなければわからない。
FX口座は複数申し込みをして、複数保有することも可能だ。口座開設をして、少額取引で実際の使い勝手を試してみるのも良い。
ステップ4 口コミ情報を確認する
口コミは、実際に使ってみないとわからないようなポイントについての情報を集めるうえでは有用だ。
たとえば、スリッページの発生や、相場が急変したときのシステム応答スピード、取引ツールの使い勝手、サポートの対応などは、公式サイトなどからではわかりづらい。
利用者のリアルな声で、新たな視点も得られるかもしれない。
ただし、口コミには個人的な感想や偏りが含まれていることもあるため、頼りすぎないようにするべきだ。
スイングトレードに適した口座を選ぶ視点
ここでは、口座選定に重要なポイントについて解説する。
スワップポイントと通貨ペア
スワップポイントが高水準であり、取り扱い通貨ペアに選択肢が多いことは、スイングトレードにおいては非常に重要だ。
スワップポイントとは、通貨ペアを保有している間に発生する金利差調整分で、具体的には金利差益・差損を指す。
スイングトレードでは、ポジション保持期間が数日から数週間にわたる。そのため、期間中に発生するスワップポイントが、取引の利益に大きな影響を与えるのだ。
たとえば、米ドル/円で、買いスワップが190.0、売りスワップが-240.0なら、ドル買いなら1日あたり190円のスワップポイントを得られるが、売りなら240円を支払わなければならない。
スワップポイントは通貨ペアの金利差によって決まるため、どの通貨ペアを選ぶかが重要となる。
選択肢が豊富なFX口座を利用すれば、より多くの収益獲得チャンスを持つ通貨ペアを選びやすくなる。
スプレッド
スプレッドとは、FX取引における「買値」と「売値」の差であり、実質的な取引コストを意味する。スプレッドは直接的に取引コストに影響を与えるため、非常に重要だ。
とくにスイングトレードのように取引回数が少ない手法では、スプレッドの狭い口座を選ぶことで、コストを抑えながら利益を最大化できる。
スプレッドが狭ければ、取引開始時点でのコストが少なくなり、より早く利益を確保しやすい。
一方、スプレッドが広い場合は、コストが増え、利益を出すためにより大きな相場変動が必要になる。
ロスカットルール
スイングトレードでは、ロスカットルールが取引に与える影響は非常に大きい。
たとえば、証拠金維持率が100%の口座と50%の口座では、ロスカットが発動するタイミングやリスク管理の方法が異なる。
証拠金維持率が100%の口座でボラティリティの高い通貨ペアを取引すると、短期的な相場の変動でも強制決済される可能性があるため、相場の回復を待つことが難しくなる。
一方、維持率が50%の口座では、ポジションを長く保有できるため、相場が回復するのを待つ戦略が取りやすい。
ただし、ロスカットが50%まで発動しない分、不利な相場が続いた場合は損失が大きくなるリスクも高まる。
約定力とスリッページ
約定力やスリッページの少なさは、スイングトレードにおいても注目すべきポイントだ。
ただし、数pipsを狙う短期トレードとは異なり、スイングトレードでは狙う利益幅が大きいため、瞬時の約定力やスリッページの影響は相対的に小さくなる。
そもそも、約定力は各FX口座が独自に調査して報告しているため、客観的な比較が難しい。
また、逆指値注文などの際はどのFX口座を利用してもスリッページが発生しやすいため、この点での優劣を比較するのは困難だ。
\ 条件達成で最大100万円キャッシュバック/
スイングトレードにおすすめのFX口座ランキング8選

ここでは、口座を選ぶうえで参考にしていただけるよう、おすすめのFX口座を紹介する。
スイングトレードにおすすめFX口座ランキング
以下は、スイングトレードに重要となるポイントを比較したランキングである。
順位付けはしたが、ここに掲載したFX口座は、いずれも自信をもっておすすめできるものばかりだ。それぞれ良い点もあれば見劣りする点もある。
その個性が自分に合っているかは、公式サイトにアクセスしてご自身で確認いただきたい。
SBI FXトレード | GMOクリック証券 (FXネオ) | LIGHT FX | みんなのFX | 外為どっとコム | LINE FX | トライオートFX | GMO外貨 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通貨ペア | 34 | 20 | 34(LIGHTペア12) | 34 | 30 | 23 | 20 | 24 |
スプレッド | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
ドル/円 | 0.18 | 0.2 | 0.18 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.3 | 0.2 |
豪円 | 0.48 | 0.5 | 0.48 | 0.5 | 0.5★ | 0.5 | 0.6 | 0.5 |
トルコリラ | 1.58 | 1.4 | – | 1.6 | 1.5★ | 提示休止 | 1.5 | – |
南アフリカランド/円 | 0.78 | 0.9 | – | 0.9 | 0.3★ | 0.9 | 1.8 | 1.3 |
テクニカル分析 | ◯ Rich Client Next | ◎ プラチナチャート win mac | ◎ TradingView | ◎ TradingView | ◯ FX用分析ツール3種類 | ◎ TradingView | △ トライオートFX | ◯ 外貨ex |
ニュース | FXi24、Market Win24、独自 | ダウジョーンズMarket Win24 | FXi24、ダウジョーンズ、独自 | FXi24、ダウジョーンズ、独自 | FXi24、フィスコ、独自 | ミンカブ・ジ・インフォノイド | FXi24 | FXi24、独自 |
最低取引単位※ | 1通貨 | 1,000 | 1,000 | 1,000 | 1,000 | 1,000 | 1,000 | 1,000 |
ロスカット発生の証拠金維持率 | 50%を下回った場合 | 50%を下回った場合 | 100%以下になった場合 | 100%以下 | 100%~50%の間で 10%刻みに設定 | 100%を下回った状態 | 有効比率が 100%以下の場合 | 50%を下回ったとき |
公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る |
※ 最低取引単位は、例外の通貨ペアがある場合がある
※ スプレッドは各FX口座が提示する最狭水準。★はキャンペーン
スイングトレードにおすすめしたいFX口座4選
ここからは、前項のランキングで紹介した中から、個性が際立つFX口座を4つ取り上げ紹介する。
SBI FXトレード

SBI FXトレードは、コスト面や取引環境のバランスが非常に優れており、初心者から上級者までおすすめできる。
- 注文数量100万通貨単位までなら、スプレッドが非常に狭い
- スワップポイントが高水準で安定している
- 取り扱い通貨ペアが34と多い。高金利通貨として人気のトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドはもちろん、アジア通貨や北欧通貨も選べる
- テクニカル分析ツールは、スイングトレードに必要十分
- 1通貨から取引可能なため、複数通貨ペアの取引にも挑める
- ロスカットルールは「FX口座全体の証拠金維持率が50%を下回った場合」なので、ポジションを長く保持でき、相場回復を待てる
- スプレッドの提示率が若干低めかもしれない。米ドル/円(2024年8月実績)で、70%〜80%台というのは、他口座と比べると少々見劣りする
- 機能充実のPCアプリRich Client NextはWindows版のみ(Mac版なし)
- ルールが多く、すべてに目を通して理解するのは面倒
- ロスカットルールは「50%を下回った場合」なので、損失額拡大のおそれがある
\ 条件達成で最大1,005,000円キャッシュバック/
LIGHT FX

LIGHT FXは、取引量に制限があるものの、スプレッドやスワップポイントが非常に有利な「LIGHTペア」という独自の通貨ペアを提供している。
LIGHTペアが取引スタイルと合致するトレーダーなら、利用価値は高いだろう。
- LIGHTペアでは、スプレッドとスワップポイントが非常に有利
- LIGHTペアの中には高金利通貨が豊富。南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、チェココルナ、ハンガリーフォリントなど、スイングトレーダーに人気の高金利通貨を扱っている
- TradingViewが利用できる
- 取引所FXの 「くりっく365」も、同一口座で取引可能
- ダイレクト入金が利用可能になるのは、最低5,000円からとやや高め
- 出金は2,000円からで、処理に最大3営業日程度かかる
- 注文種別にトレイリング(相場の動きに追随して自動的に損切りラインを調整する注文方法)がない。そのため、利益を最大化しにくい点があり、手動で損切りライン調整の必要がある
トライオートFX

トライオートFXは、自動売買機能を活用したい、時間的制約があるトレーダーにおすすめしたい口座だ。
市場を常時監視できない投資家にとっては大きなメリットがある。
- 自動売買機能により、24時間の市場監視や手動での取引操作が不要
- スイングトレード向けの自動売買戦略も選択可能
- 検証されたルールを「セレクト」するだけで、初心者でも簡単に自動売買ができる
- スワップポイントが比較的高水準(とくにメキシコペソ、トルコリラなど)
- 自動売買でも手数料はゼロ(2024年9月1日より廃止)
- スプレッドが他社と比べてやや広い(ドル/円0.3銭)
- チャート機能は比較的シンプル。マニュアル取引をするなら他のツールを併用した方が良い
- 取り扱い通貨に高金利通貨も含まれるが、どちらかといえば主要通貨に重きが置かれている
- 自動売買システムの設定や運用に慣れるまで、時間がかかる
- 売りスワップの幅が大きいため、ショートポジション戦略が取りにくい
- 参考:お知らせ – FX・ETF 自動売買のインヴァスト証券
LINE FX

LINE FXは、とくにスマートフォンでの取引を主に行うスイングトレーダーに適している。
LINEアプリとの連携により、取引状況の確認や注文が簡単に行えるため、忙しい中でもトレードしたい人におすすめだ。
- スマホアプリが優良。インターフェースはわかりやすく、直感的な操作性が特徴で、初心者でも簡単に操作できる
- 相場変動や経済指標発表の通知が便利。LINEの通知から、そのままFX専用アプリにアクセスして取引を行える
- TradingViewが利用可能
- 任意のタイミングでスワップポイントを振替(現金化)できる
- スワップポイントは他社と比べて平均的な水準(とくに高くはない)のため、スワップ狙いのトレーダーにはやや物足りない
- トルコリラ/円のスプレッド提示が休止中(2024年10月現在)
- LINEアプリとの連携が最大の魅力。LINEを利用していない人にとっては平均的なFXサービスである
- トレイリング注文がない
【通貨ペア別】スイングトレード手法に有利な「スワップポイントが高い」FX口座ランキング

スイングトレードに適した口座選びでは、スワップポイントに注目すべきであることは前のセクションで述べたとおりだ。
そこでここでは、スワップポイントのみを比較し、表形式で紹介する。
左からスワップポイントの条件が有利な会社が順に並んでおり、各社の違いが一目でわかるように工夫した。
ただし、スワップポイントは市場状況や各社の方針によって変動することがある。実際にFX口座を選ぶ際は、必ず最新の情報を確認して欲しい。
GMOクリック証券 (FXネオ) | LIGHT FX | SBI FXトレード | みんなのFX | トライオートFX | 外為どっとコム | LINE FX | GMO外貨 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドル/円 | 197/-197 | 197.0/-197.0 | 193/-201 | 197.0/ -207.0 | 190.0/-240.0 | 190/-215 | 194/-204 | 192.0/-195.0 |
豪円 | -130/130 | 130.0/-130.0 | 114/-124 | 130.0/-130.0 | 120.0/-165.0 | 110/-125 | 115/-125 | 114.0/-117.0 |
メキシコペソ | 24.5/-24.5 | 23.1/-23.1 | 21.0/-26.0 | 22.1/-22.1 | 20.0/-25.0 | – | 22/-27 | 26.6/-26.6 |
トルコリラ | 49/-49 | 49.0/-49.0 | 40/-55 | 42.0/-42.0 | 43.0/-53.0 | 40/-60 | 39/-49 | 40.0/-40.0 |
ZAR | 18.5/-18.5 | 18.2/-18.2 | 17.0/-20.0 | 18.1/-18.1 | 17.0/-23.0 | 17/-22 | 16/-21 | 18.1/-18.1 |
スワップシミュレーション | あり | あり | あり(トルコリラ) | |||||
公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る | 公式サイトで 詳細を見る |
良いFX口座選びはスイングトレードを成功させる第一歩

スイングトレードに最適なFX口座を選ぶ際は、スワップポイント、スプレッド、取引ツールの充実度に注目すると良い。
ただし、本当にどの口座が自分に合うかは、実際に試してみなければわからない。
当メディアの記事や公式サイトを参考にして候補を絞り込んだら、デモ口座を利用するか、少額から実際に取引を始めてみることをおすすめする。
自分に合った口座で取引することで、スイングトレードの成功確率は高まる。
まずは複数の口座を比較検討し、自分のスタイルに合った取引環境を見つけることから始めてはいかがだろうか。
\ 条件達成で最大100万円キャッシュバック/